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SNSとおっさん

https://note.com/spring_hillo/n/n81d64226b768
以前のこちらの記事でSNS、というよりTwitterの謎について言及していたぼくだが、段々とTwitterの魅力に取り憑かれてきている。

最近のもっぱらの悩みはフォロワーが増えないこと。

全然、増えないわけではないがほんとに1人ずつ、ちょっとずつ増えては解除され…を繰り返す日々。

ちょっとしかいないもんだから、1人減るとガックリ…落ち込んだり。
何が解除のきっかけだったんだろう…、そもそもなんでフォローしてくれてたんだろう…、朝のツイートがつまらなかったのだろうか…などと答えのない自問自答が始まってしまう。

毎朝の発信ではなるべく前向きに、格言めいたことを言いがちなぼくだが、実際1人のフォロー解除にこんなにアタフタして、動揺を隠せない。

そんな器の小ささを見透かされているんじゃないかと思うことすらある。


みなさんのツイートを見ると、Twitterガチって1ヶ月でようやく500人、とか3ヶ月で1000人とかそんな人ばかりでどんだけ自分は牛歩なんだ、と感じてしまうことなど一日に何度もある。

この人たちとの差はどこにあるのだろう?
なにか裏技でもあるのか?ズルしてるんじゃないの?

平日は仕事、休日は子育てとTwitterに時間をなかなか避けずリプライとかリツートとか行動が少なすぎるからフォロワー増えないのかも…と無駄に焦ったり。

アイコンを変えるだけでも違うと聞けばココナラで作ってもらい、プロフィールがつまらなければフォローが増えないと聞けば書き直す。

いろいろ考えては自分のできるところで試行錯誤。
そんなことをしているうちに、だんだん夢中になってきている自分に気づく。

少し前まで、仕事でもこんなふうに試行錯誤を繰り返しながら、新たな商品開発や売場づくりを考えていた。

今も仕事としては大きくは変わらないが、いろいろ経験してこなれてきてしまっているのか、道筋が見えないながらも試行錯誤をして少しずつでも成長していく感覚はいつのまにか忘れてしまっていたのかもしれない。

そんな感覚を再び味わうことができ、さらには仕事もこうでなければという気持ちになって、少し自分のやりたいことの方向性も定まってきた。

仕事においてもこういった試行錯誤を特にチームでそれをしていくことが好きで、できることなら副業でコンサル的なことができれば一生楽しく働けるのではないかとすら感じている。

で、あればこのTwitterでの試行錯誤をせっかくなのでこれまでの自分の経験と結びつけて問題解決してみてはどうだろう。

これまで、商品企画や売場づくりなどのリアルなマーケティングを行ってきた経験。

Twitter界隈ではSNSマーケティングやWEBマーケティングといういわゆるオンラインマーケティングという言葉で多くのマーケターの方々の発信をよく目にする。
一方でオフラインのリアルな売場でのマーケティングを語られていることはそんなに多くない。

やはり見る側に直接的な便益があるオンラインマーケティングの方が注目を集めやすいのは当然ではあるが、だからといってオフラインマーケティングの価値が下がるわけではない。

元々オンラインだっわけではなく、オフラインのマーケティングが主流だったはず。
となればオフラインマーケティングをオンラインマーケティングに応用することも可能なはずだ。

と、いうことでオフラインマーケティングの考え方でぼくのTwitterアカウントについてマーケティング分析をしてみることとしよう。


一般にオフラインでのマーケティング分析では、
売上=市場×認知×好意×単価
のように売上をいくつかの要素に分解していく。

これをぼくのTwitterアカウントに捉え直してみる…とここで気づいてしまった。
あれ、小売での売上にあたるところというのはフォロワー数でいいのだろうか。

小売でいう売上はほぼ目的に等しい。
厳密に言えば企業の成長フェーズにもよるし、利益度外視ではいけないが売上というのは小売の業績を図る上ではわかりやすい指標。

Twitterでのフォロワー数というのも、そのアカウントの影響度を表す上ではわかりやすい指標ではあるが、じゃあぼくはフォロワーを増やすためにTwitterをやってるのかというと、そうではないような気もする。

根本のところで申し訳ないのだが、フォロワーが増えないという悩みがそもそも間違っていたのかもしれない…。


とはいえ、フォロワーが多ければそれだけ発信が拡散されやすいというのは事実。

一旦根本の目的のところは忘れて、改めてフォロワー数というものが何によって構成されているのかを小売の場合に置き換えて分解してみる。

①市場=発信するカテゴリー(発信の内容に興味のあるアカウントの数)
②認知=インプレッション(ツイートが見られた数)
③好意=エンゲージメント数(ツイートに対する具体的なアクションの数)
④単価=拡散力(相手側のフォロワー数)

