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委員長のエッセイ(在東京編)

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2019年1月の記事一覧

「家政婦は見た!」を、ちゃんと見た!

「家政婦は見た!」を、ちゃんと見た!

市原悦子さんが亡くなられた。
我が家では(というのは私と母がということだが)
「家政婦は見た!」(テレビ朝日)
「おばさんデカ 桜乙女の事件帖」(フジテレビ)
で、大変お世話になっていた方である。

テレビ朝日では追悼として、先週末(2019年1月19日と20日)に
「家政婦は見た!」の24と25を再放送していたので
リアルタイムで見た。

そして、このドラマの凄さを改めて思い知ったのである。

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『女子漂流』を読んで ~女子校の「罪」~

『女子漂流』を読んで ~女子校の「罪」~

『女子漂流』(中村うさぎ・三浦しをん/文春文庫)を読んだ。
(以下、引用部分は断りのない限り全て同書に基づきます)

私は2人のエッセイが大好きだ。

2人はともに「女子」を考えすぎた結果、
「世間の女子」からものすごく遠くなっている。
そこに自らツッコミを入れ、エンターテインメントにしてしまう。

共感を覚えるとか、膝を打つという自覚もないくらい
「すーっ」となじんでくる。

対談の最初のほう(

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女は、本当に「生きづらい」のか?(2)

私の性的認識は女性、
全くそれに違和感を持ったことはなく、
男になりたいなどとは一度も思わず、
いわゆる女性らしい服装(フリルやスカート)や、
多くの女性が好むものが好きで、
女であることを誇りに思ってきた。
いいものだと思っていた。

しかし、自分の「性的対象」が男性だと自覚した頃から、
要するに性体験をした頃から、
なんだかそれが怪しくなってきてしまったのだ。

【結局、あの最中は男の言いなり

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女は、本当に「生きづらい」のか?(1)

最近、「女が生きづらい」ことを、女性側が言うようになっていると感じる。
※ここでいう性別は「他人から見られる方の性」ということにします。

「母と娘」や「女同士のドロドロ」をテーマに小説を書いたり、
女でいることのビミョーな問題をエッセイにしたり。

こんなこと、昔は酒井順子さんしかやっていなかった。
もっと昔だと、平塚らいてう先生になるんだろうか。
もしかしたら酒井さんの『負け犬の遠吠え』があっ

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