ビックカメラの決算にみる今後の戦略

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントを説明しています。

今日見ていくのは株式会社ビックカメラです、家電量販店の会社ですね。
このビックカメラの戦略と今後について書いていこうと思います。

(同じ家電量販店であるヤマダ電機の戦略について書いた記事はこちら

このようなニュースがありました。

ビックカメラは、2022年11月を目処にJR千葉駅東口に出店する。「ビックカメラ千葉店(仮称)」は同社初の千葉市出店となる。
同店舗は、千葉駅東口のバスロータリーの正面に位置し、現在建設中。千葉駅東口地区第一種市街地再開発事業の一環となっており、駅前の活性化や利便性の向上を目的に、2022年11月の竣工予定。
出店先施設の延床面積は25,000m2。ビックカメラ千葉店の出展フロアは1階~9階で面積は約12,600m2。

どうやら千葉駅にかなりの大型店舗を出店するようですね。

コジマも子会社として持っているのがビックカメラです。
実はこの2社を合わせて積極的に店舗数を増やしていっているのです。

各業界でEC化(ネットショッピング)によって、リアルな店舗というのは売れ行きが怪しくなってきていますがどうしてこれだけの大型店舗の出店を決めたのでしょうか?

ではこちらをご覧ください

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商品および製品が200億円以上も増加しているようです。
つまり在庫を増やしていってるんですね。

続いてこちらの資料をご覧ください。

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実はECも非常に伸びていることが分かりますね。

店舗数を増やし、ECも増やして両面で頑張っているんだなと思うかもしれませんが、実はこの伸びは表裏一体なのです。

それは、先ほどの在庫の増加から説明できます。
つまりこれは各店舗ごとの在庫を増加させることでそこを、EC用の配送拠点(倉庫)として使っているという事です。
だからこそ大型店舗のほうが効率がいいわけです。

さらにECでは、家電製品は商品や値付けで差をつける事は出来ないわけです。
差が付けられる場所というのは物流になってくるわけです。

つまり、その物流の効率化のために各店舗を利用するという戦略を使っているわけですね。

さらに、こちらの資料をご覧ください。

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お酒や日用品などの売り上げが増加していることが分かります。
実際にビックカメラに行くと、売り場の場所が増えて力を入れていることが分かります。

お酒や日用品というのは、電化製品と違い日常的に購入するものです。
顧客との接点が増える商品なわけです。
街の電気屋さん的なポジションを取れるんですね。

さらに、実はこれもEC化のための戦略と考えられます。
つまり日常的に店舗を利用してもらう事で、自社アプリの導入率を向上させることも可能ですし、なにより購入する際に一番先に名前のあがる、信頼感がある存在になる事が出来るわけです。
先ほども言いましたが、商品や値段で差がつかないためこれは非常に重要です。

ビックカメラの未来!!

今後EC化が非常に重要なのは間違いありませんが、その中で存在感を示せるのかは、実は酒類や日用品の販売が伸びるかどうかが重要なわけです。

顧客と接点を増やせれば、それだけECでも売れるはずです。

日用品酒類の売上に注目です!!
この売り上げが成長すれば、ビックカメラの業績も成長していくと予想します!!

大型店舗出店というリスクを取った戦略がどうなるのか注目です!!

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