フレームワークについて語る
というタイトルで連作の記事を書きたいと思っている。というか今ここで書き始めている。noteを書くのは1年半ほど空いてしまっているが、つまりnoteの「マガジン」的なものを作ろうとしているわけです。
フレームワークとは?
ご存知の方が多いと思いますが、タイトルからカタカナ語なので一応説明します。
フレームワークとは、、、何なんですかね。
実は自分自身が数年前までほとんど使っていなかった単語で(知ってはいたけど)、自分でもそんなに「しっくり来ていない」部類の言葉です。そして、この「しっくり来てなさ」が、この一連の記事を書き始めたキッカケでもあります。
その「しっくり来てなさ」が何なのか?は追々の記事で書くとして、フレームワークとはつまり仕事やなにかをするときの「型(かた)」のことであると、ここではいったん定義(仮置き)します。まあ、訳しただけか。
近い言葉として「メソッド(手法、作法)」というものもありますが、それにも触れるかもしれません。この辺の定義はまあ、いったん曖昧にさせてください。仮置きなので。
(ちなみにまだ1記事めで「一連の記事」とか何度も言っているのは、これから「続けて書いてくぞ俺は」という決意表明、自己暗示のようなものであり、言い換えるなら「最終型をイメージすること」でもあります。これも一つの「手法」とも言えるので、後々書いてみたいと思っています。)
何のフレームワークについて語るのか?
フレームワークが何かをするときの「型」だとして、ここで語るのは、主に企画やデザインにまつわることについてです。
僕は、オランダに住んでいるUXデザイナー/デザイン・ディレクターで、ウェブサービスやアプリなど主にデジタルツールのユーザー体験やUIデザインを考える仕事をしています。
元々は建築系のプロダクトデザインの仕事から、ウェブ制作会社を経て、フリーランスというか、個人事務所の株式会社ハーフピクセルを8年前に設立して、日本で色々なクライアントと仕事をしてきました。スタートアップ企業であるLaboratikの場合は、社員という形ではないものの数年間チームの一員という形で参加させてもらっています。
そして2年半前にオランダに移住すると同時に、日本のウェブ制作会社TAMと共同でTAMのオランダ支店 Tamsterdam B.V. を設立し、つまりTAMの一員としても仕事をしています。
組織で仕事をする時、「型」が有効なものとして求められる場面があります。組織で、個々の能力によらずに仕事のクオリティや効率を保とうと思ったら「型」が必要という考え方ですね。
それについても僕は「本当に有効か?」という疑問も持っているのですが、その点もふくめて「デザイン・企画とフレームワーク」について、いろいろ考えを巡らせてみたり、自分はこうしています、という話を書いていきたいと思います。
まとめると
・デザイン、UXとかその辺の(広い意味では「仕事」についての)
・フレームワークやメソッドについて
・オランダに居る、組織の一員でもあるUXデザイナーが
・ぶつぶつと語る。
そんな記事(一連の)だとお考えください。
僕が企画を考えるときの習慣やメソッドの紹介かもしれないし、実際にTAMなどデザインの現場で使われているフレームワークの考察かもしれません。
いずれにしても、デザインやクリエイティブといった「個人技」にも見える分野で、会社などの「チーム」で取り組むには? それをうまくする方法はあるのか? という観点は、一つのテーマになると思います。
今年2020年は、個人的にもあらためて「チームで働くこと」「コラボレーション」を意識させられた年でした。そのなかで、共通言語や媒介手段としてのフレームワークやメソッドにも興味を持った、ということだと思います。
フレームワークと、チームワーク
今までも自分は個人のUXデザイナーとはいえ、もちろん仕事はプロジェクトやチームで動くことが基本でした。でもオランダに移住したことで(僕はその後も主に日本にいる人達と仕事をしているので)物理的な距離や時差の問題もあり、「一緒に働く」の状況が変わったので、以来いろいろと試行錯誤をしていました。
そんなときにコロナが起こり、皆がリモートワークを採り入れたり、同じ国にいる人同士も「離れて働く」ようになった。それによって逆に「一緒に働く」ことの(もっと言えば「働く」ことの)手法や意味について、誰もが多く考えさせられる年だったと思います。
世界中で起こったそんな変化が、僕はたまたまオランダ移住という事情で少し前から考えていたことだったので、タイムリーな出来事でより鮮烈に感じたというか。コロナという望ましくない状況がもたらした変化ですが、一人で考えなくてすんで良かった、という感じです。
そんな変化もありながら見えてきた「チームで働く」とは。
僕は社内のプロジェクトチームで複数人が動くことに限らず、自分がしているようなクライアントワークでいえば、クライアントとも「チームとして一緒に」「コラボレーション」をしているのだと思っています。
コロナが変えた働き方の影響もあって、誰かが発注し、誰かが納品する、といった形ではない仕事が増えているし、あるいは契約上は受託であっても、そこで起こっている出来事は「一緒につくる」に近いものであったりする。
少なくとも僕はそんな感覚で仕事をしています。
ザイナーやつくり手側だけが「つくっている」わけではなく、クライアントやユーザーもふくめた場やコラボレーションが、良いプロジェクトやアウトプット、成果を生み出しているのだと。
ちなみに「成果」という話でいうと、これも追々書いてみたい話ですが、良いコラボレーションをしているプロセスそのものが、もう「成果」でもあるのだと思っています。それくらい、チームでの仕事、コラボレーションは貴重なものになる。(一方で「コラボしようよ」「今度一緒に何かやりましょうよ〜」ってノリ良く言ってこられる事は、そんなに得意でないのですが)
その、「いいコラボレーション」を発生させるのを助ける道具や手段について、自分の経験や意図を振り返ったり、あたらしい方法を模索したりしながら考えてみたい、というのが今回のシリーズ記事の主旨です。
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ちなみにタイトルは「語る」ですが、オンラインサロン(noteでいうサークル機能)でみんなで語り合おうといった趣旨は今のところ無く、自分との対話で「考えてみる」というニュアンスです。
つまり基本は独り言ですが、せっかくnoteに書くわけですし、なんらかの形で読んでくれた方の気づきになれたり、意見を交わす機会になれば、とも思っています。
※次回はこの「タイトル」について、考えてみたいと思います。
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