医学部再受験Dr.

20代後半から独学で医学部再受験を志し、実家は非医師家庭でサラリーマンだったけれど奨学金で学費工面し私立医学部に合格、入学しました。現在は40代外科系医師。夢を追う誰かのお役に立てればと思い、noteを始めました。

医学部再受験Dr.

20代後半から独学で医学部再受験を志し、実家は非医師家庭でサラリーマンだったけれど奨学金で学費工面し私立医学部に合格、入学しました。現在は40代外科系医師。夢を追う誰かのお役に立てればと思い、noteを始めました。

最近の記事

再受験生の心配の一つお金のこと

こんにちは。 またまたしばらく書けない間に多くの方が読んでくださり、有料記事も買ってくださりありがとうございます。 売れている記事を見ると、やはり医学部再受験について情報を求めている方は多いのだなと感じます。 再受験を考える多くの方は20代後半以降でしょうから、心配の一つとしては経済的な問題があげられますね。 同年代の友人が活躍し出して収入が伸びてくる時期に、 受験生➕医学生となると、 10年近くは無給状態になり、 果たして自分はこの若い10年にお金と時間を投入していい

    • 医学部編入試験か、医学部再受験か。

      社会人の医学部志望の方からよくご相談いただくのが、編入が良いか、再受験が良いか。 今もあるご相談者様と個別にメッセージやりとりしていますが、良い機会なので編入試験について書いてみます。 学士編入と一般編入試験 まず、 ・学士編入試験とは=4年生大学の学部卒(学士号を持っている)人が途中から入学できる試験です。

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      • 闇バイトの増加に思う。

        最近、闇バイトで若者が集められて犯罪に加担していると思われるニュースが増えてきましたね。 日本国民の年収は下がり、物価は上がり、皆本当に苦しいのだろうなと思います。 そんな今だからこそ、これから社会に出る10代の方、 一度は社会に出たけれど将来に不安を感じる方は、 焦らず、目先の利益を追うことなく、勉強することが大事ではと思います。 全員医師を目指せというわけではありませんが、 才能がない凡人であればこそ、お勧めできます。 私が知りうる範囲でも、 再受験生で医師になった人

        • 「医師家庭ではないのに医学部なんて無理」か?

          こんばんは。 私がなぜこのnoteを始めたかというと、自分の再受験の記録を残しておきたいと思ったのがきっかけですが、私と同じように、親が医師ではない一般家庭、文系など学力的に今現在足りない、それでも医師を目指したいと思った方の背中を押したいと思ったからです。 SNSには上記タイトルのようなつぶやきが定期的に流れます。 受験生ご本人からでも、親御さんからでも。 「無理」と言ってしまうのは簡単です。その方が楽だからです。 でも、本当に無理でしょうか。 可能性がゼロではないの

          市販の教材で何をやればいいか。

          医学部志望の方がよくSNS上でされる質問で、「参考書は何を使っていますか?」がありますが、その回答として「青チャートはやりました」とか「基礎が身についていなければ白チャートからやるといいですよ」など見かけます。 それらのやりとりについていつも疑問に思っていました。 私自身も、再受験を目指す方から別のSNSを通じて質問されることが多々あり、 「青チャートですか?」「一対一やった方がいいですか?」 答えはもちろん、最終的にはそのレベルは解けるようになった方がいいのですが、じ

          市販の教材で何をやればいいか。

          医学部再受験を決めてからの勉強の記録

          元文系、数Ⅲと化学未履修、20代後半社会人だった私が、 実際に何をやって医学部に合格したか、 どなたかの参考になればと思い、詳細に記録してみます。 予備校探しの記事の続きです。 ※なお、なぜ20代後半で医学部を目指すことになったかの経緯はこの2記事記載しています

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          あっち側と、こっち側。

          Twitterで、 「医学部に行きたいけど無理なのか?」 という投稿をしている人を時々見かけます。 それに群がる 「普通の家庭からは無理ですよ医者は医者の子供がなるものです」 とか 「どーせ受からないから」 とかのリプライを見ては胸糞悪い思いをしています。 自分で勝手に諦めるのは勝手だが、他人の夢を諦めさせる権利はお前たちにはないぞ?と憤っています。 実際のところ、模試の偏差値50くらいの高校生が医学部を目指そうと取ったら、相当の覚悟が必要です。 偏差値50ということは

          あっち側と、こっち側。

          「予備校は必要ない」という意見について

          現役大学生の方より下記のようなコメントを問い合わせフォームに頂きました。 「京医や名医などにいきたい場合でかつA,B判あたりで落ちた場合。予備校の授業だと演習不足だし時間の無駄が多すぎるるのは目に見えているかなと思ってしまいますね。そういう層にはむしろ予備校に100万はのもったいないのではと思います。  初見の問題(というと本質を理解できていないからだといわれるかもですが)その場で新規の情報を読み解いてといてそれを活用していくような問題のトレーニングや あとは早く解くための

