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勉強の記録をつけることの有用性

自分の昔の手帳を見つけたので、上記のテーマで記載してみます。

医学部受験生のみなさんは、受験勉強の計画はしている、と思いますが、
その中身についての記録はつけていますでしょうか。

何を何ページやった、ではない「中身の記録」です。

私は「勉強の中身の記録」については受験生時代(高校受験や一度目の大学受験でも)に行っていました。
医学部受験時代に予備校で成績上位層だった子達や、医学部に入ってからの同級生は、結構な割合でやっていました。
難関大を目指す人は、タスク管理の一環として、
自然にやっていることが多いように思います。


例えば、受験生当時の私の記録は、このような具合です。

12月23日

数学;積分計算でいつも同じミスをしている。計算力をつける練習をしよう。明日は模試の復習。必ず明日中に講師室に質問にいく。

英語;長文をもっと早く読みたい。分解すればわかるが、ザッとみて構文が目に飛び込んで来ると同時に訳が浮かぶレベルにならないといけない。
文法問題集を25日までに復習しよう!

生物;X染色体不活化の問題に弱い。◯◯大学の過去問に似た問題をもっとやりたい。完全に人に説明できるレベルに理解する。

化学;有機の構造特定問題に時間がかかりすぎ。ジアゾ化、カップリングのあたりがまだ弱い。予備校のテキストをもう一度復習する。25日までに。


私は医師となった今でも、小さいノートを用意して、1日の仕事の終わりに、
今日業務でやったこと、先輩医師に後で教えていただきたいことや本で復習しておきたいことを書いてから仕事を終えるようにしています。
そして朝起きたらまずそのノートを見て、仕事の棚卸しを頭の中でしてから出勤します。

要は、自分の気づきや反省を書いておくわけですが、
これをやることで、受験生の方は、翌朝机に向かう時、
「さーて、何からやろっかな・・・」という立ち上がりの10分間を省略することができます。


社会人で仕事をしながら受験勉強している方は、仕事で何度も一日のうちに勉強時間が分断されるはずです。
「さーて、何からやろっかな・・・」という立ち上がりの10分間を
3回省略できれば、30分の勉強時間が捻出できます。
数学であれば大問2題くらい解くことができるでしょう。


本来、受験生ならば、食事とトイレお風呂以外は全て勉強に当てて
24時間頭の中が勉強の連続状態であったほうが良いわけです。
(実際、ライバルの9割はそのように勉強していることを忘れないでください。)

中断すれば、人は忘れますし、再開するときは必ず、思い出す作業から始めなければなりません。

断続的な勉強であっても、なるべく思考と記憶に継続性を持たせるためにも、記録をつけてみることをお勧めします。

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