覚えておきたい!街頭インタビューの基礎②街録は会話ではない。

#超狭いジャンルの人にしか響かないハウツー  略して
#激せまハウツー  なんで、
需要があるのかさえも、わかりませんが
昨日の続き。

とにかく取材対象者の緊張をほぐして
インタビューをはじめたあと、どうすべきか!?
です。

大事なことは、タイトル通り
街録は会話ではない

です。

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ずっと書いてますが、簡単な自己紹介・・・
(読まれた方は吹っ飛ばしてください)

私は、フリーランスなのに、日テレの番組の総合演出をしています。
普通、総合演出は局員か、大きな制作会社の上のディレクターが
やるので 相当、珍しいパターン。
それなりにいろんな経験をしてきたので、
そこが評価されているのかなぁと。

そんな経験を活かした、映像制作に必要なノウハウをまとめたnote。
番組の若手のために書くけど、それだけだともったいないから 公開します。

テレビ番組の作り方って、マジでマニュアルになってなくて 基本、全てが口伝です。本にもなっていません。 ※それだけにいろんな手法があって、バラエティに富む番組があるのだと思いますが。 なので、業界の若いディレクターにとっても、貴重な気はしております>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

会話をしながら、頭で編集をし続ける

当たり前ですが、街録は会話を楽しむためにやるわけじゃない。
面白い情報を引き出すように撮影をして
💡編集をして💡
放送するために、街頭インタビューをする。

で、よく若手ディレクターが陥る失敗が2つほどありまして。

まず1つ目は・・・

①話がとっちらかりすぎて、編集できない。

→まぁ基本的に一般の方のコメントを長く放送することは
 どうしても少なくて、結果、短く編集することになる。
 なので、ウソなく短く編集できるように撮影しないとダメな
 ケースが多々ある。

※一応、誤解があると嫌なので、言いますが
 好きなスイーツなんですか?なんで、それがいいんですか?
 初任給の使い密は?など軽い話、そんなレベルの街頭インタビューの場合です。
 政治に物申すとか、事件事故に関しての街頭インタビューは
 無理に編集した場合、ニュアンスが変わる可能性が高いので
 それはまた、別の話です。 

会話でいい話聞けたと思って、いざ編集しようとしても
「大事なポイントをインタビュアーが自分で言っていた」り
「声がかぶって、短くしにくかった」り
「なんか前後の話がつながってなかった」りする。

それを防ぐには、
インタビュー中に、頭の中で編集すること。
特に、起承転結・起承結があるか考えながら。

例えば、
🔼「あなたなりのおいしいスイーツの食べ方」を聞いて
  「ドーナッツに醤油かけて焼いて食べる」って出てきたとします。

でも、この発言が、
🔽「ヨーグルトに砂糖をかけたり、紅茶にはちみつをかけたり、
  ドーナッツに醤油をかけたりします。
  その中で一番好きなのは、ヨーグルトに砂糖で。
  やっぱり黄金の組み合わせというか・・・・」

みたいに語られたら、
ドーナッツの醤油話は、当たり前だが、使いにくい。
理由もスルーしちゃってるから、きっと使えない。

こんなパターンが実は超多い。

じゃあ、どうすればいいか?

①「ちょっと、インパクトありすぎる食べ方あったんですけど。。。」
 など聞き直して、改めて、編集の「起」で使える
 「ドーナッツに醤油かけて焼いて食べます」というコメントを撮る。
②「承」となる、ドーナツ醤油の、いい理由を聞く
③「結(オチ)」となる、笑いを頑張って聞き出す

これは街録だけじゃなく、普通のロケでも重要で
面白い瞬間があったら、それが起承転結のどこにはいるか?を考えて
足りない所を撮りたすイメージです。

そして、若手ディレクターが陥りガチな街録のミス2つ目が・・・

回答を決め打ちして撮る

→これ最悪です。
 もちろん、ロケ前にある程度リサーチもするので
 想定される答えはあるには、あります。
 が、それに固執して、なんとか自分の考えた答えを言ってもらおうと
 するディレクターが、たまにいる。

 インタビュー内容も面白くなくなるし、
 やっちゃダメです。

 これを防ぐ方法は、上のディレクターが若手を追い込みすぎない。
 これ一択だと思います。
 追い詰められて、求めている言葉しか撮ろうとしない。

若手のミスは、チームのミス

上の人たちは、そう心に決めて働いたほうがいいです!

では、また明日!

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これまでの記事も気になった方は、お暇なとき読んでください。

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