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全裸は言葉を超えるのか【スウェーデンサウナ・ザルツヨーバデン】

サウナレポです。
 ストックホルムに来て5ヶ月。少しずつ言いたいことは言えるようになってきたものの、まだまだ円滑な会話は難しい状態です。引き続き豆腐メンタルですが頑張ります。
さて、初めての夏のスウェーデン!ということで北欧の夏らしいことをしてみたい。でもマダニワクチンも打っていないので大自然は怖いし、子連れ移動にも低負担な場所にしようということで、ストックホルムから1時間で行けるザルツヨーバデンに民泊を借り夏休みらしいことをしてみる会としました。

車窓からの景色。湖や海がたくさんあって高まる〜


今は電車が工事中だからバスと電車で乗り継いで1時間かかるけど、工事が終われば電車だけで35分で行けるらしいです。近いね〜

こちらの路線は基本無人駅。セルフでピッとして賃金を払います。
本当に観光地・・・?ってくらいローカルな駅。しかしそれがいい。
2分歩くともう観光地ぽい。ほのに香る資本主義・・・!いいよぉ〜

ここに来た大きな目的が、ザルツヨーバデン・フィーリフツバーデ(Saltsjobadens・Friluftsbad)というサウナ付きの公共浴場に入ること!
日本にいるときは週1でサウナに通わなければ禁断症状が出るほど通っていたのですが、移住してからからはなかなか行けていません。

懸念

夫は子守担当として一旦解散

英語が堪能な夫と解散ということは、一人でサウナ施設のルールを把握しなければいけません。ヨーテボリの某サウナで全裸になっていけない場所で全
裸になってしまった過ちを繰り返さないために頑張ります。
Googleやトリップアドバイザー、WEBサイトでで調べる限り以下のような情報がえられました。

・男女別のサウナがある
・水着を持参した方がいい
・貴重品ボックスはある

情報すくな!でもまぁ行けば分かるかな。
ところでヨーロッパの陰毛事情ってどうなんでしょう。
不潔と思われるから全剃りがマナーとか、軽く整えた方がいいとか、色々な情報が飛び交います。ここは土足OKなの?というノリでマナー的に心配です。
今回は間をとって『相手をびっくりさせない程度に薄く』整えておきました。これが吉と出ることを祈ります。

いざサウナへ

歩いて5分ほどで飛び込み台が見えてきます。高まる緊張。
パッと見ではサウナ感がないテニスクラブ受付のような見た目

受付で大人1人分90sek(1,180円)を支払います。
「ここを使うのが初めてなのでサウナの使い方を教えてくれますか」と聞くと「サウナに入るときはシャワーを浴びる・・・(困り笑顔)それくらいかな!」と爽やかなお兄さんが簡潔に教えてくれました。
日本みたいに館内図を見せながらここがお休みどころで、、女湯はあっちですみたいに事細かに説明はありません。
中は撮影禁止のため公式WEBサイトの画像を拝借します。

ビーチには家族連れが沢山いました

受付を終えてみんなが歩いていく方に着いていくと綺麗なビーチ!
みんな水着だけどどこで着替えるんだ?サウナはどこだ?
このビーチを10分ほどさまよいました。
キョロキョロしていると、10歳くらいのスタッフTシャツを着た少年が「どうした?」とスウェーデン語で聞いてくれました。
「Hej!サウナはどこ?」と英語で聞くとめっちゃ早い英語で「あなたはサウナに入ることができるよ・・・(高速英語以下省略)」熱心に色々解説してくれました。
・・・・OK!
と分かったふりをして全然分かりませんでした。でも故障やシーズンの問題で入れないわけではないことは分かっただけで収穫です。
あとはサウナを探すだけ!受付と直結している木造3階建ての建物に入ります。

