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仏壇は、“粗大ゴミ”で捨てられない!?

家族が亡くなると、その供養のために仏壇を買う。位牌を収めて、拝むため。仏教徒である日本人なら、何の疑いもなく、この行動を取るだろう。

だが、この仏壇が後々厄介な存在となることをご存知だろうか。

たとえば、親が亡くなって、息子が大きな仏壇を買ったとする。この際、仏壇に故人の魂を納める「開眼法要」という儀式を一般的には行う。言葉は知らなくても、お坊さんが拝んでいたなら、それは「開眼法要」だ。

やがて息子も歳を取り、その子どもが家を処分することになった場合、この仏壇の処理に困るのである。

「開眼法要」を行った仏壇は、普通の粗大ゴミとして捨てることができないのである。故人の魂が宿っているので、“魂抜き”という「閉眼法要」が必要だ。

これは、寺や仏具店、廃品業者などにお願いしなければならず、その金額は数万〜数十万円となる。

「開眼法要」を行っていない仏壇や「閉眼法要」が済んだ仏壇は、粗大ゴミとして、処分することができる。(自治体による)

信心深い人なら、当然のことだと金額に驚くことはないかもしれないが、あまり宗教を信じていない人には、大きな負担となる。

普通のゴミとして捨てたい、と思う人は多いはず。だが、実際は捨てるだけで数万円。

この問題を解決するには、仏壇を買わなければ良いのである。代わりになる家具に、位牌を置けば良い。これなら、処分に困ることはない。

宗教を否定するつもりはない。信じる人は、従来通りで良いだろう。だが、大切なのは故人を思う心であって、形式ではないはず。重い負担を背負う必要はまったくないのではないか。

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