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ニュートラルポジションの真実(ピラティス)


ご覧いただきありがとうございます。


理学療法士、ピラティスインストラクターの飯沢です!


Noteでは今後ピラティス、ヨガインストラクター、トレーナー、若手理学療法士向けに発信していこうと思います!



pilates、ヨガの後、姿勢改善されたけど・・・
メニューをこなしたら良くなったけど・・・



なぜ改善されたか解剖学的に分からない!!




そのような悩みを理学療法士の知識を活かし、分かりやすく解説できるような投稿します!




今回はピラティスにあるニュートラルポジションが、なぜそんなに重要なの?



この話題について書いていこうと思います。



ピラティスインストラクターの資格を取る際、講師の先生から、どんなエクササイズをする際にもニュートラルポジションを意識してー!めちゃくちゃ言われます。




ピラティスの資格をお持ちの方も、養成コースの際に何度も言われた言葉だと思います。



体幹の安定性を向上させる!は良く聞くと思いますが・・



そんなに大切なら!!
もっと深掘りしていて理解する必要があります。




患者さん、選手、クライアントさんに聞かれてた際に説明できるように理解していきましょう!




理学療法士、インストラクター、トレーナーの皆さんが臨床で確実に生かせる内容になっているので良かったら是非みてみてください!



まずは・・


ニュートラルポジションとは?


この辺は知ってる方も多いと思いますので、確認程度に!

画像1

第10肋骨、上前腸骨棘(ASIS)、恥骨が
一直線上のポジション。

(肋骨が飛び出ていますがご了承ください)


ニュートラルポジションで保つ事でパワーハウス(腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋)が活動しやすい位置となります。



ニュートラルポジションを取る事で、必然的にパワーハウスは安定しやすい環境となります。



ここは重要なポイントです。


ここのローカル筋である腹横筋、多裂筋の働きが重要となります。(横隔膜、骨盤底筋もパワーハウスの安定に同じくらい重要です。)



今回の本題はここから書いていきますね!





ローカル筋について


ローカル筋とは・・



簡潔に言うと

脊柱に近い深部にあり、腰椎分節の姿勢をコントロールする筋




教科書などによって多少の違いはありますが!
分かりやすく腹部周りのインナーマッスルでOK!




ローカル筋の特徴



①持久性に優れている
②筋紡錘を多く含んでいる。
③フィードフォワード作用


この3つを覚える事でニュートラルポジションの有用性がわかります。


3つ解説していきましょう!


①持久性に優れている。


ローカル筋は遅筋線維(赤筋)が多く含まれている。

タンパク質を多く含み、酸素やエネルギーが豊富であるため、
持久力にとても優れている筋肉となります。



姿勢保持は常に行われているため、
体力のあるローカル筋を優位に使いたいですよね!



逆に速筋線維(白筋)というのは・・

スピードやパワー発揮が得意。
持久力には優れないため・・・
速筋優位の姿勢保持ではシンプルに疲れやすいです。




臨床で例えると・・

不良姿勢になっている時点でローカル筋の機能不全が起きているため、
速筋線維(白筋)で優位で姿勢保持するため身体疲労につながります。



②筋紡錘に優れている



筋紡錘というのは・・

はい〜〜〜訳わかりません!ww


この辺を説明していくと時間がかかるので・・




今回おぼえて欲しいのは!!



ローカル筋には筋紡錘が多い!
筋紡錘は(位置覚)、(運動覚) を知覚する受容器として役割!



脊柱の分節的な位置変化、運動感覚を中枢に伝える事ができます。



脳に脊柱の運動や位置を知らせていくれるのに重要なのが筋紡錘!
(これが良く言われているピラティスは脳トレってやつですね!)



③フィードフォワード作用


フィードフォワード作用とは

四肢運動時に主動筋よりも
腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋の活動が先行してみられる。



フィードフォワード作用の消失、低下によって
腰痛の原因となります。




これを臨床に生かすと・・


先ほども説明しましたが・・・不良姿勢の時点でパワーハウスでの安定を作る事ができずに、特に腰部を過剰に固めるような形で安定をとる方がほとんどです。



更に・・・



四肢運動時に更に腰部の緊張を高めることとなります。




その結果、フィードフォワード作用が低下もしくは消失することにより腰痛を引き起こす原因となってしまいます。



簡潔にまとめると

不良姿勢(腰部緊張高い)

パワーハウスの活動性低下

フィードフォワード作用困難
四肢運動時に腰部の緊張を更に強める形で代償

腰痛(+)


腰椎をピラティスで改善していく理由の1つとして考える事ができます。




手段の一つとして・・

ニュートラルポジションを保持した状態で肩関節屈曲運動、股関節屈曲運動などを行う事でフィードフォワード作用の活性化させます。



また・・・



四肢動作で安定がとれない場合には、ストレッチポーチに乗った状態で呼吸を行うだけでも、腹横筋の筋活動UPが見られるという文献もあります。





10回程度行った後、臥位を取ると地面と体がくっつくような感覚が実感できるのでぜひ試してみてください。



私も臨床で運動療法を行う前に取り入れている項目でもあるので、ぜひ臨床に生かしてみてください!



質問などがありましたらインスタグラムのDMにてメッセージいただけると返信させていただきます。

https://www.instagram.com/tefinta.09/?r=nametag



今のとこ一週間限定記事にしようと考えているのでよかったら何度も確認しにきて下さい。




理学療法士
PHIピラティスインストラクター

飯沢柊哉

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