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ごきげんな色を暮らしに散りばめて。megumi itoが贈る、色に恋した手織りリネンの布小物

ー作り手

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美しいパステルカラーと、丁寧に織られたパターンにほっとする。
今回ご紹介するのは、フィンランドの織り機を使用しストールやクッションカバー、コースター、クロスなどを手織りで制作されている「megumi ito 」(メグミ イトウ)さんです。

手織りの布と手織り布を使った布小物を作っています。春夏は、コットンやリネン、秋冬はウールやシルクの糸を使って織っています。基本的には市販の糸を使用していますが、ウールは自ら紡いだ糸をつかうこともあります。具体的にはストール、マフラー、バッグ、マルチクロス、コースターなど暮らしの布をつくっています。綺麗な色を使い、北欧風の模様を織り込むのが好きです。

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春夏向けに使用されるリネンは、天然素材の中でも特に丈夫で長持ちすることで知られています。リネン自体が汚れを弾きやすく、さらに乾きやすい素材のため、お皿やテーブルを拭くことに重宝します。

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リネンは、始めは特有のシャリシャリ感がありますが、使い込むほどに柔らかくなり、手や物に馴染んでいきます。

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megumi itoさんの大きな魅力のひとつが、爽やかで愛らしい色の組み合わせです。森のような奥行きのあるグリーンのグラデーション、春の庭からインスピレーションを受けた儚いパステルキャンディカラー…多様な色の組み合わせたちが、装いや家事といったの暮らしのふとした瞬間を楽しく彩ってくれます。また手織りだからこそ生まれる立体感と、角度によって絶妙に変化し深みを見せる色はプリントにはない手織りの布ならではです。

ーものがたり

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若い頃、人間国宝の志村ふくみさんの作品を観て、染織の世界に興味を持ち、趣味として習い始めたのがきっかけです。志村先生の作品に風景を感じ、著書を読んで感動し、染織の世界を体験してみたいと思いました。

染色家であり随筆家でもある人間国宝 志村ふくみさんは、草木染めの糸を用いた紬織(つむぎおり)で知られている方です。尊敬する人、作品との出会いが染織の世界に飛び込むきっかけになったそうです。
その後、徳島県でひらかれていた草木染めと手織りの市民講座で2年、埼玉県の個人教室で学ばれ、独学で制作していたときに企画展示をきっかけに作品の販売を始められました。

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絵を描くように、音楽を奏でるように、糸の色に想いを委ねて織っています。ご覧になった方が絵画や音楽を感じてくれたら嬉しいです。

長年の学びに支えられた丹念なものづくりに加え、何よりご自身が色や糸と対話し、その時々の作品との出会いに心を躍らせて制作されていることが感じられます。
ただ美しいだけではなく、見るほどに使うほどに温もりが増すのは、作品ひとつひとつに『絵画』や『音楽』といった世界が込められているからではないでしょうか。

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今後はご自宅で育てたハーブで糸を染め、織りに活かすことにもチャレンジされたいとのことで、新たな作品の誕生もとても楽しみです。

ー想い

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ブランドのコンセプトは『心に寄り添う織り布』です。

肌に触れ、日々目にする身近な存在である織物だからこそ、長く愛されることを目指すmegumi itoさん。リネンの素朴な風合いとごきげんな色が、暮らしをより穏やかにしてくれることでしょう。

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まだまだ未熟者ですが、主に自分らしい優しい色や楽しい色を心がけています。北欧の暮らしを感じるような模様を織れるように考えています。

お家で過ごす時間、ご近所へのちょっとしたお出かけが増えた今。きっと「megumi ito」さん作品たちが、心も足取りも軽やかにしてくれるはずです。日々の暮らしを明るくしてくれる、楽しい手織りのアイテムをぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。


ー作り手情報


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