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発達障害って「障害」なの?
人間には様々な個性があります。
お喋りな人、無口な人、
呑気な人、せっかちな人、
大雑把な人、几帳面な人‥
そして、
頭の良い人、悪い人、
太っている人、痩せている人‥
これらも皆個性です。
これらの個性を拠り所にして人間は皆生きています。
てきとうに検索して出てきたADHDの人の特性の一覧を最初に読んだ時、全身に電気が流れました。
「なんだこれは‥まるでおそろしく正確な正確診断だ‥」
僕の目には、
『A型 自分の説明書』の上位互換、
『誕生日占い』の完全版のように映りました。
ADHDの人々は、大小あれど、皆ほとんど同じ長所があります。
良いところは、好きなことはとことんやる。創造力がある。
悪いところは、忘れっぽい。飽きっぽい。
また、コミュニケーションは得意か、苦手のどっちか。
僕は、自分が器用貧乏なことを良いところ、
そして、気持ちの切り替えができないことを悪いところだと思っていました。
でもそれは、ADHDの特性が由来でした。
好奇心が強いくせに飽きっぽいので、色々挑戦するのに中途半端になってしまう。一つのものごとをずっと考えてしまうので感情の切り替えが苦手。
そして、同じADHDの特性を持つ人もまた、同じような長所と短所を持っていることが多いです。
そして、僕たちはその「個性」が社会と少々反りが合わないせいで「障害」になっています。
これは、もし社会が違えば、お喋りな人が障害になっていたり、几帳面な人が障害になっているということもありえる、ということです。
一体、自分は何が「個性」で、何が「発達障害の特性」なんだろう‥考えてもわかりません。
最近僕は自分がADHDであることを「ラッキー」だと思うことにしています。
発達障害の個性はそれが障害となっている故に様々な角度から研究されています。
そのため、自分ができること(得意なこと)と、できないこと(苦手なこと)が予め大体わかっているのです。
これは日常生活や仕事において大いに役立っています。
「どうせ同じ服しか着ないから、色々見ないでこれを5着買おう」「起業が得意‥なら起業を視野に入れた人生設計をしよう」
こんな具合です。笑
世の中には似たような個性を持った人が沢山います。
その中でも発達障害は、
頭の良いお医者さんたちが長年研究対象としてきた個性の集団。
頭の良い人たちが人生の攻略本を作ってくれている。
生きづらい僕たちですが、そう考えると、少しは生きやすく感じます。
文字:大きな彼 漫画:くろみ