🔸退院後の経過と再入院

退院すると約1ヶ月は自宅療養するように言われます。

これは今まで全てが管理された生活から、実生活に戻るために体が慣れるまで、再度リバウンドが起こる可能性があるからです。

・再悪化する原因と対策
多いのは退院した解放感で、それまで守っていた治療法をサボった結果、悪化するケースが多いようです。例えば今までシビアに水分制限を守っていたのに、退院した後に居酒屋で暴飲暴食する、温泉に浸かりにくなど様々です。

確かに長期の入院生活でできなかったことをしたい気持ちはわかりますし、また仕事や学校に通いながらだと、病院にいるときのような規則正しい生活や運動習慣は難しい場合もあるでしょう。しかしここでサボってしまうと自分でコントロールできないほど、悪化し続けてしまいます。

私も退院してから3週間ほどで悪化し始め、なんとかしようしましたが止まらず、結局3ヶ月後には再入院してしまいました。

その後も何度か入退院を繰り返したのですが、割と再入院する人も多いのに驚きました。

自分の経験や他患者の話を聞くと上記以外にも理由がるようなので、参考にしてみてください。

①実生活の負担に、体が追いついていない
退院後に学校や仕事を再開していつも通りの生活をしようとしても、脱ステした体がその生活の負担にまだまだ耐えられず、悪化してしまう。

例えば健康な人の体を10と数値化したら、私たちは1〜3程度。そこに仕事や家庭の負担などでさらにマイナスがされるので、常人の人より疲れやすく、しんどくなる、というイメージです。

②知らないうちにステロイドや保湿をしてしまっている
多いのが化粧品による保湿、温泉や浴槽に浸かるなどです。
また市販されている「ムヒ」などの薬も、名前は違えどステロイドが入っています。「かゆみをすぐに抑える」「炎症を止める」などの謳い文句がある商品に多いので、気になる商品があるときは薬剤師さんに確認してみてください。

③知らないうちに細菌・ウイルス感染をおこして悪化していく
医師でないと見分けられない感染を起こす場合もあります。
例えば普段ニキビができないところに、それらしいものができたら、細菌感染を起こしてる可能性があリます。

これを爪で潰してしまうと爪に細菌が付き、別のところを掻いた拍子に傷口から入ってしまいますので、ウェットティッシュなどで拭き取りましょう。

通常であれば軽度の細菌感染なら自然に治っていきますが、症状が消えないもしくは、ブツブツが増えてきたら病院へ行くのをおすすめします。

④ストレスによる爆発
脱ステしてから長い間普通の生活をしていたのに、いきなり悪化する場合に多いようです。

仕事で大きなミスをした、プライベートで良くないことが起こったなど、ある程度のストレスのキャパを超えると再悪化するケースがあるみたいです。

これは実際に体内で作られるステロイドホルモン自体が、ストレスによって左右される研究データもあるので、何かしらの関連性はありそうです。


いかがでしたでしょうか?
今回は退院後の経過と再入院をテーマに書きました。
次回は脱ステ後の生活について書きますので、良かったら覗いてみてくださいね。


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