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中高生の部活動には、「まじクラ」と「ゆるクラ」を作れば良い。

中高生の部活動には、「汗と涙の青春物語」というイメージがある。特に運動部はそうだ。朝練、放課後、夜遅くまで。大会を目指して、クラブ一色の生活をしている。

「青春だなぁ。頑張れ!」と大人は見ているが、本人たちの中には、「辛い、やめたい」「楽しくやりたいだけなのに」と思っている子もいる。

なぜ、大会を目指すのか。なぜ、勝たなければいけないのか。すべての子が「やる限りは勝たなければ…」という、“スポ根”を求めているわけではない。

野球が好きなだけ。球を蹴るのが楽しい。そんな子に、“勝つこと”を強制するのは間違っている。

スポーツの指導者は、往々にして“スポ根”に走ってしまう。上手くなるために…。強くなるために…。勝つために…。そればかりで、スポーツの楽しみ方を教えていないように思える。

社会人の中には、シニアが集まって、野球チームを作っている人たちもいる。平均年齢60歳のチアガールたちもいる。みんな生き生きとした笑顔で、無理をせず、楽しんでいる。

これもスポーツのもうひとつの姿である。だが、楽しむスポーツの存在を世の中の人は忘れがちである。歳を取ると「楽しもう」という意識が生まれるのだが…。

「スポーツは参加することに意義がある」と言いながら、オリンピックを目指して、根性根性で突き進む。それは結局、勝つことを目指している。

「スポーツをすることに意義がある」と言い換えるべきではないか。身体を動かし、適度な汗をかき、楽しむ。それが、心身ともに健康になることであって、スポーツ本来の意義なのではないか。

中高生の中にも、そんなスポーツを思い描いている子がいるはずである。学校は、名声のために力み過ぎである。楽しむ部活動を考えなければならない。

大会を目指している子のためには「本気(まじ)クラブ」を作り、スポーツを楽しみたい子には「ゆるいクラブ」を作ってあげるべきである。

のびのびとスポーツをすることで、学業にも支障がなく、心身ともに健全な子が育つのではないか。それはイコール、優秀な学生となるのである。

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