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希少部位[伊賀牛トウガラシ(トンビ)]は、一頭当たり2kg前後しか取れません。

🔼写真の部位は、伊賀牛の【トウガラシ】という部位です。
別名では【トンビ】という言い方もしますが、今回はこの部位についてご紹介します。

1.【トウガラシ】の名前の由来は?

トウガラシといえば、唐辛子🌶を想像されると思います。
その通りです。それ以上でもそれ以下でもなく、ただただ唐辛子🌶が名前の由来です。

(1)もともとはこんな感じです
🔽これが筋や脂を引く前の塊肉の状態です。

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(2)筋を引いて脂を削ぎ落とします

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(3)これで販売出来るお肉の出来上がりです
🔽これが筋引きを終えたあとの【トウガラシ】です。
ここからそれぞれに販売用に切り分けます。

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もうお分かりだと思いますが、部位の形がトウガラシに似ていることからこの名前が付いています。

2.【トウガラシ】の特徴は?

【トウガラシ】という部位は、肩からウデにかけてのお肉で、肩甲骨付近の部位のことです。
では、その特徴は・・・

◉真ん中に大きなスジがあるので、カレーやシチュー用としてサイコロ状にして販売されることもある
◉[伊賀牛]の場合は、ウデの一部ながら、モモ肉のような柔らかさがあり、サシも程よく入っており、それでいて噛むたびに赤身の濃い味が溢れ出す
◉モモ肉と対をなす『赤身の王道』とも言える、赤身の味を堪能出来る部位

一般的なスーパー等では、まず見かけることがない部位ですが、カレー・シチュー用として販売されていることもあります。
🔽下の写真のように中心部分に大きな筋がありますので、その筋に沿ってお肉を割ると、扱いやすくなります。

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また、精肉店でも店頭で販売しているところはとても少なく、事前に問い合わせをしておかないとなかなか部位を指定しての購入は難しいと思います。

3.【トウガラシ】の最適な料理は・・・


【トウガラシ】の先端部分に近くなるほど、固くなるので煮込み用に向き、カレーやシチュー等の煮込み用のお肉として使用されます。

しかしながら、真ん中部分はサシも程よく赤身の旨みがギッシリで非常に柔らかく食べることが出来ますので、なんと言っても『ローストビーフ』がオススメです。

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🔼これが実際に【トウガラシ】をローストビーフに料理したものです。
見て頂ければ分かる通り、「少しパサついた」ものではなく、とにかく『しっとりとした肉汁が溢れ』『赤身の旨みを存分に味わえる』ものに仕上がりました。
※自宅で素人が調理しているものですのでご了承下さい。なお、作り方については🔽過去の記事でご紹介しています。

4.最後に

今回ご紹介しました【トウガラシ】という部位は、『赤身の王道』とも言える素晴らしい赤身本来の旨みを味わえる部位です。
しかしながら、一頭当たりに取れる量が少なく、なかなか当店の店頭でもお買い求め頂くことが難しい部位ですが、ご紹介させて頂きました。


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