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テンセント

『テンセントが起こす インターネット+世界革命』

時価総額がついにFacebookを超えた中国のIT企業「テンセント」(BATH《中国IT企業4社、バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイの総称》の中でもアリババと双璧をなすプラットフォーマー)のCEO 馬化騰(ポニー・マー)が著者(共著)の初の日本語翻訳書がアルファベータブックスより9月刊行!!

翻訳は、『アントフィナンシャル』(みすず書房)、『アリババの経営哲学』『シャオミ(Xiaomi)』(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、多くの中国のIT関係の著書の翻訳で評価が高い永井麻生子さんです。

テンセントCEO馬化騰の著書(共著)では本邦初の翻訳書となります本書は、テンセントのコンセプトで中国の国家戦略でもある「インターネット+(互聯網+)」と、それをさらに広げたテンセントのビジネスモデルなど、GAFA を猛追し、急成長する中国・深圳の巨大IT 企業、テンセントのビジネスモデルの秘密に迫っています。

我が国は、今回のコロナ禍で、マイナンバーカードによる給付金の申請のゴタゴタや、特に公立の教育現場でのIT化がまったく進んでいなくてオンライン授業もできない、多くの企業が効率的なテレワークも難しい、そんな日本の立ち遅れた状況が露呈しましたが、本書を読むと(本書は、なんと5年前、2015年に書かれた本なんですが)、中国が2000年代に、どれだけIT化の実験と実績を着々と積み上げてきたことが本書を読むと理解できます。

農業、医療、行政など、あらゆる分野、生活に関わる部分も、このテンセントやアリババほか多数の中国IT企業がコミットして、あらゆる面倒なアナログでの手続きや作業などを、インターネットに繋がる環境があれば、どんどんインターネットを介してできるように変革し、あっという間に世界一レベルのデジタル大国に変貌してしまっていることです。それがスマホなどのモバイルインターネットの登場にらより、さらに加速しています。

毛沢東の時代とまったく中国が変わっていないと思っている人、反中や、中国脅威論を唱える人も読んだ方がいいと思います。
ただ中国は危険だ、脅威だと騒いでいたところで何も変わりません。実際にどうやってこの間、隣国、近くで遠い国の中国の経済、企業、社会がIT、インターネットによって進化していったのかを知ることがまず必要でしょう。

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