探究授業案2「人を学ぶ」 vol.515
なかなかシリーズ化はしないけど、コツコツと続けていこうと考えている探究的授業案その2です。
その1はこちらを考えて見ました。
その2は人から学ぶ、自分から学びにいくという動機づけに近い学習方法です。
これに近いことは既に小学生、中学生の頃にしているかもしれませんが、あえてそれを職に近い高校生でやることで、何かきっかけをえられないかなと思っています。
理想の人にインタビュー
考える授業案は極めて簡単。
誰でもいいから、自分の理想となる人に対してインタビューをするというものです。
しかし、アポドリから質問内容、そしてそれをして見てどうなったのかまでの一連の流れを全て生徒個人にしてもらうというもの。
おおまかな目的は2つあります。
1つは自分の理想としている人にインタビューすることで、より自分の中のありたい自分やなりたい自分のイメージ化を強くすること。
そしてもう1つが、そのインタビューまでの過程を通して自分と相手の時間の使い方や温度の取り方、大きくいえばコミュニケーションを学んでいくというものです。
この2つの目的達成のためのインタビューとなります。
自分をふり返る
昔から学ぶは真似ぶというくらいの言葉がある通り、私たちは誰かを見てまねることから学びを始めています。
理想の人とはまさにそうで、自分のありたい姿やなりたい姿を投影することで、より自分の生き方を鮮明に照らしていくのです。
そうすると、自分はなぜその人に憧れているのか、どうしてその人に魅力を感じているのかを考え、自分自身をふり返る瞬間にもなるのです。
人を見ることで、人に質問をすることで自分自身を考える。
誰かとコミュニケーションを取るという本質的な意味合いを問うのがインタビューだと考えています。
もちろん、ただ単純に衣食住を聞くだけの質問であれば形式的に表面的なもので終わってしまいます。
だからこそ、その質問の意図やそこから何をどのように汲み取るのかという訓練をその授業を通して学んでいくのです。
1から通すことで
もちろん理想の人に必ずしもインタビューができるとは限りません。
その人が有名であったり、忙しかったりすればその分インタビューの成功率も下がります。
そういったアポ取りを通す過程で、自分と相手の立場というものを理解しながら、いわゆるコミュニケーションにおける綱引きのようなものを学んでいくのです。
時間の設定なども同じです。
あくまでも自分はお願いをする立場。
その中で、相手にスケジュールの調整だけをお願いするわけにはいきません。
そんな中でタイムマネジメントを学んだり、時間の作り方を学んでいくのです。
たかがインタビューですが、されどインタビュー。
そのあり方を考えれば、十二分に生徒の探究的活動に紐つけられるのです。
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