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創作の準備

創作に使う脳

調子のよい時と悪い時の
波が激しく、バラツキがあり
イライラすることがあります。

それは、使う脳と使わない脳を
バランスよく割り当てていない
あるいは、偏っている
可能性があります。


脳は、言語・論理を司る
左脳があり、

もう一つは
感性・イメージを司る
右脳があります。


作品は右脳だけで描くのではなく、
特にストーリー作りは左脳も使います。

01メンタル

ところが、

左脳を日頃から使い慣らされていないと
あなたが本来持っている
力が発揮することができません。

左脳の鍛え方は後ほどご紹介します。


「何かおかしい・・・」
「いまいちピンとこない」

創作中に行き詰まるのは
アーティスト系の脳が最も多く

02メンタル

おかしい!と気づいても
そのおかしさの原因を突き止めて、
的確に処理するための論理思考が
できず、感覚やイメージの力に
頼ってしまっているためです。

つまり、右脳だけでは
創造的なアイデアが浮かびにくい
これが創作中に迷う主な原因だと
考えています。


左脳を少しだけ使ってバランスを整えることで、
クリエイティビティで安定した創作パフォーマンスを
発揮しやすくなります。

03メンタル

一流の作家さんたちは
左脳で右脳をコントロール
しています。

あなたの創作能力を引き出すためには
この2つの脳をバランスよく使いはじめて
いくことが条件です。


普段から左脳を鍛えることで
作品をスムーズに進めやすく
なります。

05メンタル

左脳を鍛える方法の前に、
まず、イメージや感性を司る右脳について解説します。

実は、右脳が強いと、創作の足かせになっています。

もちろん右脳の働き自体に問題はありませんが、
創造性やイメージが左脳の働きを弱め言語・論理力を鈍らせます。

右脳が過敏に働きやすい作家さんは、些細なことに意識と集中を分散させ、創作意欲を喪失しやすくさせます。

06メンタル

結果的に創作メンタルが
低下してしまいます。

「おかしい!」
「何かピンとこない」

・・・という感覚でさえも、
右脳の感覚が鋭いあまりに、
修正しなくてもいい箇所までも
改変しようとします。

論理力を身につければ、
どの箇所を変更すれば、
改善されるかがわかるように
なります。

07メンタル

ここからは、まず暴走する右脳を制御していくためのトレーニング方法をご紹介します。


まず、左脳のブレーキ機能を強めることが求められます。
感情というものは、日頃から鍛えて
いる強い人でも、理性で抑え込む
ことは難しいものです。


しかし、感情をコントロールして
創作を安定させて、パフォーマンスを
あげている人は、本人が意識してしなくとも
あることをやっています。

そのあることとは、

感情が流されないように
創作環境を準備しているのです。

08メンタル

安定して創作を維持して
いけるように、少しずつ環境を
整えていくこと

創作とは無関係な雑多なことを
遮断する環境を作っていくこと、

これがあなたが最初に
取り組むべきタスクです。


時間に余裕を作る

時間が足りないから創作が
できないのではありません。

あなたが常にストレスフルな状態に
さらされているので、
心に余裕がないからです。


創作する時間を伸ばすためにも、
雑多な仕事を左脳で片付けます。

雑魚キャラを退治してから
ラスボスとの対戦に備えるのと
同じ論理です。

10メンタル

頭の中にある、雑多なタスクより
創作の方にたくさんの時間を
当てましょう。

すると、心に余裕ができて

クリエイティビティが発揮されやすく
なります。

例えば、指を怪我して、
ヒリヒリしていたら
創作の集中力が欠ける要因になります。

余計なことや何も考えず、
指にバンドエイドを貼ったり
消毒処置をクールに行います。


雑多なタスクを処理する時間は、
作品のこと以外は一切、考えないで
左脳だけを使うことがポイントです。


左脳モードは、感覚・イメージは
一切無視します。

単なる作業です。
作業の間は、
「明日は何をしようかなぁ」
「そういえば、あの件どうなっているっけ?」

未来や過去に関することは
一切考えずに、ひたすら
今!に集中します。

まず、過去や未来に意識を向けず
作業をしている今に集中させることで
左脳を開発でます。

そして、雑多なタスクをできる限り
早く終わらせるように意識を向けます。

その方法を、メモ帳に言葉として書き込む
と、脳を鍛えられる速度が上がります。

11メンタル

左脳モードで雑多なタスクを、しらみ潰しに
素早く片付けていきましょう。


創作時間とは?

