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教員になる魅力が今の時代はどこにあるのか vol.757

私は新卒で教員になって今年で7年目になります。

私が採用試験を受けた時にはまだまだ受験者もたくさんいて、倍率が割れるということは考えられませんでした。

どちらかというと、団塊の世代の退任と重なっているからラッキーだ、採用枠が増えるかもと思っていたような気がします。

しかし、現在教員志望者は激減し、私立の学校も慢性的に教員不足が発生しています。

なぜこのような現状になってしまったのでしょうか。


掬われる深層深水

これほどまでに教員志望者が減ったのにはそれなりの理由があるはずです。

一つはSNSの発展により、教職という仕事の重労働さが顕著に描かれるようになった点ではないでしょうか。

今までは学校の中のみで大変だという感情が収まっていたのが、SNSを介して社会の目に触れられ、マスメディアでも取り上げられ、問題視されてきているからではないでしょうか。

日本の教員の給料は一般職と比較しても特別高いとは言い切れません。

労働量に対しての対価が低いのと、付随して心身の不調を来す教員の量も尋常じゃありません。

そういったいままで自然と目を瞑って見えないようにしていた部分がクローズアプされ、情勢も傾き新書など研究者がこぞって研究し出したことが、この教員志望者の激減につながっているように感じます。

教員の魅力とは??

では、教員の魅力とはいったいどこにあるのでしょうか。

これはもう人それぞれのようにも感じます。

例えば、基本的に教員の仕事は対生徒なので、責任感の大きさをあまり感じないという風に捉えている先生も以前お見かけしたことがあります。

他にも多いのは子どもの成長を実感できるとか、自分自身の好きなこと(部活動など)をしながら、仕事として働けるなど。

それなりにこの重労働と言われている仕事にも魅力はあるはずなのです。

しかし、その魅力だけを頼りに仕事を選ぶ人はなかなかいません。

例えば、教員の仕事よりも遥かに自分の能力を行かせて給料も数%いいといったところがあれば、多くの人がそちらを選ぶでしょう。

世間がうるさくなったことで以前のように尖り切った教員もいないために反面教師的な志で教員を目指す者もいません。

魅力はあれど、その魅力の片鱗を探すのが難しくなっているのかもしれません。

今もう一度選べるのなら??

もし今もう一度私が職業を選べるのであれば、果たして教員を目指していたのでしょうか。

おそらく数年前の私なら自信を持って教員を選んでいたと思います。

しかし、ここ数年組合の勉強をしたりコロナ禍を経てさまざまな教育との関わり方を知った今、正直答えは分からないといった方が正しいのかもしれません。

ずっと変わらずに思っているのはさまざまな場所でさまざまな教育をしてみたい。

ということ。

同じ場所に止まって教員をし続けて今年で7年目。

そろそろ初めましてのこともなくなってきました。

新しいチャレンジは新天地ですべきなのでしょうか?

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