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東大総長の対話絶対主義と河瀬直美に賛同する朝日

映画監督・河瀬直美氏が東大で述べた祝辞に対する私の異論については、昨日こちらに記しましたが、朝日新聞はこの祝辞を好意的に紹介し、朝日新聞論説委員の増谷文生氏は同記事にコメントするかたちで、この祝辞に賛同すると表明しています。

朝日の当該記事は、東大総長の式辞を次のように紹介しています。

藤井輝夫総長は式辞で、ロシアによるウクライナ侵攻を念頭に「対話や交流の実践が果たす役割の大切さを見つめ直し、大学が不幸からの脱却にいかに貢献できるか、という問いに向き合う必要がある」と指摘し、「困難な状況の先に広がる輝かしい未来に向かって、ともに歩んでいきましょう」と呼び掛けた。

朝日はこれに続けて河瀬氏の祝辞を紹介している。そこには明確に、ひとつのイデオロギーが反映されています。

この構造は河瀬氏自身の祝辞の構造と同じです。

河瀬氏はロシアのウクライナ侵攻という事実を利用して、

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