創作時間とは何か?と聞けば
作品を描く時間だ、と誰もが
考えるはずです。

しかし、正確に言えば、

本来、創作とはメモして
構想を練ってアイデアを
書き出してまとめる時間までが
創作時間なのです。

12メンタル

その時間は、作品以外のこと、
雑多な仕事やタスクは
考えないようにしましょう。
処理しているので
考えること自体少なくなるとは
思います。

作品以外の雑多な仕事がイメージ
が浮かんできたら、即、
頭の中から排除します。

何度も何度もそれを続けることで
左脳が鍛えられ、右脳をコントロール
する力が強くなります。

脳科学者の中野信子さんのお話によればですが、

習慣化させるまでに21日間かかります。

つまり、3週間です。


もちろん、はじめの内は、右脳モードに
ジャミング(妨害)が入ります。


その原因のほとんどが、
些細な心配事です。


心配事は、後回しにせず
できるだけ創作前に処理を
しておきましょう。

その処理も左脳を使います。
素早くできるだけクールに。

心配事とは、ほとんどが
人間関係のタスクです。

そのために、一つ一つのタスクを
曖昧にせず、納得がいくまで処理
をしましょう。

具体的には、身近な人も含む
多くの他人と絡らんでいれば、
当然、タスクが発生します。

人間関係も、できるだけ最小限に
縮小させることです。

ある意味、人間関係を断絶させることと
似ています。

ですが、人間関係を切るのではなく
あくまで、相手側から聞かれたり、
求められたら、最小限に対応するだけです。

過剰に反応をすると創作エネルギーを消耗してしまうからです。

あなたから積極的に相手に
何か施すことをせずに対応します。

それでも、相手側からしつこく絡まれたら、
創作に集中したいという旨を、相手にしっかり
伝えておきましょう。

現実的にも、右脳の活発化を避けるためにも
雑多な人間関係の縮小は欠かすことができません。

あなたの周囲の人を雑多と表現すると語弊があるかもしれません。

創作のパフォーマンス向上させるには、何かを犠牲にする必要があります。

ボクも初めは抵抗がありました。

そんなことをしたら相手から「冷たくされたと思われるのではないか?」とか「自分のことを嫌いになるかもしれない」など、考えてしまいます。

でも、安心してください。

相手はあなたがちょっと考え事をしてたんだなーと感じると思います。

でも、その態度を3週間取り続けていかないといけないので、もし、相手のことが心配で気になってしかたがないようでしたら、

「最近、作品づくりに集中しているから、冷たくされたと思わないで応援してね」とか「あなたのことは、これまで通りに接していくつもりだけど、態度が変だなと思ったら、誤解しないでね」など、

先手を打ち自分が創作に集中できるようにマインドを整えておきます。

人間関係を切ってしまうのではなく単純化させるのです。

これが創作時間と環境を創ることです。

これを3週間つづけると、草原を何度も歩くと道ができるように、脳にもシナプス(情報伝達のための接触構造)が強化されます。

何度も反芻させることで、心配が自然に消えていくので、挑戦してみてください。

21日間です。

今日から試して見ようと思いましたら、カレンダーの今日の日付にチェックマークを入れてみてくださいね。


左脳モードを鍛えるトレーニング

(1)買い物

買い物をする目的以外のものには絶対に目を触れないことです。

買い物をしている時、イメージと感性をゼロにする訓練です。

「なーんだ!簡単!」と思うかもしれませんが、実際やってみてください。

かなり難しいです。(初めはしんどいです)

まず、視覚を通して、雪崩込むように情報が入ってくるのを感じます。

それでも、辛抱して目的の物を探してください。

店で買い物を済ませて自宅に帰宅するまでのプロセスを、人としてではなくロボットのようになって行います。



13メンタル

例えば、コーヒー豆を買いに行く時、行く店を決めます。

決めたらその店以外の店はまったく目に触れません。

「もっと安くて、良いものを買おう」と考えるとジャミング(妨害電波)が入り、一気に左脳(論理的思考)が乱れます。

店に入ったら、そのコーヒーを買うことだけに集中します。

他の商品は無理でも無視します。

目的遂行だけに集中します。

この訓練を数回続けることで、目的に対する集中力が鍛えられます。

もし、成功したら喜んでください。

ちょっと馬鹿げているかもしれませんが、自分を自分でほめて上げてください。

小さな成功体験を蓄積させます。

普段、「ミスった」「あ、バカだ」「なにやっているんだろう・・」と、頭の中で、反芻しています。

自分で自分を責めますが、自分で自分を褒めることは少ないのです。

「できた!」と思ったら、「やったじゃん!私はすごい!」と何度も褒めます。

この成功は、納得のいく基準でなくてもいいので、「自分はすごいんだ!」「今までできなかったことができたから、私はすごい!」を褒めます。

人間の脳は、嫌なことを長期記憶するから、すぐに思い出せるようにできています。(トラウマです)

私は何をやってもできない・・・など

嫌なこと失敗したことだけをよく覚えて、引き出しから記憶を呼び起こしているんです。

それ以上、進展できなくなってしまう癖がついてしまいます。

飯友優のブログ:エレファントシンドロームを参照

ですから、自分の成功したこと、実践してできたことは、頭の中で、「やったじゃん!すばらしい!」褒め言葉を反芻させることで、過去の情報をすぐに取り出せるようになります。

