飯田和樹

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私の主な仕事 飯田和樹

■自己紹介ライター/ジャーナリスト/ネットメディア編集者。 「毎日新聞」記者(03〜18年、東京・科学環境部、東京・社会部、中部本社など)、その前は金属業界専門紙記者(99〜03年)。 災害・防災を「社会部的」「科学部的」の両視点から取材しています。日本災害情報学会・広報委員も務めます。 また、ダウン症のある子の父として「インクルーシブ教育」も重要なテーマと考え、取材を続けています。 同志社大学文学部社会学科新聞学専攻(現・社会学部メディア学科)出身。1976年、愛知県生まれ

    • サー・ロバート・マーティンさん講演録

      2023年10月17日。知的障害者として初めて国連障害者権利委員会の委員に選ばれたサー・ロバート・マーティンさんたちの講演会(主催:DPI日本会議、ピープルファーストジャパン、全国自立生活センター協議会、東京都自立生活センター)が衆議院第二議員会館で開かれました。 昨年、国連障害者権利委員会から日本政府に出された総括所見(勧告)では、「地域移行」と「インクルーシブ教育」について早急な措置が必要であるとされました。このうちの「地域移行」をテーマとしたマーティンさんのお話を書き

      • 国立市・東大、協定調印式の様子(4)

        ビジョンは「誰もが同じところで共に学ぶ」 記者)目標はどこなのかというところ、ちょっとしつこくて恐縮なんですけれども、フルインクルーシブ教育っていうのを掲げていらっしゃって、これがまあ、すごくそのインパクトがある。それは「すべての子どもがすべての時間を同じ普通学級で学ぶ」。これが目標ではないのか。何かちょっとその目標について少し濁されてるのがちょっとわからないところだな、と今までのお話を聞いてて思っていて。フルインクルーシブ教育を目指すんだっていうことだと、ゴールは決まって

        • 国立市・東大、協定調印式の様子(3)

          「専門の人に任せておけばいい」は違う 記者)2点、質問させていただきます。先ほどフルインクルーシブ教育の定義が出ましたが、もうちょっと詳しくお話をう聞きたい。通級はどうするのか、特別支援学級に籍を置くのかなど、どこまで国立市ではやっていくのかというところが非常に注目されると思うので、そこのところ、現在の構想で構いませんので教えていただきたい。  また、インクルーシブ教育の取材をしていくと、教育者から「四六時中一緒にいる必要はないんじゃないか」という声をよく聞きます。これが

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        私の主な仕事 飯田和樹

          国立市・東大、協定調印式の様子(2)

          【質疑応答】(注)質問者は全て「記者」と表記していますが、一人ではありません。また、必ずしも組織所属でもありません。 「今年度、ロードマップの整理を」 記者)協定に至る経緯を。どちらから声掛けをしたかということや、今後どういったことをどういうスケジュールでやっていくのかというところを具体的にお聞かせください。 橋本祐幸・国立市教育委員会教育部長)今年度は、まずスーパーバイザーの予算を議会に認められたというところから始まっています。その中で、小国先生のこれまでの実績、経験

          国立市・東大、協定調印式の様子(2)

          国立市・東大、協定調印式の様子(1)

          はじめに記事だけでは、国立市の取り組みに期待感を抱けない人に  2023年5月29日午後、東京大学本郷キャンパスで、国立市教育委員会と東京大学大学院教育学研究科によるフルインクルーシブ教育事業に関する協定書調印式が行われました。  私が書いたものを含め、いくつか記事が出ているので、「インクルーシブ教育」に関心のある方は既にご承知のニュースだと思います。  この「kanaloco」の文字が見えるのは、神奈川新聞・成田洋樹記者が書かれた記事です。成田さんは、後半の「視点」部

          国立市・東大、協定調印式の様子(1)

          トラウマを生み出す「行政の無策」

          はじめに障害のある子どもの親が、小学校入学に際して学校を「選ぶ」ことを余儀なくされる「就学活動」について取材した記事が5月15日、Yahoo!特集で公開されました。ありがたいことに評価の声をメッセージなどでいただく一方で、コメント欄で記事や記事に出てくる方に対する批判的な声もあります。 個人的にはいわゆる「ヤフコメ」にあまり良い印象はないのですが、今回の記事に対する批判的コメント、中でも支援学校などを選択した方々のコメントは、見方によっては、今回の記事を補完するものではない

          トラウマを生み出す「行政の無策」

          なぜ「就学活動」という言葉を使ったか?

          障害のある子どもの親が、小学校入学に際して学校を「選ぶ」ことを余儀なくされる「就学活動」について取材した記事が5月15日、Yahoo!特集で公開されました。 「就学活動」という言葉は、インクルーシブ教育関連の取材をする過程である保護者の方から聞いたのですが、私がそうだったように、あまり聞き馴染みのない言葉だと思います。 編集サイドからは「これは就学相談の話ではないのか? 検索しても出てこない言葉だ」という意見がありました。しかし、私はどうしても、この言葉にこだわりたいと思

          なぜ「就学活動」という言葉を使ったか?

          2019年5月 日本災害情報学会20周年記念シンポジウム「防災における“住民の主体性”」講演原稿

           やらなくてはいけない複数の仕事の合間にPCを整理していたら(仕事をしろ!)、4年前の講演の原稿が出てきました。読み返してみると「もう少し違うことも言えたな」と思う部分や「説明が全然足りていないな」と感じる部分もありますが、基本的に考え方は大きく変わってはいないので備忘録的に載せておきたいと思います。(ちなみに実際に話した時は、この原稿をそのまま読むのではなく、ところどころ端折ったり付け加えたりしているはずです) 『新聞社をやめてから考えた2、3のこと』 自己紹介  フ

          2019年5月 日本災害情報学会20周年記念シンポジウム「防災における“住民の主体性”」講演原稿