管理部門のKPIを立ててみた~ボトムアップ型アプローチ編~

岩澤 樹/NPO業務Hack

さて、日があいてしまいましたがボトムアップ型のアプローチについても整理してみました。

今回も「人と組織を効果的に動かす KPIマネジメント」を参考書籍として活用しています。

前回の記事でKPIを設定するためのアプローチが2つあると説明しました。
トップダウン型のアプローチ
・ボトムアップ型のアプローチ(今回はこっち)

ボトムアップ型アプローチ編

対象となる事業活動に関わるターゲットやステークホルダーの意識や状況についての議論からスタートするアプローチ方法です。
インサイトが優先で、そこを解決するためのピンポイントでのアプローチをしていきます。

「システム入れれば解決するじゃん!」みたいな突っ込みをもらいそうな図になりましたが、アプローチの方法に着目してもらえたらと思います笑
※システムを入れる費用がない、コストとリターンが見合わない規模の場合もありますしね。

さて、今回最も大切なのは、ステークホルダーのインサイトになります。
前回同様に管理部門目線で考えていきます。
管理部門の目標としては、「働く人の生産性があがる」としています。
こちらについて私個人が感じていることを記載しました。
具体的には、「PL、BSを出すための必要な材料はそろっているはずなのに、なんでこんなに時間がかかるのか…」ということです。

もちろん、記帳するためのExcelや、それに替わる会計システムに情報を入力するまでに時間がかかることや、会計システムから出した情報だと情報量が多くわかりにくいなど色々な要因があると思います。

一方で意思決定が遅れることで、ネクストアクションが取れないことによる部下の待機時間が伸びたり、判断が遅れることで致命的なダメージが起きることがあります。

ボトムアップ型アプローチの策定順序

インサイトがわかったことでボトムアップ型アプローチの策定順序について整理してみます。

ボトムアップ型では、「KGI(KFI)」がある前提で、そこから考えるのではなく、インサイトから考えていきます

インサイトとしては、「意思決定に必要な情報収集に時間がかかる」であるなら、KR(あるべき状態)としては「リアルタイムに財務情報がわかること」や、「必要なときに財務情報を閲覧できる」ことが挙げられます。

そのままの流れで進んでいきます。
KRが決まったら、次にKRI、KAIを立てていきます。
この時これらがストーリーになっていることがとても重要です。

意思決定に必要な情報をリアルタイムに渡せたら…?

意思決定に必要な要素のひとつである財務情報の提供がいつも遅れてしまい、意思決定者に迷惑をかけている、さらに自分たちも急に降ってくる優先度の高い依頼でいつも疲弊している…そんな状況を改善したい…!

経理としては、財務情報の入力をなるべくリアルタイムに行っていき、意思決定者に渡す財務資料の更新頻度を月1回→中間報+速報+月次決算と3回にわけることをKAIとしました。
(こうすることで必然的に財務資料作成の生産性があげようという話に繋がります。(だって効率あげないと大変だもん…)これもひとつのKAIとなると思いますが、今回は省きます。)

KRIとして財務情報の提供スピードの向上としたときに、意思決定者としては経理とのやり取りにかかるコミュニケーションコストの削減、意思決定を待つ部下は待ち時間がなくなり生産性が向上します。

ボトムアップ型は有効だけれど難しい。

まとめに入ります。
ボトムアップ型アプローチは、KGIに対して、インサイトをもとにKRを定めてKPIを立てていく方法です。

表面上のニーズについては誰もが知っている可能性のある現代社会で役に立つ方法だと感じました。ただ当然ですが、顧客や、ステークホルダーが気づいていないインサイトに着目していくということがとても難しいと思います。

今回上げた意思決定者にとって弊害になっているのは財務情報の提供スピードなのか、そもそも意思決定のプロセスなのか、色々な課題があるなかで、根本原因を把握して集約していくことがキーになると思います。
そしてその課題ももしかしたら刻一刻と変わっていくものかもしれません。

プロセスを進めると見えてくる課題もあると思うので、まずは仮説をたてて始めて見ていきたいと思います。

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