はい。先程のコーヒー豆の話に戻りますが、

店内のレジに並んだらキョロキョロ、他の商品は絶対に見ないようにしてください。

創作前に「今日は1時間1ページ進める!」と目的を決めたら、余計なことに気を逸らされることは少なくなっているはずです。

もし、誘惑に負けて、他の商品が目についてしまった時、左脳モードのことを、思い出すように努力してみてください。

もしくは頭の中で「左脳モード中」と書かれた看板が、あなたの首に
かけていることをイメージしてください。

はい。ちょっとシビアかもしれませんよね。

「私にできそうにない」と考えず、一回だけでも挑戦してみてください。

できなくても構いません。

挑戦した!実践してみた!ということが何より大切で、物事に集中できていないご自分をナマで体感することが重要なんです。

一回だけ、その体験を済ませてみましょう。

そして次回、買い物に行く時は他の商品、

例えば、おしゃれなドリッパーに目に入ってウズウズしてどうしようもなくなったら、商品をスマホで写真をとってみてください。

それ以上は何もせず撮影が済んだらすぐに目的物を探すように努めてみてください。

ドリッパーは、手にとって、その場でカートに入れない、次回、買い物にいくまでの辛抱です。

今回の買い物はコーヒー豆だけを購入して、次回のドリップコーヒーを購入すると計画をたてます。

飯友優のブログ:計画をたてるのは創作イメージの可視化のため

これは、場当たり的行動の習慣化を破壊するための心理療法です。

場当たり的を強制的に抑えこむことで、前頭前野という脳部位に刺激を与えるのです。

前頭前野とは、ワーキングメモリー、反応抑制、行動の切り替え、プラニング、推論などの認知・実行機能を担っている脳部位です。

(2)動作をゆっくりする

イライラして集中できない時があります。

そのイライラは、早く変化を味わいたいのです。

やって即効で効果がでたら脳内にドーパミン(快楽物質)というホルモンが分泌されて楽しく感じられます。

逆に、変化が味わえないので創作が面白くないですし、脳内にノルアドレナリンというホルモンが分泌されて、ちょっとしたころで、不快感やストレスになります。

飯友優のブログ:創作の敵〝イライラ〟を弱体化させる10個のコツ

もう一つのトレーニングは
コーヒーを入れる時、
ゆっくり動作します。


コーヒーカップを置く時、
「コーヒーカップを置く」と
声を出してもいいですし、
人がいて恥ずかしければ、
頭の中で唱えてみてください。

一つ一つの動作を脳へ認識させる運動は、左脳を鍛えることに直結します。


14メンタル


お湯を沸かす時、
ミルクを入れる時、
コーヒーを飲む時、
コーヒーカップを置く時、

逐一、「〇〇をする」と唱えます。

めんどくさいと思うでしょう。

くだらないと思うでしょう。

それでも、一回だけでもいいので挑戦してみてください。

私には無理だと考えずに、これも実践することをおすすめします。

お話のアイデアがまとまらなかったり、思考があちこち意識が散漫になりやすいのは、物事の認知能力が低いからです。

一つ一つの動作をゆっくり丁寧にこなすことがポイントです。

フォーカシングという類似した心理療法ですが、意識を現状に向けるトレーニングです。

ボクは、よく人からおっちょこちょいと言われます。

よく確かめないからミスをします。

でも、ゆっくり丁寧にこなすことで、行動認知(行動することで、物事に受け止め方または考え方)の知覚を鍛えることができます。

自分が何をしたかという知覚を高めることで、記憶力をUPさせる効果があります。


このトレーニングも3週間続けることで、左脳を覚醒させ、脳内神経のバランスを整えられます。


左脳が鍛えられることは、ジャミング(妨害電波)が除去されやすくなります。

このような、身近なことから感情コントロールを初めてみましょう。

感情をコントロールするなんて無理!と思わないでください。

あなたの創作パフォーマンスを上げるには、効果があると思います。

左脳を鍛えることで、フワフワした気持ちを言語化し、情動的記憶(誤った過去の記憶)から解放し、正しい記憶(成功体験)を優位に立たせることができます。

創作時間も増える分、心の余裕ができて
感覚・イメージを司る右脳も
発揮されやすくなります。

この行動習慣は、創作活動に限らず、すべてに応用できます。

食べるのがやっと、食べてなんとか
エンジンをかけて机の上に向かってものを書く
そんな水に溺れる状態から、必ず解放されていくと思います。

創作(ストーリーづくり)とは、自分と向き合う時間が必要です。

小説や漫画にしても、あなたのオリジナルストーリーで表現することですから、環境を整えることがとても大切です。

創作時間や環境を整えることで
仕事や勉強のやる気、食欲・気力・活力が
自然にメキメキと湧き出るようになるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

飯友優のブログ:創作とは自分探し

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