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籍を入れる? 籍を入れない?

事実婚について、どう思うか? 「好きにしはったら〜」と大阪弁で言うことが、私の気持ちにもっとも近い。「そんなこと、どうでもええわ」という意味合いをも含んでいる。

結婚のカタチなど人それぞれだし、本人たちが納得しているのなら、それで良いのではないか。籍を入れないメリット・デメリットを考えてのことだろう。

だが、いまの日本ではデメリットの方が多い。「税金の控除が受けられない」「子どもが非嫡出子になる」「生命保険の受取人になりにくい」……。さまざまな場面で、デメリットが顔を出す。それでも籍を入れないという固い意志があるなら、それは仕方がない。

ただ私は、籍を入れないことに、こだわること自体がよく理解できない。それこそ、「別にええんちゃうの、籍入れたって」と大阪弁で言いたい。

「カタチにこだわりたくない」「名前を変えたくない」「古い考え方に囚われたくない」……と、知的で進歩的な人間のように聞こえるが、そんな小さなことにこだわるのは、どうなのか。

大切なのは、豊かな暮らし、楽しい家庭を築き上げていくことではないのか。

デメリットの方が多いことを考えると、籍を入れないことにこだわるのは、賢い選択とは思えない。事実婚という選択しかできない、事情のあるカップルは別として、そうじゃないカップルは籍を入れれば良い。

女性が「名前を変えたくない」と言うのなら、男性が変えれば良い。それがイヤだというような男性は、ちっちゃい人間だから、別れた方が良い。というのは極論だが、大きな人間ではないことは知っておいた方が良い。まぁ、女性が変えたくないと言うのも、どうかと思うが。

また、「籍が汚れない」などというバカげた意見もあるが、いまや「バツ1」「バツ2」は市民権を得ている。離婚歴など、恐れるほどのことはない。「籍が汚れる」ではなく、「経験値が記録される」だけである。

いずれにせよ、小さなことだ。こだわることは、もっと他にある。

「まぁ、どうでもよろしいわ!」。

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