17歳で得た知見

この人しかいないと思った人の代わりになる人なんて世の中にたくさんいる。私の涙を拭いてくれるのはあの人だけだと思っていたけど他の人も私の涙を拭いてくれた。あの人だけ、なことなんて多分なくて代わりはいくらでもいる。だから一緒にいて傷付くことの方が多いならすぐに離れて良いと思う。

憧れの人が憧れじゃなくなるなんてよくある話で、そしてそれはすごく悲しいことだと思う。あんなに必死に手を伸ばしていた人をコーティングしていた魔法が解ける瞬間。それは今までの自分の努力ごと無くなってしまう気がして苦しくなる。だけどそういう喪失感を覚えていくのが人生で、それを味わって人は強くなるんだと思う。

人は簡単に変わってしまう。自分の中にある固定概念や倫理観は他人によって簡単に壊れる。自分の中で絶対に超えないと思っていたボーダーラインは意外と脆い。そこに他人の為という気持ちが加われば更に脆くなる。

東京は生きづらい。他人に無関心なのが良い所でもあり悪い所でもある。他人に干渉しないけどその分他人に対しての思いやりがないせいで簡単に他人を傷付けることが出来てしまう。平気で他人を利用出来てしまう。田舎の過干渉な世界の方が私には合っていたなとつくづく思う。

素直は生きづらい。言葉一つ一つに確証なんてないのに全て受け止めて生きていると落胆することばかりだ。素直で良かったことなんて他人に「貴方は素直な人だ」と評価される一瞬くらいだ。

今までたくさん絶望してきた。息するだけで苦しくなる夜なんてたくさんあった。初めて足を踏み入れた世界もあったし私を大事に思ってくれる人を悲しませる生き方をしていると思う。正直汚れまくったし全然純粋な女の子じゃない、ある一線は超えてしまったけど、私のことは私しか守れないし私のことは私が一番知っているから自分のことをたくさん抱き締めたいし汚い自分も嫌いではない。抱える物をわざと増やす自傷行為で私は生きているから、これが私の生き様なんだから、私のことは私が一番好きで大嫌いだから、全部これで良い。

私は私で良い。

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