見出し画像

「静かに歩く EP」楽曲解説 後編

6/7追記:配信始まりました


6曲入りミニアルバム「静かに歩く EP」
楽曲解説 後編

前編より続きです。もっと簡素に書きますか!

M4「エンブレイス・エイジング」

2023年2月17日投稿。
ボカコレ2023春に投稿するつもりで制作していましたが、早めに仕上がって、早くアップしたくなって平場で投稿しました。モチーフができたのは2022年の11月。新しい曲を作ろうとWIP置き場を掘り返し、歌詞のイメージが思いついたんだったか。1月中旬から約1ヶ月でUP。
歌詞のテーマは「老化」。視力が落ち、疲れが抜けにくくなってきた自分のことを書いています。長生きするなら元気でありたいけれど。老化には抗えない。老いとは肉体的なことだけではないから、気持ちとか、日々を楽しもうとする姿勢とか、そういうことは今からやっていけるだろうし、過ぎた日々を悔いるくらいなら今を楽しむのが良いのでは、と。語り手はミクさんです。
悲観的になりかねないテーマをダンサブルなトラックで。敢えて。聴いた皆さん、どう思いますでしょうか。いぐあなは、ギターが弾けないので、鍵盤楽器でギターのストラミングに対抗したい気持ちを持っていたりします。ピアノのバッキングをそういうつもりで聴いてみると……いや、そうは聴こえないか~。サウンドのポイントはシンセ関係と所々置いたサンプルでしょうか。Dメロの明るくなる感じと、そこからの転調する感じは気に入ってますし、この曲で一番気に入っているのは、サビのミクさんコーラスです。
「エーンブレイス♪エーイジング♪」
って歌ってるのがかわいくて仕方ない。そういうつもりで聴いてみてほしいです。あぁ、かわいい(笑)
ニコニ広告で多めのポイントが当たって突っ込んだせいで再生数が変に嵩んでます。数字ほど聴かれている気がしない曲。好きなんですけどねぇ。
あと、2Aの歌は「本人」の独白で、声の処理が違うのはそういう意味です。
歌詞の意味はさておき、サウンドで楽しんでくれるならそれでOKな気もします。クラブで爆音で再生してみたいです。

M5「キミに春の歌」

2023年3月18日投稿。
ボカコレ2023春、ルーキーランキング参加曲です。
卒業ソングを作ってみました。たしか「春」をテーマに8小節くらい作ってみようかな、という軽い気持ちがスタート。2週間程度で完成。早い段階で歌詞のイメージが持てたからサクッと仕上げられたんだったか。
いぐあなの「にんげんのすがた」は専門学校で教職員、なんです。学生の皆さんがいてくれるおかげでそのような仕事に就けており、毎日楽しくやっとります。卒業する学生たちへの思いを込めた歌、なんです。働き始めれば色々あるだろうし、「最近の若者は~」などと言われたりもするでしょうけれど。若者たちには若者たちの言い分があることをおいらは知っています。いいところがたくさんあるんです。疲れさせたり消費したりしてはならんと思います。さておき。そんな若者たちが必要以上に消耗しませんように、との思いを込めた曲です。一生懸命やってたらいいことあるし、働くのもそんなに悪いもんじゃないし、楽しいと思えるようにしたらいいだけだから、大丈夫。そんなことを歌ってます。

