見出し画像

『ちゃんと』書くことを貫く


 皆さま、こんにちは☺️✨

 先日は大変お騒がせをいたしました。
 あたたかいお声がけ、スキ、激励のお言葉、大変心強かったです。
 ありがとうございます。
 こんなに皆さまからよくしていただいて良いのだろうか、と恐縮しております。

 おかげさまで、ちゃんと生還致しましたよ〜!🔥💪☺️💖

 ミズノさんはとってもハッピーです🌷✨
 首のとこザックリいかれていますが元気です!

 幸い予後はとても良く、病院食もむしゃむしゃ食べて、点滴も外れましたし、夫が持ってきてくれたPCでチャカチャカ記事を書いております。
 退院はまだですが、予定よりは早くなりそうで嬉しいです。
 やっぱり、キーボードは良いですね!
 はやーい!🤗💻✨



◇ 前置き ◇


 さて、ここ最近色々と考え事が多く、↓ こちらを書いてみたり、

↓ こちらを書いてみたり、

 いろいろなのですが、いずれも『届いて欲しい人に届いた』と思います。
 特に『女の人に安心して欲しくて書いている』は、言いたいことを詰め込んだので良かったなあと思います。
 さらに『良かったなあ』と思ったのは、創作小説の方。

 宣伝のようで恐縮なのですが、↓ こちら

 をたくさんの方にお読みいただき、また普段やりとりのない方からもスキやメッセージをいただき、感慨深い気持ちでおります。
 皆さま、ありがとうございます🍑

 『桃の実の薫れば』はいわば『おまけ』なのですが、私が書いて主張したいことをきちんと書いたな、と思うお話ですから、それに対して肯定的に捉えていただけるということは、とても嬉しいことであり、『書いてよかった』と思います。
 『私の体は誰のもの』の時も、届いて欲しいところに届き、この時にも『ちゃんと書いてよかった』と思ったのです。

 今回は、この『ちゃんと書いて……』の『ちゃんと』についてが本題です。


◇ 以降本題 ◇


 私はもともと、全く小説を書かないわけではありませんでした。
 ジャンルは違いますが、某サイトに掲載して点数をつけてもらったり、いろんな方に読んでいただいたり、その時から自分の中にある『モヤモヤ』や『ぐるぐる』を文字にすることでガス抜きをしていたように思います。

 官能小説を書くようになったのはここ最近のことです。
 このnoteをはじめたもともとの目的は『スパンキング』についての自分自身の体験や思うところを書き残しておくことでした。

 最近は小説を書いたりお絵かきをする方が楽しいし、様々な方(おそらく性的倒錯とは関係のない方)が読んでくださるようになった以上、体験談の方は掲載の仕方を変えていくか、別アカウント(露骨なミズノさん)へ全面移行した方がよいのかもしれない、と考えております。
 見たくないと思う方の目に入ってしまうことは、できるだけ防ぎたいのです。

 まあそちらはおいおいのこととして。

 いざ書いてみたらまあ止まらないのなんの。

 それはそうです。
 今までも、今も、ずっと抱えているものを『げえっ!』とやっと吐き出すことができたのだから。気持ち良くてたまらない。やっと解放される気がしてたまらない。世間様に吐瀉物をお見せするのもどうかとは存じますが、止まらない。

 幸いなことに、27話や26話の長編にもかかわらず、読んでいただいて、スキしていただいて、コメントやメッセージをいただいて、

『えらいこっちゃ』

 と思いました。

 どういうことか。
 

 私が書いたものは、私の中に渦巻いている地獄の切れ端みたいなもので、生きづらさに対する悲しみや嘆き、性別について、特に私が女性に生まれたことに対する諸々の激烈な憎悪の一部です。
 
 長いお話は二つ書きましたが『わだつみの沈黙』の方はまだ良いのです。
 こちらは『読んで欲しい』から『ちゃんと』書いたお話です。
 本当に『ちゃんと』書きました。

 この場合の『ちゃんと』とは、

○ 実際の現場へ赴く
○ 資料を集める
○ 国家や自治体が公にしている復興計画のデータ、あるいは出どころや根拠が明示されているデータを収集して根拠とする
○ 自分を含めて当時のことを知る人に話を聞く
○ 感情と実際の被害を切り分ける
○ 特定の思想には触れない
○ 企業や政策については触れない
○ 災害について絶対に美談化しない
○ 虐待は虐待として書き絶対に官能化しない

 
を示します。

 なので『ちゃんと』書いたのです。

 これは『げえっ!』と吐くのとは異なる気持ち良さがありました。
 物語として書くことができた、私はちゃんと書いたぞ、という達成感です。

 ですから『わだつみの沈黙』についての『えらいこっちゃ』は良い意味の方で、嬉しい気持ちの方が大きい。報われたというか、書いたことによって私も助かったし、登場人物たちも助かったし、とにかく生きやすくなったのです。
 お読みいただき、ありがとうございました。

