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東京→関西引っ越し記⓪我は如何にして関西に住むことになりしか

2021年7月。この引っ越しについて、多分いろんな人が「なぜ?」と思われていらっしゃると思うので(え、お前の人生なんて気にしてない?笑)、聞かれそうな質問だけ、先に潰しておきますー。

・結婚? 彼氏が住んでるの? 
 →そのようなことは一切ありませんし予定もありません。だいたいそういうことが一番に思い浮かばれるというのが私にとっては(以下略)
・地縁があるの? 知り合いがいる? 
 →私は愛知生まれで関西に親戚はいません。知り合いはいますが、彼らが理由ではないです。
・仕事は? 
 →日本語教師として働ける場所を探します。これから。
・え、じゃあなんで関西なの?
 →えーと、・・・


この度の引っ越しには、ものすごいいろんな理由があり、でも一言で言えば「流れが来たから」であり、正直にさらに他人に「理解してもらえるように」書こうとすれば、それだけでちょっとした本一冊分くらい書けそうな気がするのだが、それは別に誰も望んでないと思うし、そうですね・・・・・とりあえず書いてみますね。

もしかしたら「結局なに?」となるかもしれませんが・・・

そもそも人が何かを決める時に、そんなに論理的にスッキリした経緯は辿らないんです。特に私は「これだ!」と思ったら動く「ど直感」タイプ。

なので本当は、「就職面接で志望動機を聞くのも答えるのも野暮」だと思うんですよね…趣旨はわかりますし、雇う側の気持ちも分かりますので、しかるべき時にはキチンとやりますが。


▼理由①とにかく東京を脱出したい(再録)

以下、この記事からの抜粋 ※五輪関連のことは執筆当時の情報
「2021.6.21 東京脱出計画のキッカケを思い出しました。」
https://note.com/iincho/n/n9270900478ef

私が東京を脱出しよう!と思ったのは東京五輪がきっかけでした。

コロナよりも前から、五輪前には出たいと思ってた。

思い出したよ。

(コロナのコの字もなかった頃です)会社勤めをしてた頃に「こんな状況で五輪開催したら、朝の満員電車がどえらいことになる」と思った。マジで。そんな中通勤するなんて、耐えられないと思った。

こんなに人がいるのに、信じられないくらい駅の案内がわかりづらく(※個人の感想)駅の幅が狭い(※駅にもよるが、本当です)。路線がいっぱいあるし、よそから来たら、最初はぜったい何がなんだかわからない。

そもそも朝「殺人的」に混んでいるのに、これで全国と全世界から(東京の地理感覚がない)観客が来たら、混んで混んで、本当の「死人」が出る。

あとケンカ(お客様同士のトラブル)続発。ほんとに、コロナ前は(全員がクソ忙しい朝に)ケンカで電車が遅れていたんですよ!!!! ・・・みんなイライライライラしてるのだ・・・。

今でも朝、新宿なんかで、まごまごしてる人みると、かわいそうだけど、「危ない~ぶつかる~立ち止まらないで~」と思ってしまう・・・(なお東京の人は、ぶつかる寸前で歩くスピードを緩めずにかわすのがめちゃくちゃうまい。なんだそのスキル!!!!)

その時から、都は(ゆりこは)「五輪期間中はテレワークを! 時差通勤を!」とか言ってたけど・・・あんなの(一部の(ちゃらい)ベンチャー以外)ぜったい誰もやる気なかったですよね。(本気で従う気だった企業さんあったらすいません・・・)

そんで、テレワークと時差通勤は、五輪というお祭りイベントではなく、パンデミックという世界的「危機」で推進されることになった。

そして、イベントではなく「危機」が理由でも、それほど定着しない(できない)ことがわかった。

ほんと(五輪を)(フル観客で)やらなくてよかったよ。いや、(五輪を)(上限1万人+別枠の??人の関係者)やるんだけど。これから。

上限なしのフル観客だったらほんとに・・・・・・・・・・・カオスだったと思うよ東京・・・・・・・・。

まあほんとうの上級国民は「みんなと同じ時間に、通勤する」なんていうことはしていないんでしょうが。国というものはね、そういう「上澄み」だけでは成り立ってないのデスよ。←ひがみでは?!

▼理由②関西への流れ

ということで、東京を出るぞ出るぞとは1年以上前からずっと思っていて、いろんな人に言ったりしていました(夢は周りにしゃべっておけ、というやつ)。

さらに、住んでた家が壁が薄く(隣人も静かな人ではなかったので)騒音がひどく(部屋自体は非常にいい部屋だったのですが、)住み続けるのは不可能でした・・・。隣人の目覚ましで目覚め、隣人の帰宅が音で分かり、隣人のイビキを聞きながら寝る。近隣住民にもなかなかの人たちがいて、ノイローゼ寸前・・・。壁に穴開けたり怒鳴り込んでやろうかと何度も何度も何度も思いました。

そしてコロナ!!! もう決定的になりました。私が東京にいる意味はもはやない! 日本語教師のスクールを卒業するタイミングで引っ越す!!! 