メジャーセブンスコードで疾走感、春先の晴れているけど肌寒いみたいな感じを出したかったのがそもそもの事の始まりかと。シンセサウンドやビートメイクも好きですが、なんだかんだでバンドサウンドも好きだなぁ、と思います。SSD5.5のCLA EXPANSIONのドラム好き。SSD5.5ってDTM界隈でややマイナーなイメージありますけど、どうなんでしょうね。おいらの生ドラムはだいたいSSD5.5です。ベースをゴリゴリいわせてリズム隊のサウンドたまんない。ギターはなー、、、生ギターさしたい!友だちいれば頼むのになぁー、と思うやつ、、、生ギターに差し替えてリリースし直したい、と思い続けそう。間奏の口笛は思いつきですけど、気に入ってます。自宅で録ってます。上手い、とコメントいただいてますけど、多少はテイク繋いだりエディットしたりしてますから、ね。
卒業ソングだから季節外れの時期には聴いてもらいにくい感じがする。働く若い世代の皆さんへのエールにはなっているので、季節を問わず聴いてもらえたらうれしいんですけどね~。次の卒業シーズンにはがっつり宣伝しよっかな。
サビ終わりのハモりのライン、間違ってたかも。配信版で直したつもりです。耳の良い方はわかるでしょうね。

M6「静かに歩く」

2023年5月26日投稿。
今回、ミニアルバムを配信しようと思い立ち、ゴールデンウィーク中にリミックスやリマスタリングをしてたんです。先の5曲を配信しようと思っていた折、タイトルつけなきゃね、となり。それで「静かに歩く」と決めたんですけども。その文字列を見ていて、歌詞のようなものがものの5分で書けたんです。ミニアルバムのタイトル曲が曲目に含まれているのっていいなぁ、という気持ちで、その歌詞から曲をかきました。サクッとできたかな。連休明けに作りはじめて2週間足らずで完パケ。せっかくだから、とニコニコに上げてみました。地味曲です。アルバムの締めくくりに相応しい曲を、と思って作りました。

来し方行く末を考える、などとやや古臭い言い回し。これまでのこと、今、これからのこと、を日々考える自分のことが歌詞になっている。現代社会に疲れを感じる皆さんにも聴いてみてもらいたい気持ちはあります。焦ったり慌てたりすることもないし、気持ちをすり減らすことがあるかもしれないけれど、それがずっと続くということもない、かもしれない、と言いたい。気の持ちようでどうにでもなる、という考えはこの曲に限らず、どの曲にも含まれている考え方かもしれません。

ざらついたリズムのループがサウンドの基調。繰り返す日々のイメージかも。UJAMのビートメイカーにXLN AUDIO RC-20かけたりしてます。そして、そこかしこに、あの曲っぽいなぁ、的なフレイバーが散りばめられてる気がします。ログドラム風の音色のフレーズはTM NETWORKのNights Of The Knifeを意識しています(そのまんま?)。その他、いぐあなの中では洋楽の超名曲が3つくらい浮かんでますが……それは敢えて書かないことにします。お気づきの方、ぜひニコニコにコメントください。

ラストあたりの歌詞が気に入ってます。損得勘定とか、役に立つとか役に立たないとか。そういうことを考えて、「やる、やらない」を決めるんじゃなくて。どうなるかわからなくても、自分の思うことをやっていく。派手ではなく、地味な毎日だとしても、その毎日を積み重ねていく。その結果、振り返った時に道ができていたり、何かを成したと評価されることがあったりするんじゃないかな、というようなことを

「何も成し遂げられないとしても/それでもかまうものか/静かに歩く」

と歌にしています。やる気がないわけではないんですよ(笑)。

もしも、何もかもを見通せる非現実的な存在から「このまま生きてたって良いことないよ」って言われたとしても「じゃあ、人生やーめた」ってするつもりはないんです。自分次第で毎日は楽しくなるのだから。そう思ってます。

誰しも周りのことを気にしてしまうこともあるけれど。自分のことを考えて、過去の自分より成長したかな、と思える自分に目を向けて毎日を過ごすことが「静かに歩く~walk gently~」なのかもしれません。

とりとめもなく長くなりましたが、以上で解説という名の雑文を終わろうと思います。お読みくださりありがとうございました。

「静かに歩く EP」は6月3日以降配信予定です。
よろしくお願いいたします。

6/7追記:配信始まりました。
各配信サイトからぜひお聴きくださいませ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?