          「予備校は必要ない」という意見について

          自宅学習のみでは医学部に受かりづらい理由

          このnoteを見にきている皆さんは基本、自宅学習のみで受かろうとしている人が多いようにと思います。 これまで他SNSでも多くの方のご相談を受け、コーチングしてきましたが、予備校がいいと思う人は最初から予備校に行ってます。 そうではないからネット上で情報収集している方が大半です。 なかなか、仕事を辞めて、数十万〜数百万を払って、受験勉強に専念する覚悟がつかない方が多いのも理解できます。 まずは仕事をしながらの自宅学習というスロースタートも、アリだとは思います。 予備校に通うメ

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          自宅学習のみでは医学部に受かりづらい理由

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          【再受験に寛容かどうか】

          医学部再受験生にとっては、 再受験生が合格しやすいかどうかは受験校を決めるにあたり、非常に重要なポイントですね。 実際どれくらいいるのか、各大学が再受験に寛容かどうかについて、私の知り得る範囲で書いてみます。 大学名も実名で出しますので、有料記事とさせて頂きます。 まず私の卒業した首都圏の私立医学部の場合ですが、 私の学年の1割程度は再受験生です(多浪、大学中退後の受験は除く)。

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          【再受験に寛容かどうか】

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          女子医大6年間にかかる費用

          ネットニュースを開いたらこんな記事が目に止まりました。 私立医大といっても学費のばらつきはあります。 女子医大はその中でも、近年急に学費値上げした大学です。 私が受験をしていた頃はもっと安かったので、私も受験したのですが(その日の数学が全く解けず一次試験で敗退)、今合格したとしても到底入学できない金額です。 ●東京女子医科大学医学部「初年度~6年次までの納付金」   ・初年度納付金:1144万9000円   ・2年次:695万3000円   ・3年次:695万3000

          女子医大6年間にかかる費用

          【私立医学部とはどんなところか?】

          医学部再受験を志した方の中には、 身近に医師がいない、医学部に通っていた友人がいない、などで 医学部どんなところか想像つかない方々もいらっしゃると思います。 どんな学生が集まるのか、特に私立医学部となると、 「お金持ちばっかりなんでしょ?」が世間一般の印象ではないでしょうか。 私が在学していた関東の中堅私立医大がベースにはなりますが、 雰囲気が伝わればと思い書いてみます。 1、親の職業について 私の学年の場合、きちんとデータを取ったわけではないですが、 普段の会話から

          【私立医学部とはどんなところか?】

          勉強の記録をつけることの有用性

          自分の昔の手帳を見つけたので、上記のテーマで記載してみます。 医学部受験生のみなさんは、受験勉強の計画はしている、と思いますが、 その中身についての記録はつけていますでしょうか。 何を何ページやった、ではない「中身の記録」です。 私は「勉強の中身の記録」については受験生時代(高校受験や一度目の大学受験でも)に行っていました。 医学部受験時代に予備校で成績上位層だった子達や、医学部に入ってからの同級生は、結構な割合でやっていました。 難関大を目指す人は、タスク管理の一環と

          勉強の記録をつけることの有用性

          予備校よりも宅浪の方が良いのでは?という質問に対して。

          以前DMでご質問いただた医学部受験生の方へのお答えを今日はシェアします。 「そもそも予備校についていけるか不安です。 家で自分のペースで参考書で勉強した方が良いのではないでしょうか。」 お答え: そもそも予備校についていけない人は合格できないです。 むしろ、予備校の医学部コースの授業に無理なくついていけるかどうかが合格の一つの目安にもなりえます。 大手予備校の医学部コースですと選抜があるはずで、そこに入れたのでしたら、そこで頑張るのが最短です。 予備校のテキストを信

          予備校よりも宅浪の方が良いのでは?という質問に対して。

          大人の医学部再受験は最速で合格して欲しい。

          医学部に入学して間も無く、経歴の珍しさから私を取材してくださる記者さんがいらっしゃいました。当時SNSは実名でやっていたので、それから医学部再受験生の方からフォローされることが増えました。あるSNSは、実は万のフォロワーがいます。 医学生時代、毎日たくさんの方から相談のDMが来るようになりました。 私自身が、医学部再受験の情報探しに大変苦労して、回り道してしまったという反省もあり、最初からこうしていれば合格まで1年くらいは短縮できたかな、と思うところがあります。 なので、私

          大人の医学部再受験は最速で合格して欲しい。

          医学部再受験の勉強にかかった費用の実際

          こんばんは。 前回、医学部再受験はサステナブルでなければならないと書きました。 合格するまでも1年で済むとは限らない、 合格してからもその先6年間、研修医生活と続き、 医学部受験を志してから初期研修医が終わるまで10年は見たほうがいいでしょう。 その10年間、無収入に近い状態が続くわけです。 (初期研修医は病院を選べば、しっかりお給料もらえます、別記事で書きます) 社会人としてそれなりのキャリアを築いて収入を得てきた人なら尚更、 失うものは大きいと言えるでしょう。 その10年

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          医学部再受験の勉強にかかった費用の実際

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