私はほとほと「大都会・東京」に疲れていたらしく(今考えると、東京にはいいところもたくさんあったけど、根本的には合ってなくて本当に辛かった)、田舎の古民家暮らしの番組とかを食い入るように見たりして(やばい)、考え得る限り「温暖な気候・無印良品のような暮らし」ができそーな地域を考えました。私はとにかく寒いのが全くダメなのです・・・。

静岡(愛知にも近い農業県)、岐阜(住みやすそうだし愛知にも近い)、長野(大自然)、茨城・栃木(東京に近いけど自然もある)、瀬戸内地方(美術)、香川(うどん好き)、愛媛(夏目漱石の坊ちゃん)、広島(お好み焼き、カープ、マツダ)、そして九州(ごはんがおいしい、方言が可愛い)、沖縄(最高♡)

・・・など、ありとあらゆる「良いイメージの地域」を出してみたのだが(イメージが貧困というクレームは受け付けない)

待て待て待て。

どうやって生活費を稼ぐのだ。

日本語教師の仕事(求人)が多くある場所じゃないとダメだろ。

我に返った。(いや最初に風呂敷を広げることが大事なのです!!!)

日本語教師は、本当は地方(外国人が散住しているような地域)でこそ求められている仕事だと私は思っているのだが、未経験が役に立てるような仕事はない。何もできないのに行っても、ただの足手まといだし、生活できない。(どこかで相応の経験を積む必要がある)

そして、日本語教師の仕事は大都会に集中しているとのこと。

ここでも東京一極集中かよ!!!!

・・・と思ったら、

なんと、同じ職場の方が「以前、大阪で日本語教師をしていた」とカミングアウトしてくださった!(私はバイト先でも、日本語教師のスクールに通っていることを公言していました)

大阪?!???!

思っても見なかった。全く知らない。土地勘なし。むかーし遊びに行ったことが2~3回あるくらい?? 梅田駅と通天閣くらいしか行ったことない。

え、大阪か・・・・・・・ 

すると、さらなる福音がやってくる!!


▼理由③波の予感

同じ職場の、また別の方(関西方面に生まれ、いろんな関西地域で暮らした経験あり)が「いきなり大阪だとカルチャーが違うから、最初は、大阪の周辺地域に住む方がいいですよ」。

ほほう・・・。

私も大阪にいる知り合いの1人に連絡を取り、地域色を尋ねてみる。地域色を知ることは大事です。知り合いからは、「この地域はこう」とずばずばと答えが返ってくる。

なるほどなるほど・・・。

だが、1つ懸念があった。

コロナの影響はまだ少し続くだろう。住んでいる地域、住んでいる国によって(トップの力量などによって)命が左右される事態である。

そして、あの党のあの知事のコロナ対策。

不安すぎる・・・(※個人の見解です)。せめてあの党の人が首長でいる間は大阪府に住民票を置きたくない(※個人の見解です)。

そこで「神戸」が浮かぶ。

地方出身の私にとって「神戸=兵庫」。神戸もほぼ行ったことないのだが、今年、知り合いがそこに移住すると言っていたことをなんとなく思い出したのだ。あと神戸はめちゃくちゃイメージがいい。異人館。六甲山。港街。そんだけかい!!! そんなもんです(笑)

そこで私は次のバイトの時、福音をもたらした関西経験のあるお2人に「兵庫ってどう思う?」と話すと、2人は大いに喜び、揃って「フナハシさんが住むべき駅名」を次々に挙げ始めてくれたのです・・・! 

なんということでしょう!(←ビフォーアフターの「サザエさん」の声で) なんと親切な、赤の他人のためにそんなにも、今どきの若者って本当に良い子たち・・・と私が感動していると、 

「芦屋ですよ! やっぱり芦屋!」(いやむりむり家賃がむり! あとハイソすぎて合わないよ!!)

「阪急沿線ですね!」(阪急? 有川浩になんかそんな小説あったな・・・読んだことないけど・・・)

「僕はここがいいなー」「私はここ住みたいな~」(君たち、私の家だから! あと家賃家賃!!!)

