シキボウの決算から考えるコロナウィルスの影響

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントを説明しています。

今日見ていくのはシキボウ株式会社です。
早速ですが、こんなニュースがありました。

新型肺炎関連株が引き続き買われている。東証2部上場で防護服販売のアゼアス(3161)が前日に続いて値幅制限上限の150円ストップ高まで買い進まれているほか、抗ウイルス性マスクを製造するシキボウ(3109)やダイワボウホールディングス(3107)、衣類に付着した異物を除去するエアシャワーを製造する日本エアーテック(6291)、感染管理の「クレベリン」を手がける大幸薬品(4574)、さらにジャスダック市場でも防塵マスクを製造する興研(7963)や重松製作所(7980)なども商いを伴って上昇。大幸薬品は14日につけた昨年来高値を1週間ぶりに更新しており、午前9時42分現在で前日比230円(6.4%)高の3845円で取引されている。

シキボウの株価が上がっているようで、その要因としては抗ウイルス性のマスクを製造しているからのようですね。

またコロナウイルスの影響で、その関連株は軒並み高値を付けているようです。

私は非常に旅行が好きなのですが、コロナウイルスに感染したら街レベルに迷惑をかける気がして非常に外出しにくいです。
感染拡大しないことを祈るばかりです。

さて、それでは今回の抗ウイルスマスクが今後どのような影響を与えていくのか考えていきましょう。

こちらの資料をご覧ください!!

2020年3月期 第2四半期 決算説明会資料

現状では減収減益となっていることが分かります。

面白ポイント!!本当の収益源

続いてこちらの資料をご覧ください。

2020年3月期 第2四半期 決算説明会資料

主力事業である、繊維部門や産業材部門では減収減益であることが分かりますね。
特に繊維部門では営業利益が2期連続で赤字となっています、つまりマスクを作っている事業部門は儲かっていないという事です。

その一方で収益源となっているのが不動産事業です、以外にも不動産事業が支えている会社なのですね。
最近ではテレビ局や新聞社など、斜陽産業となってきている会社が不動産で稼いでいるケースがよく見られますので注目してみると面白いです。

つづいてこちらの資料をご覧ください。

2020年3月期 第2四半期 決算説明会資料

投資に対する目標を設定しているようです。
不動産は計画に対しての実施率が高い事からも、経営陣も不動産事業に力を入れていることが分かりますね。

ですが不動産事業というのはやはりリスクが大きいです、なんといっても出口戦略が難しいのでこの資料の③にあるような高知ショッピングセンターの増床などは、人口減少の中で事業が上手くいかなくなった時に、継続してダメージを受け続けることになる可能性があります。
また、国の景気に左右されてしまうので自社でコントロールできない部分が大きいのもリスクとなります。

やはり不動産だけではなく、繊維部門や産業材部門でもしっかりと利益を出せる体制にしていく必要があるでしょう。

シキボウの未来!!

今回のコロナウイルスで、マスクが注目されたことはシキボウにとっては非常にチャンスなのではないでしょうか?

実はシキボウは積極的な海外展開を進めようとしていることも発表していますので、今回の件でマスクの性能の高さが海外にまで伝われば海外展開も非常にしやすくなると思います。

中国ではマスクが非常に不足しているようですから、大量のマスクを送るという戦略は考えられますね。
支援にもなりますし、広告にもなりますので一石二鳥作戦です。
私がシキボウの経営者なら絶対にやります

今回の件が特需的であっても、繊維部門を黒字化させることになれば社内の繊維部門の士気も上がるでしょうからこれから巻き返していく可能性もあります。

今回の件を追い風として、海外へも知名度を上げていけるのかに注目です!!

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