 さらにおまけを書きやすいお話でもありますから、その後の様子を書いて、皆さまから『良かったなあ』や『可愛いね』や『泣けてきた』や『ほっこりエロ👍』とのご感想やスキをいただくと、私もとても嬉しいのです。
 多分これからもちょいちょい書くと思いますので、よければまた様子を見にきてやってください☺️

 問題はもう一つの長編。

 『橘あおいの愛について』
 

 とにかく途中からは『最後まで書かないと死ねない』と思いながら書きました。
 素人が書くお話ですから、何をそんなに必死になっているのか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 でも素人だからこそ、ちゃんと書かないといけないと思いました。

 だってこれ、お金をとっているわけでもなければ、押し付けているわけでもないのです。私がこじらせにこじらせ切った性癖を取り扱った、読もうと能動的にならなければ読めない、奥まった場所にあるようなお話です。

 そんなお話を読んでくださる方に対して、私ができる精一杯のことが『ちゃんと書くこと』なのです。

 うまく表現できませんが
読む人が私のことを嫌な記憶として覚えていてくれたらいい
 と思いながら書きました。だから手を抜かなかった。素人がここで手を抜いてヘラヘラして、他に何ができるんだろうと思ったからです。

 読むっていうなら容赦しねえぞ、とも思っていました。
 
 これが『橘あおいの愛について』を書いた上での『ちゃんと』にあたります。
 容赦しねえ、と思っていたのです。

 あくまで『スパンキング小説』として書いておりましたが、いわゆる『抜きどころ』は少なかったと思います。私も別に、えっちな諸々が書きたかったのではなく、自分の性癖や思想によって孤独に陥り、純然たる完璧なサディストである美しい女性から『永遠に手に入らないもの』を見せつけられ、その絶望から逃れようとする惨めなむしけらみたいな人間を書くことが目的でした。
 
 そんなお話ですから、スキなどをいただくと

『えらいこっちゃ』

 になったのです。 
 私が抱えている地獄の切れ端に近いものを持っている人が、この世に他にいることに気がついてしまった。
 色や形や深さや熱の有無はそれぞれだとしても、何かしらを抱えている人がいることが分かってしまった。

 これは、今後私は、どんなお話であれ『ちゃんと』書かないといけない。


◇ 私が思う『ちゃんと』書くこと ◇


 最近繰り返し申しておりますが、私は、女性がそのパートナーと穏やかに暮らしている場合のセックス描写は『自分を含めた女性のために』書いております。男性のことは特に考えていないのです😞💦 
 ですが、そんなお話でも男性からスキやご感想をいただくと嬉しいです。
 
 色々と、プロであれズブのど素人であれ、官能小説であれSF小説であれ、『ちゃんと』書く上で必要なのは、おそらく『こだわり』なのだと思います。

 私であれば『自分を含めた女性のために』、『根拠があることを』、『執筆当日時点で可能な限り正しく』、『性差や生物学上の差異を、ディスカッションできる水準以上に学問として修めた立場で』、『こと生殖については絶対に女性の味方で』書くこと。

 どうしようもない人間に対する性的描写は『容赦せずに』書くこと。

 これらだと思います。
 どちらの種類についてのお話であっても、私は『ちゃんと書くぞ』と思いながら書いております。
 ですが、これらはあくまで私主観のことですから、他の方からしたら『抜けねえ』とか『長い』とか『暗い』とか『くどい』とか『面倒くさい』とか『なにが官能小説じゃ』などのご意見もあるかと存じます。

 でも、そんな時は魔法の呪文。

 それはそれ、これはこれ。
 よそはよそ、うちはうち。

 書くんなら『ちゃんと』。

 下調べも根拠もなく、自分の頭の中だけで想像すると矛盾するし、時代背景も情景描写もぐだぐだ、人物描写もぐだぐだで骨格を持たず、ご都合主義、セリフも安く、軽く、ふらふらしてしまうし、万が一批判されたときに戦えない。

 でも、どんなこと(残虐行為を伴う性描写が好きだとか、強姦主義や、ペドフィリアや食人)であっても、『これだけは譲らねえ』とひとつこだわっておけば芯になるし、こだわっておけば自然とそれについて調べるはず。調べれば、芯はより強固になり、自分も迷子にならないで済むし、知れば知るほど『これは? この意味は? この根拠は?』と話が広がり、手を出す範囲も広がり、それによって構想や妄想が膨らむのではないでしょうか。

 だから、『ちゃんと』書く。
 素人が何を、との仰いも分かります。

 ですが、誰のためでもなく、自分のためだけにでも、とにかく『ちゃんと』書くこと。

 それらが、きっと書き手自身を豊かにするように思えてならないのです。

 




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?