曰芥 海 (igarashi kai)

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曰芥 海 (igarashi kai)

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出力のバグ

生きていると時折、「書きたいのに書くことがない」 という現象に見舞われる。 書きたいという衝動だけはあるのに、いざメモ帳を開くとなにも書けやしないのだ。すこぶる気持ち悪い感覚である。 「満たされている時には言葉が出てこない」というのは昔から思っていることで、それは私の最初の原動力が孤独や憤りや悲しみなどの吐き出し願望からくるものだからだった。形を変えて出力しなくては死んでしまうと思うくらいの感情。まだ育っていない青い心が選んだ表現のかたち。歌うでも暴れるでもなく、ただひた

    • 自分の苦しみは自分だけのものであること、他人はどこまで行っても他人であること。私にとって重要なこのふたつの事実は、時々忘れてしまいそうになる。いけない。もともと大丈夫だったのだから大丈夫。だいじょうぶ。

      • 次の公演についてずっと考えている。動けるうちに、ガソリンが残っているうちに、未来の予定を決めなくては。自分との約束を取り付けて尻を叩くんだ

        • 年々本当に全力で大切にできるものが限られていく。私の手は思っていたよりも小さいし、体全てを使っても抱きしめられるものなんて限られている。だから、いま触れているものを大切にしたいんだ

        • 自分の苦しみは自分だけのものであること、他人はどこまで行っても他人であること。私にとって重要なこのふたつの事実は、時々忘れてしまいそうになる。いけない。もともと大丈夫だったのだから大丈夫。だいじょうぶ。

        • 次の公演についてずっと考えている。動けるうちに、ガソリンが残っているうちに、未来の予定を決めなくては。自分との約束を取り付けて尻を叩くんだ

        • 年々本当に全力で大切にできるものが限られていく。私の手は思っていたよりも小さいし、体全てを使っても抱きしめられるものなんて限られている。だから、いま触れているものを大切にしたいんだ

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        記事

          水と油であるからお互いの輪郭がよくわかるのだと思っていたけれど、水同士だって色が違えばいいのだ。輪郭が溶け合ってひとつの色になればいいのだ。ねずみ色は美しい

          水と油であるからお互いの輪郭がよくわかるのだと思っていたけれど、水同士だって色が違えばいいのだ。輪郭が溶け合ってひとつの色になればいいのだ。ねずみ色は美しい

          去年死んだ父のことを書こうと思ってnoteを開くたび、何も書けなくてそっと閉じる。嵩張る骨はまだじっとこちらを見ているけれど、向き合っても尚ただ白いままで。

          去年死んだ父のことを書こうと思ってnoteを開くたび、何も書けなくてそっと閉じる。嵩張る骨はまだじっとこちらを見ているけれど、向き合っても尚ただ白いままで。

          人は思い出の中で生きられるのだろうかと考える。「現世の人が死者を思い出す時、天国では思い出された人のまわりに花が降る」と言う話を信じているのだけど、生きている人を思い出す時も、その人が幸せであれと願ってしまう。花は降らねど、どうか。

          人は思い出の中で生きられるのだろうかと考える。「現世の人が死者を思い出す時、天国では思い出された人のまわりに花が降る」と言う話を信じているのだけど、生きている人を思い出す時も、その人が幸せであれと願ってしまう。花は降らねど、どうか。

          ずっと

          最近ずっと聴いてる

          すべてのことには理由があって、それはポジティブなものであると信じたい人間のいじらしさ。

          すべてのことには理由があって、それはポジティブなものであると信じたい人間のいじらしさ。

          塗り変わる

          「思い出」になった過去は、その上から筆を撫で付けてゆっくりと色を変えていくものだと思っていた、 でもいつも変化は突然で、ペンキの缶をぶちまけるみたいに一瞬で色がつく。多少荒々しくてもそれは鮮やかで、目を奪われて、新しいはじまり。 上書き保存の話。

          しあわせな言葉を書かせてくれた あなたに感謝している

          しあわせな言葉を書かせてくれた あなたに感謝している

          シメキリ…シメキリが俺を追いかけてくるッ…

          シメキリ…シメキリが俺を追いかけてくるッ…

          そんな夜には

          天井を見上げ、息を吸って、吐いて。それを繰り返すだけで二時間が経った。なんの生産性もない自分に嫌気がさしたけれど、どうやら二酸化炭素だけは生み出せていたらしい。やっぱり嫌だ。 長い人生でみたらちっぽけな時間だけど、自分を無価値だと思わないと生きていけない瞬間がある。この地球上で時が進むその理由に自分はこれっぽっちも関係なくて、私が今しゅわりと蒸発して消えたところでこの世界は問題なく回って。でも、それは、それでこそなのだ。私が消えて世界がどうにかなっちゃったら困る。重すぎて。

          春が来たなあ、と思う。色んなものを溶かすような春。

          春が来たなあ、と思う。色んなものを溶かすような春。

          好きになったものを反芻してしまう癖

          好きになったものを反芻してしまう癖

          赤を捨てて

          ど年末に生理が被ると、自分の傷んだ部分をひっぺがして「今年」に置いていけるような感じがする。 今年もあと1時間と迫ったなかで思うのは、今年は自分の「立ち方」が少し変わった年だったなということ。 停滞ばかりだと思っていたけど、その期間があったことで目に見えない部分で進みがあったのだなということ。 なんだ、これ捨てられるんじゃん。と気付いたものや、これだけはずっと持っているなあとふと気づいたもの。置いていくものと、連れていくもの。リメイクするもの。買い換えるもの。そういうもの