カオナビ卒業

5年前、1人目のマーケ担当として入社したカオナビを本日卒業します。

初noteで突然ですが、12月31日をもって5年間働いたカオナビを退職します。そして本日が最終出社日でした。カオナビでは、1人目のマーケティング担当として、オンライン/オフライン問わず様々な広告・プロモーション企画を経験させてもらいました。それと同時に、ビジネスマンとしてベースとなる仕事の進め方や思考力など多くを学び、本当に充実した5年間だったと改めて思います。

なお、このブログはSaaSビジネスアドベントカレンダーの20日目としてお送りします。小松さん、お誘いありがとうございます!(他の方々のブログはSaaSのノウハウたっぷりなので、SaaSに関わる方はぜひ読んでください!)

カオナビでの5年間(最初の数年)/ カオスと挫折

最初の数年は、1人目のマーケ担当らしく、とにかく色々とやっていました。ほぼ何もない状態から手をつけ、やってみては叱咤をうけ(笑)を繰り返し、とにかく仕事に打ち込んでいました。僕にとって所謂 カオス期ってやつでした。

やってきた仕事の一例ですが、

・(広告出してたけどついてなかった)広告パラメータを設定したり
・大きな展示会に参加した際に、周りの企業は施工会社がブース施工している中で、自社社員 2人だけでDIYでブース装飾を作ったり、
・事例取材に行って、その後完成した記事を送ったら取材先企業から怒られたり、
・広報も兼務して、交流会や勉強会に足しげく通ったり、
・企画を1回中断しながらも、大きな自社イベントをやったり、
・記事を毎月400本作りながらオウンドメディアを運用したり 、、、etc

失敗したこととか、辛かったこととか、苦労したことばかり出てきますが、自分の不出来さに挫折の毎日でした。(パートナーの皆さんや同僚たちにも沢山の迷惑をかけていました。)でも、この頃が最も多くを学び、間違いなく一番熱狂していた時期だと思います。(夢の中でも仕事のこと考えてましたw)

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自社イベントの終了後の集合写真。この後の打ち上げで粗相しましたw
(何があったかは聞かないでください 苦笑)

カオナビでの5年間(最後の数年)/ 成長する会社と上場と市場形成

その後、徐々にマーケグループにも会社にも人が増え、2017年4月には2年連続シェアNo.1を獲り(今は4年連続シェアNo.1)、2018年5月にはマイルストーンの1つとしていた導入企業社数が1000社を超え(今は1500社)、成長していくスタートアップを現場で経験することができました。オフィスも5年間で5回引っ越しました。(オフィスの変遷はこちらのブログで。)

そして、2019年3月15日には東証マザーズに上場することができました。自分がカオナビに入った頃は、一部の情報感度の高い人事関係者にしか知られていなかったし、「顔と名前が一致して何がいいの?」なんて苦笑されていた企業が日本の約400万社中の約3500社のなかに入り、多くの投資家に毎日株を取引きされているなんて、とてつもない感慨深い気分です。(もちろんまだまだ多くの人達に知られていないことは承知していますが)

上場したのもあって、「カオナビが大きく成長した要因ってなに?」的な質問をもらうこともあるんですが、僕的には「市場ができたこと、そしていち早くその市場でポジションを獲れていたこと。」だと思っています。カオナビでの経験上、市場形成のPOINTは3つ。(ここでいう市場は、ざっくりHRTech市場のことを指しています。)

①お役所が動き出し、世の中に大きな"うねり"ができたこと
  →世の中では「働き方改革」の一大ムーブメントがおき、企業の働き方をつかさどる人事部門や経営層も活発に動きだしました。メディアでは「働き方改革」特集が頻繁に実施されていました。
②スタートアップが続々登場。大手企業も新規事業で参戦してきたこと
  →競合が増えると地上戦は大変になりますが、各社が必死にマーケティング活動をするので市場は盛り上がります。(他社のCMをうちだと勘違いして問い合わせしてくるお客さんも出てきたり。)
お客さんからの理解を得られるまでとにかく伝え続けること
  →「社員の人材マネジメントが超重要」「顔と名前の一致は大事」「使い勝手がいいHRツールが必要」などとメディアでも講演会でも広告でも創業当初から伝え続けていたら、世の中からの理解が得られ始めました。

もちろん、裏にはカオナビ社員の地道な努力や優れた事業戦略もあるんですが、これから「自分たちが市場を作っていくんだ!」と考えているスタートアップのためにも、そして市場が作られるいう貴重な経験をした1人として、成長要因には「市場ができたこと」をあげてみました。

退職理由

カオナビでは楽しく働けていたし、長く働いていたので愛着もあるし、まだまだ雇ってくれた分の貢献をできた気もしないし、このままいるイメージもあったのですが、、これからの自分のキャリアのこと、特に今後自分が最もカオナビへ貢献できる形とは?を考えていくうちに、転職も一つの選択肢としてありかも、と思うようになりました。

というのも、会社に所属し続けることだけが貢献する唯一の形ではなくなってきていると思っていて、パートナーになるのもありだろうし、転職先で導入担当したり、活躍したり。色んな形で、カオナビに恩返しできる形は色々とあるなーと思ったり。

広報の立ち上げを(ちょろっと)一緒にやっていて、昨年ホワイトプラスの広報に転職された宮地さんも転職1年以内に社内の賞を取るほど頑張っているようで、こういう元社員が増えたら、カオナビの評判が上がったり、これから卒業していく人達にとってもプラスになるかもなーって。

なので、「カオナビ出身の社員は優秀」と思われるように、今後カオナビを卒業する人達が胸を張って『カオナビ出身』と言える世の中を作れるように微力ながら頑張りたいと思います。

次はOLTAで働きます。

次は、クラウドファクタリングサービスを提供するOLTAというスタートアップでマーケッターとして働きます。経験のない金融業界、、まさか自分が金融業界で働くとは思ってもいなかったですが、OLTAに決めた理由はざっくり3つです。

①テクノロジーが活用されれば、まだまだ市場は大きくなって、多くの潜在ユーザーに価値を提供できると思ったこと。
②30人規模のスタートアップ。2回目の1人目のマーケティング専任担当。(0→1フェーズが好きなんです。)
③お互い納得いくまで話し合うことができました。(延べ8人と面談し、副社長とは2時間くらいしゃべりましたw)

色々な理由はあるのですが、最後には新しいチャレンジの場所にはここしかない環境・事業だと直感し入社を決めました。OLTAの皆さんよろしくお願いします!OTLAの詳しい事業や創業ストーリーは代表の澤岻さんのnoteをみてください!

最後に

在職中は、パートナーの皆様、導入企業の皆様、同僚・元同僚の皆様、今までありがとうございました。(送別会を何回も開いてもらいありがとうございました!)また、転職の意向を伝えた際に「楽しく仕事できればいいよ」と背中を押してくれた妻(& 子供達)ありがとう。そして何より入社以来ずっとお世話になり続けた副社長の寛之さん、本当にありがとうございました!!一緒に施策考えたり、厳しく指導してもらったり、くだらないことで笑ったり、夜中まで飲んだり、カラオケ行ったり。楽しかったです!また、行きましょう!!

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社員インタビューの撮影中に後ろから映り込んできた(邪魔しにきた)
寛之さんと

明日は、ALL STAR SAAS FUNDでタレントマネージャーとしてご活躍されている楠田さんによる「SaaSスタートアップ転職について」です!ぜひ、残り5日間最後までお楽しみください!

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