気焔

たった一つの感情が心濁らせていくんだ
見ないふりなんてしないで
見たふりなんてしないで
じゃあどうすれば良いのかなんて
教えてみろよ誰か

言いたいことだってあった
僕には心がある
君にはあるかい
言いたいことなんてあるか?

叫び出すはずの声は
焼かれ塞がれた
それを笑う人がいる
あれは人と呼べるのか?

無駄なことなんて無いと
偉そうに思うんだ
それを嘲る僕がいる
これは僕と呼べるのか?

一切合切の感情が
濁らせた心を焼き尽くそうとしてる

いつだって僕は僕だ
変わってしまっても
変わらなくても

いつだって僕は僕だ
孤独になったとしても
孤独になれなくても

掃いて捨てるほどの言葉が
今心渦巻いている
掃いてたまるものか
捨ててたまるものか

そうやって僕のもとに
還ってきてほしい
巡り巡ってほしい
今度は優しく
今度も優しく
想いを乗せるから

そうやって誰かに
いや
君だけでいいかな
届いてほしい



ー ー ー

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ー ー ー


貴方のその気持をいつか僕も 誰かに返せたらなと思います。