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結局試合で見返すしかないのだ


賛否両論が出ている1・2NOAH有明アリーナで行われる丸藤正道vs飯伏幸太戦がメインになったことで、NOAHの武田取締役がnoteにて見解を出した。

武田取締役が見解を出したのも想定以上に賛否があったからだろうが、おそらく反発や批判の声はしばらく収まらないだろう。しかしファンの批判に押されて、メインのカードを入れ替えるようなことが起きれば、それでこそファンに媚びたことになり、プロレス界全体にとってよくないことになる。

それを受けて征矢学がYoutubeを配信した。

メインイベントでないことに悔しさをぶつけるも、「絶景にたどり着くのに、試合順とか関係ない、どんな状況であれ、絶景に昇りつめて、GHCヘビーのベルトを巻いて、オレが絶景を創り出す」と見解を出した。そしてメインでないことに対して不満を露わにして、ボイコットまで示唆していた拳王に対しても「絶景を見せるチャンピオンが試合順とかボイコットするとか、小さいことを言うな、オレは信念をもって挑戦表明したんだ、てっぺんにいるヤツが凄えんだって、構えててくれ」とエールを送った。

SNSでの評判を見ても拳王はYoutubeなど配信することで、確かに民意はある。しかしその声に煽られてボイコットなどすれば、今年の元日武道館で中邑真輔vsグレート・ムタ相手に、清宮海斗と内容勝負したGHCヘビー級選手権は何だったんだということになってくる。NOAHのことより自分のことしか考えてないということになるだけでなく、まだ1・2のカードが決まってない清宮が自分が代わりに征矢と対戦すると言い出しかねないのではないだろうか…、それを考えると改めてSNSというものは怖いものだと思わざる得ない。

そこで思い出したのは、新日本プロレス2004年11月13日、大阪ドーム大会、ファン投票で棚橋弘至vs中邑真輔がメインに選ばれたにもかかわらず、アントニオ猪木の神からの一言で大会2日前にカードを変更となったが、選手達はそれが不満でも、与えられたカードをこなすしかなく、特に中邑は不満が試合に出たのか消極的な試合をしたことで、猪木から「その怒りを試合にぶつけろ!」とぶん殴られてしまった。大阪ドーム大会は自分も観戦していて、猪木の一撃に納得せざるえずも、当時は猪木と新日本プロレスの関係が良好でなかったことから、猪木の真意は上手く伝わることは出来なかった。

結局レスラーは不満があろうが、与えられたカードをこなすしかない、もし拳王がカード順が不満で消極的な試合をすれば、ファンにも伝わってしまい、拳王vs征矢を期待しているファンに対して失礼にあたってしまう。それは拳王も十分にわかっているはずだ。

征矢が言う通り文句があろうとも、試合で見返すしかない、その怒りを試合にぶつけるしかない。それがプロレスだと思う。

しかし、面白いことで新日本プロレスも最近まで、SANADAvs内藤哲也のIWGP世界ヘビー級選手権、オカダ・カズチカvsブライアン・ダニエルソンのスペシャルマッチのどちらが1・4東京ドームに相応しいか持ち上がり、ファン投票をやるのではと言われていたが、ファン投票は12月になったことで実施は難しいだろう。新日本プロレスもNOAHもまだ全カードが決定してないが、自分はこの際だから、NOAHは拳王vs征矢、丸藤vs飯伏、新日本プロレスはSANADAvs内藤、オカダvsブライアンがどっちが面白かったか、試合後にアンケートをとってみたらどうだろうかと思いたくなる。




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