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拳王vs征矢学のGHCヘビー級選手権が1・2有明アリーナのメインを取れなかった理由、ファン感情で見る視点と客観的な視点

そして拳王vs征矢学のGHCヘビー級選手権が1・2有明アリーナでのメインを取れなかった理由も考えてみた。

まず拳王vs征矢で1・2有明アリーナで大バクチが出来るかという観点で行くと、前哨戦の内容を見ても、征矢が拳王に2度直接負けていることから、内容面でNOAH側も厳しいと考えたか、そうなると成功を重視して丸藤正道vs飯伏幸太をメインにすることを最優先にしたと考えてもおかしくはない。

ファンの観点から行くと、征矢の努力は何なんだ、拳王のアピールは何だったのかとなるが、客観的な観点から行くと、1・2有明アリーナは成功を重視しなければならない。それにNOAHも拳王vs征矢で大バクチを出来るという余裕がない、今の三沢時代のようにNOAHは完成している団体ではなく、一度潰れた団体をゼロから作り上げていて、まだまだ普請しなければならない団体ということを認識しているファンが少ないのではと思う。

三沢光晴が泣いているぞという声も出るファンもいるだろうが、三沢も過去2005年東京ドームでGHCヘビー級選手権である力皇猛vs棚橋弘至が組まれていたにもかかわらず、三沢光晴vs川田利明、小橋建太vs佐々木健介、小川良成vs天龍源一郎を最優先にして、GHCヘビー級選手権はその下に下げて行われたこともあった。それも今思えばNOAHは上昇気流には乗ってはいたものの、まだ力皇vs棚橋が力量不足だったこともあって、そこまでの大博打をする余裕はなかったのかもしれない。

また全日本プロレスでも1996年に小橋が三冠を初めて奪取した時に、初防衛戦の相手がスタン・ハンセンだったにもかかわらず、ジャイアント馬場さんは若い小橋では武道館のメインは難しいと考えたのか、三沢 秋山準vsスティーブ・ウイリアムス、ジョニー・エースの世界タッグ選手権をメインにして、小橋vsハンセンの三冠戦をセミに下げたことがあったが、その時は小橋がメインを剛腕ラリアットを初披露し、ラリアットの使い手であるハンセンを降したことで、メインを上回る大きなインパクトを残すことが出来た。

過去にこういった実例があると丸藤vs飯伏をメインにすることは否定できるかというと、出来ないし、三沢も同じことをやったから完全に否定できるわけがない。

これを見た人らは丸藤vs飯伏をメインにすることは自分が賛成なのかというと、自分はファン感情で見るだけでなく、客観的に見ることや、過去データも見ることも重要で、そういった見方もあることも、自分らファンもわからなければならないと思っているし、様々な視点でプロレスを見るのも楽しみ方の一つだと思っている。

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