【まち村】“○○体験”の値段は、どうすれば?
(財)都市農山漁村交流活性化機構から、
「田舎で休日・サポートガイド」
という冊子が送られてきた。
これは、全国のグリーンツーリズムの体験や
イベントの概略が紹介されているものだ。
これを見ていると、
面白い体験メニューが増えてきたことと、
民宿・ペンションが「体験型」
になってきていることがわかる。
いろんな地方で、
さまざまな取り組みが進んでいることは、
非常に良いことである。
その分、競争が激しくなり、
他とは違うメニューを考えなければならないが。
のんびり、うだうだ、
ボッーとしている場合ではない。
計画があるなら、いち早く行動に移さなければいけない。
しかも、他とは違うメニューで。
どこかであったなあ、
とすぐに思いつくようなものでは、人は来てくれない。
もうひとつ、気になったことがある。
○○体験の参加費・体験料である。
どうしてこんなに高いんだと思うところと、
これは安い、行ってみたいと思うところがあることだ。
つまり、同じような体験なのに、
値段に差があり過ぎるのである。
たとえば、和歌山県の田植え体験は「3000円」。
同じ田植えを徳島県でやると「1000円(お弁当付)」。
わら草履づくりは、
前者「1800円」に対し、後者「800円」。
この違いは何か?
実施している組織の違いや宿泊が絡んだりするので、
差が出ているようだ。
これは仕方のない部分もあるが、
あまりにも差があり過ぎる。
前者は、それだけで“儲けよう”という気持ちが
見えているような気がする。
確かにグリーンツーリズムは
「ビジネス」として考えなければならないが、
それだけで収益を出そうとせず、
他の付加価値部分で儲けるべきである。
あくまで人に来ていただくための手段・宣伝費として、
もう少し安くすべきである。
これに対して徳島の体験は、
宿泊施設が実施しているのだが、
宿泊客に限定しているわけではない。
宿泊する人で収益を上げる
+体験メニューで宣伝しているのである。
体験の料金は、
「赤字にならない程度で、できるだけ安く」
が理想である。
儲けようとせず、手間賃が出れば良いくらいに考える。
その場で、農作物や工芸品を売ったり、
温泉に入ってもらったり、宿泊してもらったりすれば、
儲けは出るはずだ。
付加価値のビジネスを考えれば良い。
体験が安ければ、人は来る。
人が来れば、宣伝をしなくてもモノ・サービスは売れる。
つまり、儲かる。
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