こんな時代に生き延びるだけでも
ここ数日、「いじめ」についての議論が紛糾している。個人として「いじめ」の是非を問われれば、おそらくノータイムで「到底許しがたい卑劣な行為」と心から答えるだろう。しかし、過去の被害経験に基づいた当事者の「怒りの声」に関しては、発生の抑制や制度の是正といった対策よりも加害者に対する断罪や追及という目的へ向かいやすいため、オピニオンとして扱うことにはある程度慎重を期するべきではないかというのが、公人としての自分の主張である。
とはいえ、今回のケースのようにその内容の凄惨さがク