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“一生の一品”を揃える店。伊勢の老舗から生まれたichishina design

ー 作り手

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伊勢神宮のほど近く、おかげ横丁の南寄りに並ぶ古い木造の町並みの中にあるichishinaさん。「1」とかかれた暖簾をくぐれば、柔らかい木目の棚に様々なアイテムが並びます。

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ここから生まれたデザインブランドがichishina designさんです。

「ichishina」のお名前は、ブランド全体のコンセプトである「一生、一品」の一品の意味から来ているそうです。

"共に育ち、馴染み、続いていくもの” その生活に溶け込み、手に馴染み、使う人と共に育っていくプロダクトを三重県内の各地に足を運び作家たちと協働しながら作っています。

シンプルでいつの時代も変わらないもの。
日々の暮らしが大切なものに触れ、心豊かになることを願いながら。

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また、「一品」には、“一生に一つ”とは違ったもう一つの意味もありました。

全国のどこにでもある同じ物ではなく、その土地に根ざしたもの、風土、伝統、技術などを、自分たちの暮らしに取り入れる架け橋のような存在で、デザインでありたいと、作家との対話を重ねながら、このコンセプトが出来上がりました。使う人がずっと大切に、宝物のように扱ってほしいというichishina全体の想いも込められています。

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テーブルウェアシリーズ「ichi」の商品たちは、ichishina designと様々な三重県の職人さん達が一緒になり、丁寧にひとつひとつ作られたテーブルウェアシリーズです。その素材は木、漆、真鍮、銅などと様々です。

作家たちと約3年間、話し合いを重ねながら日々の食卓に少しの彩りを加えられるような色味やデザインを考えました。コーヒーや和菓子、お味噌汁やスープ、和で洋でもシーンを選ばずお使いいただけます。

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厳選された素材とデザインで作られたichiの作品たちは、生活に違和感なく溶け込みながらも、少しだけ家の中の空間を素敵に見せてくれる実力派揃いのうつわ達です。

ー ものがたり

ichishinaさんの元々の始まりは老舗の飲食店でした。100年以上続く伊勢うどんの名店「奥野家」の他、「牛ステーキおく乃」や「食堂カフェいちしな」といった飲食店を営んでいらっしゃいます。

長年多くのお客様に飲食を提供する中で、5代目の現代表である奥野さんは「食事の中で、もっと自分たちにしかできない特別な体験をして頂けないか」と考えたそうです。そこから、食材だけでなく盛り付けるテーブルウェア含めた全てを、三重で作られたもので提供できないかという結論に辿りつきました。

そこから様々な作家さんと関わる中で、大量生産ではなく、作家さんが一つ一つ作る器のストーリーや、ものづくりの背景に感動し、その後デザインブランドでもあるichishinaの誕生に結びついていったそうです。

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こだわりとしては三重の作家と協働した手仕事で、職人の技術の美しさが商品から見えてくるということ、また使っていく度に最初とは違う表情になっいくので愛着が沸いたり、大切に長く使いたいと思っていただけます。(経年変化は特に素材の真鍮、銅が感じやすいです。)

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日々変化していく、ものの表情を楽しめるというのは、まさに一生を共にする相手だけの特権です。そしてその長い変化に耐えうるしっかりしたものづくりというのは、三重の職人さんの堅実な手仕事ならではなのでしょう。

ー 想い

ichishinaさんはお店の他にも、伊勢神宮近くの五十鈴公園での「五十鈴の森クラフトフェア」を企画されています。

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伊勢神宮の森の麓、清流五十鈴川が近くに流れる五十鈴公園が会場です。
太陽の下、心地の良い風を感じながら作品に触れる。
巡りあった作品、体験、繋がり、忘れられない大切な思い出。
豊かな伊勢の森で、たくさんの出会いと心を動かすお手伝いを信念に。

ようこそ、五十鈴の森へ。

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ここには、全国からichishinaさんの思いに共感をした作家さん達が集まって来ます。お店で取り扱う商品も、このクラフトフェアでつながった方の作品が多いそう。作る人と使う人が、双方の思いや言葉を交えながら「大切にできるもの」を直接手渡しできる場を作ること、それ自体もichishinaさんの作品作りの一環なのだと感じます。


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次々と新しいものに出会い、取り入れていくというのも楽しみの一つですが、一生を共にできるような一品に会えたという喜びも、他には代えられないものです。それは一目惚れのような瞬間的な激しさだけではなく、いつの間にか何年も一緒に過ごしていた、と後からじんわりと気づくものかもしれません。

ichishina designさんのお店には、そんな永い喜びを一緒に作ってくれそうなお品たちが並んでいます。ぜひ一度のぞいてみてください。

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ー 作り手情報

ichishina design(イチシナ デザイン)








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