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瀬戸内の島で生まれた出会いを乗せて。シンプルなストライプに豊かな風景がのぞく、SIMA SIMA 島縞のレザーバッグ

ー作り手

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家路へ帰る車窓から見えた風景。
行き交う船が造る海の轍。 夕凪のあとに浜辺が見せてくれる風の模様。
島暮らしの中で見つけた日常の「縞」。
その豊かな表情に魅せられ、〈ストライプ〉というシンプルなルールの中で 素材や形を組み合わせ 新しい作品を生み出しています。

瀬戸内海に浮かぶ島の1つ、因島。温暖な気候により自然に恵まれ、穏やな景色を楽しめる因島には、ゆったりとした時間が流れています。

その因島で、手仕事で作り上げる暮らしの道具を提案するのがSIMA SIMA 島縞さんです。主な作品は、牛革と帆布のインナーが表情を作る、ストライプ(しましま)の鞄です。

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素材には兵庫県たつの市で加工された、しっかりとした厚みと艶やかな光沢を兼ね備えた 「たつのレザー」 を使用。 特殊なプレス加工を施すことで革が強さとしなやかさを持ち、独自のデザインを可能にしています。

また、インナーバッグには、綿100%で中厚地のしっかりとした国内産の帆布生地を使用。丈夫で通気性がよく、水を通しにくい帆布は、鞄の中身をしっかり守ってくれます。

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くり抜いた革を使用しているため、見た目より軽いです。またインナーバッグを取り替えることができますので、季節や気分に合わせて雰囲気を気軽にチェンジ。他にはない、オリジナルのデザインを自由に楽しんでいただけたらうれしいです。

組み合わせを選べる鞄は、性別を選ばないデザイン。革特有のずしっとした重みが軽減されており、気軽に普段使いに持ち歩けます。革の上品さはそのままなので、ビジネスシーンにも。A4サイズの書類がすっぽり収まるサイズも展開されているのも嬉しいところです。

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インナーバックの豊富なバリエーションの中には、ストライプ柄もあり、「しましま×しましま」という遊び心ある組み合わせもできます。

ひとつの鞄の印象がこんなにもくるくると変わることに驚き、楽しみの幅広さにうきうきします。どんな場所に持っていっても、表情を変えながら活躍してくれそうです。

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島から生まれたしましまの鞄は、出会いの掛け合わせで生まれています。なぜこのようなくり抜かれた革での鞄作りが始まったのか、制作までの経緯をお伺いしてみました。


ーものがたり

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SIMA SIMA 島縞は、代表でデザイナーの吉野さん、制作担当の村上さん、販売担当の岡野さんの3名で運営されています。長く住んでいる場所というのは毎日過ごしている内に魅力を忘れてしまいがちになりますが、SIMA SIMA 島縞の皆さんは今に至るまで変わらず島の美しさを日々感じ、感情を動かされているのが伝わってくるようです。

特徴あるストライプの鞄が生まれたきっかけは、因島の革工房で起こった、代表の吉野さんとある形の革との偶然の出会いでした。

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島にある革工房に見学に行ったところベルトを制作しており、ベルトの抜かれたあとの革を見て、これを使ってなにかつくれないかと思ったのがデザインのきっかけです。まずは自分用に数点つくってみたところ、それを欲しいという方が現れたのが「島縞」の始まりでした。

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くり抜かれた革の豊かな表情に魅せられた、と吉野さん。「ストライプ」というごくごくシンプルなルールの中で、素材や形を組み合わせながらどんどんと新しい作品を生み出しています。

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島という土台の中で得た、 たくさんの出会いが私の人生を豊かなものにしてくれました。

コンパクトだけど、切っても切れない繋がりのあるコミュニティーの中で、そこに存在する素材を使ってごくごく自然にものづくりが生まれていった。その空気感を素敵に思います。そんな出会いが繋がって生まれた鞄は、”もの”が出会いを繋げてくれるという喜びを私たちに感じさせてくれます。


ー想い

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島での出会いを、また別の島へ。 その想いを持って生まれたものたちが、 新たな出会いを繋いでいく。
そんな風景を思い浮かべて 今日もモノづくりをしています。

商品の撮影も全て基本的に因島島内で行っているというSIMA SIMA 島縞さん。島の風景とともに発信する魅力が、新たな出会いを生むきっかけにもなると考えています。

そんな思いが込められた写真は、同じ鞄を持って、同じ場所に立ち、その風景を眺めたくなるようなものばかり。因島との繋がりのきっかけを与えてくれているようです。

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SIMA SIMA 島縞さんに見出された生まれた豊かさが、鞄へと落とし込まれ、循環されていく。因島の美しい景色を想像しながら、鞄と共に出向く時を楽しみにしたいものです。


ー作り手情報



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