①市場
Twitterのアカウント数となると星の数ほど存在しており、今現在アクティブなアカウントだけに絞っても相当な数だろう。

ただ、実際はぼくの発信のカテゴリーに全く興味がない人などはフォローどころかツイートすらろくに見てもらうことが難しい。
つまり、ぼくの発信に少なからず興味を示して反応してくれるであろう人の数というのが市場。

じゃあこれがどれだけいるのかと測るのが難しいので、マーケティング系の発信をしている人たちのフォロワーから推測。

クソ真面目系からライト系とマーケティング系の発信といってもまたそれぞれジャンルもありそうだが、数万フォロワーのアカウントもざらにありそう。
つまり、市場としての規模は十分にありそうだ。

②認知
これはどうやらTwitter社のアルゴリズムを上手く捉えるということも必要なようだ。
ただ、そこを分析して予測しても正解を導き出すのはなかなか難しいし、またすぐに改変されるリスクだってある。

それよりも、多くのフォロワーのいるアカウントに対してアクションをしていけば、そのフォロワーのみなさんの目に入りやすくなるかもしれない。

リプライや引用ツイートで光るツイートがあれば、そこから拡散していく可能性は広がる。

これを考え始めて、やっと気づいたがリプライや引用ツイートというのは、そのアカウントとの1対1の対話のようなものと捉えていた(もちろんその要素も十分にあるだろう)が、それだけでなくそのアカウントのフォロワーのタイムラインにのる可能性も格段にあがる。

どれだけいいツイートをしたとしても、誰の目にもとまらなければそれはなんの意味もない。
フォロワーが増えるまでは人の力を借りて、自分の発信を見てもらう工夫も必要。

③好意
当然だが②認知に比例してこの項目はあがるはず。ここ1ヶ月ほどぼくの趣向と似たアカウントに対して“いいね”やリプライ、引用リツイートなどのアクションをこちらから積極的にしている。

すると、徐々に認知してもらうことができ、相手からもリプライやリツイート、“いいね”などがもらえるようになってきた。

なんだか仲間に入れたようでこのコミュニケーションが段々と楽しみになってきている。

とは、いうもののこれは一人ひとりに個別にアプローチをしていかなければならないし、何度も“いいね”やリプライをし合う仲になっても、だからといってすぐにフォローしてくれるわけではない。

Twitter運用をするにあたって、自分がフォローしてる数<フォロワーの数にした方がアカウントの権威性が高くなるらしい。

価値のある発信をする人とみんなに知らしめるためには、フォローされてる数が多い方が説得力が増すというのは確かにその通りかもしれない。

つまり、こういった繋がりは非常に楽しいし、自分の成長には繋がるのでこれはこれで大いにありなのだが、フォロワーを増やすという意味では非常にコスパが悪い。

フォロワーを増やすためを考えれば、やはりインフルエンサーと呼ばれる何万人もフォロワーがいる人の目にとまることが重要。

インフルエンサーの発信はぼくのツイートなんかよりも圧倒的に見る人が多い。
そこにリツイートやリプライで果敢にチャレンジをしていくだけで、少なくとも自分一人で呟いているよりは明らかに多くの人の目に触れることになる。

それがたまたまでもインフルエンサーに拾ってもらったりすれば、一気に認知は広がる。

ただし、多くの人の目に触れるようになっても、ツイートの内容や文章に魅力がなければ結局は好意を得ることは出来ない。

結局はライティングは磨いておいて得することはあっても、損することは絶対にないと言うことのようだ。

④単価
これはもうおまけみたいなものだが、フォローしてくれた人のフォロワーが多ければそれだけ多くの人の目に触れる。

価値観や感覚が似ているからこそフォローしているのだろうからそのフォロワーの人たちがフォローしてくれる確率は他の人よりは高いだろう。

そういった意味では、フォロワーを増やすためのアクションとしてはインフルエンサーへのアプローチが1番効果的であることは間違いないだろう。


フォロワー数を伸ばすために、要素を分解して深彫りをしてみた。
考察するのとやってみるのでは全く違うのだろうとは思うが、フォロワーを増やすためのアクションはなんとなくみえてはきた。

そして何より、自分自身のやりたいこと、目的は「フォロワー数を増やす」ではなく「一緒にプロダクトを作る仲間をつくる」ことなのかもしれない、ということに気づくことができた。

そう考えれば、フォロワー数よりも深く関わってくれる“仲間”をひとりずつでも増やして行くほうがいいのかもしれない。

仲間を増やしていくことでよりたくさんの楽しさを見つけられる。
副業として仕事にできるかもしれない。

マーケティング視点でいろいろな試行錯誤はこれからも続けていこうとは思うが、ひとまずはぼくがTwitterをやる理由が少しでも明瞭になったのは、今回の分析のおかげ。

まだまだこれからも試行錯誤はつづくし、だからこそ楽しめるわけだが、そんな中で試しに入ってみたオンラインコミュニティついての話は、また別の話として今後どこかて紹介しようと思うので乞うご期待。

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