物語るということ
うとうととして目がさめると
女はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めている。
これは夏目漱石「三四郎」の書き出し。
なんという情報量だろう。
私が かくと こんな書き出しになる。
「私は汽車に乗ってうたた寝をしてしまった。
目が覚めると、目の前に座っていた女が
隣の席の高齢者と話を始めていた。」
夏目漱石の文章のリズム。
徹底した文字の断捨離。
これが文学と 文章を綴ることの違い。
私も美意識を 大切にしたい。
そんな視点で 名作を 読んでいきたい
いつもサポートしてくれて本当に感謝です。 文字があるから、私たちは生きていける。繋がっていける。 そんなことをかみしめて生きています。 イイねや ナイスや スキ そんな暖かな気持ちに ありがとう。本当にありがとう。