そして2人の若人が、治安と家賃と「住みよい」のバランスを考えて挙げてくれた「駅名」の候補メモを持って、兵庫の不動産屋を予約! その通りの場所で家を決めました(笑) 

▼ちょっと休憩:「波」について

スピリチュアルぽく聞こえるかもしれませんが、私はだいたい、大きめの決断をする時には「波」が来ます。それは向こうからやってくる。というか、たぶん、今もびゅんびゅん、全員に、平等に、「波」は来ていると思うのですが、それが「ピーン」と来る瞬間があるんです(笑) チャンスと一緒ですね。宇宙の声が聞こえるとかそういうのではないですよ。でも「これか!」とわかるんです。

東京出たい、と思ってから、その「波」がずっと来ず、かなり不安でした。波がキャッチできる感性がなくなってしまったか??(「悪」にまみれると鈍る。「悪」とは、行き過ぎた合理主義と拝金主義。まさにTOKYOそのもの・・・) 

でも「波」は必ず来るはず。これまでもずっとそうだったんだから。

「波」が来れば、この次どこに移動(引っ越し)すべきかがわかるはず。

そうやってイメージの風呂敷を広げながら、「私はどの地域に行くべきなのか?」と待って待って待ち続けて、バイト先で「大阪で日本語教師やってました」と聞いた時、「これだったか!」と思いました。

そこからはばーっと物事が動き出した。これが「波」です。乗るべき波に乗れば、スムーズに決まるし、そんなに悪いことにはなりません。(もちろん何もかも最高バラ色というわけにはいきませんが、酷い目には遭いにくい)


▼理由④関西と私の接点

兵庫に限らず、どこになっていたとしても「接点」を挙げることはできると思っていますが、兵庫に決まってから思ったのは、「知らず知らず、私と兵庫や大阪って接点があるじゃん」ということ・・・。

▼なんといっても、村上春樹が育った地。村上春樹がエッセイで「阪神間」という言葉を使っていて記憶に残っていた(※大阪と神戸の間の地域を指す。私は今まさに阪神地域に住んでます)。震災のことも。

▼なんといっても、本格推理作家・有栖川有栖(ありすがわ・ありす)先生の小説「犯罪学者・火村英夫シリーズ」で美声の樺田警部がいらっしゃる場所! 兵庫県警! 『ダリの繭』で六甲山も出てたよな。聖地がいっぱいだあ!

▼これは「大阪」ですが、なんといっても、私が転居直前にハマりまくっていたヤクザドラマ「疫病神シリーズ」の舞台!!! (北村一輝と濱田岳のW主演。原作は黒川博行) 

このドラマめちゃくちゃ面白いのでNetflixで見てください! シリーズ2作ともイッキ見ですよ! えぐい大阪弁が聞けます。ヤクザよりよっぽどヤクザっぽい北村一輝。濱田岳がなぜあんなに愛されるかわかる。うまいから。 

▼意外と同級生や知り合いが住んでいる。進学、結婚、仕事、Uターンなどなど。


・・・ってほぼ全部、二次元じゃん!!!!!!! 

え? だって、大学時代、池袋近くに住んでた時は「IWGP(池袋ウエストゲートパーク)が近い~~~」って思ってたし、調布に住んでた時は「水木しげるが住んだ街か~~」って思ってたし・・・そんなもんでいいんですよ、接点って!(笑)

▼これが私の決め方

兵庫への転居は、紆余曲折を経ていたようでいて、決め手は「波」と「小説とかで知ってる」だったりもするが、こんなかんじです。

どうしてそんなに確信が持てるか謎かもしれませんが、確信に理由はない。だから確信なのです。思い込み? まあそうかも(笑)

でも、逆に、合理的な理由(損得)のみで選択すると私はロクな目に遭わない。もちろん生活のことは考えますが、最後は「ノリ」「気持ち」「好き嫌い」です。恋愛は除きます。恋愛は直感が狂う病気・・・直感で決めてはいけません・・・。苦手なんだよなーーー直感で決められないことは。

そして家探しで兵庫に行った時、大阪よりもやわらかな関西弁、街並み、山がすぐ近くにある風景、あと美女が多い。女性がシックでおしゃれで美しい人が多い。

すべてが「あ、大丈夫」と思えた。この直感。めちゃくちゃ大事。

家もそうやって決めます。「なんか好き」。これがない家に住むことはないです。そのあといろいろ不満は出ますよ、人間だから。でも、最初は直感が大事。

もちろん、だからって順風満帆何もかもがうまくいくわけではない。

これからいろんなことを思うと思うし、何年か後には兵庫を出ているかもしれません。いや、出るでしょう。東京の時もそうだったから。

でもそれでいいんです。今を「無理して我慢」して、未来にはならない。「今いい感じ」を積み重ねていくしかないから。

これが私が関西に引っ越すことになった理由(らしきもの)です。

ご清聴ありがとうございました。



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