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線路と鹿
2024年9月20日 10:15
駅訪問の拠点 下り列車で時又〜駄科間にある飯田線で2番目に北のトンネルを抜けたあたりから、渓谷を進む風景から雄大な盆地を臨むようになる。しばらく進むとそこに毛賀という小駅がある。駅舎はなく、1面1線の構内には真新しい待合室があるだけ。駅前には中学校も佇み、周囲は田畑が広がる長閑な雰囲気だ。 斯様な小駅も開業時は終着駅の役割を果たしていた。近年に駅トイレは撤去されてしまったが、待合室はガラス張
2024年9月21日 10:26
永遠ではない地方鉄道の運命 あれはいつの記憶だろう。たしか、初めて“飯田線秘境駅号”に乗って当駅を通過したときのことだ。駅の待合室が、雑誌で見た私の知っているものではなく、真新しい濃青のものになっていた。待合室や駅舎は、永遠のものではない。いつかは建て直される。それを初めて私に知らせたのが、この駅だ。 ここ下山村は、長野県飯田市の鼎地区と松尾地区の間にある、利用者は比較的少ない地味な無人駅