赤い柵が印象的な伝統的な建物らしい
着替える個室は沢山


建物の1階〜3階までブワーっとたくさん電話ボックスくらいの広さの個室が並んでいて、どこで着替えてもいい様子。
無事に水着に着替えてウロウロしていると、1階に念願のサウナを発見。男性専用とも書いていないので、シャワーを浴びて試しに入ってみます。
先に入っていた青年は水着を着ていたので、そのまま私も水着のまま参戦。
15人くらい収容できる3段サウナで、85度とそこまで熱くもないけれど上段に座ってロウリュをすれば、ガツンと感はないけれど長く入っていられるタイプの温度です。
ただビーチ直結とだけあって全体的に椅子や床が砂っぽい感じはします。
少年たちがわいわいと入ってきて、私を見るなり「女だー女がいるーーー!!!」と叫んで、入るのを躊躇しています。
やば。間違えたのかも・・wとりあえず温まってきたし外にでで1セット目終了。
2セット目に入る前に掃除をしているスタッフに確認すると、男女共用だから問題ないとのこと。
よかったよかった。どうやら冬の間は男性専用だけどビーチが解放される今のシーズンになるとユニセックスになる様子。
サウナ→海水浴→外気浴を3セット繰り返したものの、ドアの機密性が低いからかいまいち温度が上がらずうまく整えない。。。
そもそもビーチにはすごい数の人が日光浴や海水浴を楽しんでいるのに、サウナに入っているのは常に0~5人。あまりサウナに力を入れている施設じゃなかったのかな・・・と少ししょんぼり。
ビール飲んで終わりにしようかなとレストランの方にいくと、もう一つ離れた場所に小屋を発見!

私が行ったときはこの建物黄色に塗り替えられていました

種類の違うサウナがあるのかもしれない・・・扉を開けると!
海と鳥の声しか聞こえない静かな女性専用ヌーディストビーチでした。

全体図

こういう館内図があれば一発でサウナまでアクセスできたのに。目的のサウナ天国に辿り着くまで2時間くらいかかってしまいました。

結論:言葉を超えないと全裸にはなれない

遮るものが何もない一面の真っ青な海!
誰もスマホを出さずに、あらゆる年齢の人が太陽の下、素っ裸で本を読んだり、ビールを飲んだり、レストランから持ち込んだ食事をしたり、手紙を書いたり、2階から海に飛び込んだり・・・すごい。なんかみんなが思い浮かべる理想の時間を過ごしてて、本当に天国みたい。
少し先に時々ボートが横切るものの、誰もそんなの気にしていない。
日本でここまで解放的な女風呂ってものすごく田舎に行かないと出会えないですよね・・・。
さっそく私も全裸になって天国組に仲間入りです。
コンパクトなスペースなのでサウナもすぐに発見。
6人くらいしか入れないミニサウナで、気密性抜群。90度はありそう。温度計も時計もないので自分の体内時計が頼りです。
私が気合を入れてロウリュをすると「石に直接水をかけてはいけないよ。前の小さい部分にかけるんだよ」と6歳くらいの双子を連れたママさんが優しく英語で教えてくれました。
スウェーデン語の張り紙には書いてあったようですが、読めず・・・。しかしルールと違うことをしてしまってもいきなり厳しい口調で指摘するのではなく、普通に教えてくれる場面にスウェーデンに来てたびたび出会いますが、とてもいい文化だと感じます。
教えてくれてありがとう!とお互い気持ちよく終われる空気があります。
ちなみにこの少女たち10分くらいサウナの中で元気に遊んでて、こうやって北欧の子供たちはサウナ耐性がついていくんだなと勉強になりました。

2階にはゴロンと寝そべれるデッキスペースがあります

この女性専用サウナでバチバチに整いました!
3セット終えて施設を後にする頃には、まるで生まれ変わったかのような気持ちに。
ジロジロみたわけではないですが、幅広い年齢、多様な人種がいたので下の毛もそれぞれフリースタイルな雰囲気でした。次回のスウェーデンサウナも同じ感じのコンディションで参戦しようと思います。

ワンポイントアドバイス:荷物管理について

貴重品入れ。南京錠必須

スマホやクレカが入るくらいの貴重品入れがあるとWEBサイトで見たので南京錠を持参したのですが、細いワイヤー式の形がボックスに合わずにロックがかからず、無意味でした。
以前行った違うサウナのロッカーは南京錠が太すぎて入らずに変えたばかりなので、施設によって合う・合わないの形があるんですね。海外サウナに行く際は複数違う形の南京錠を持参した方がいいのかも。
また、着替えができるロッカーは内側からは鍵がかかりますが外からは施錠ができないため、あくまで一時的に使うためのもの。パソコンや大きなカメラは盗難防止のためにできるだけ持っていかないことをおすすめします。

持ち物はタオルや南京錠は借りることもできますが高くつくので以下のものがあると快適に過ごせると思います。

・水着
・タオル(サウナで敷く用)
・タオル(最後に体をふく様)
・タオル大(寝転ぶ用)
・ビーチサンダル
・南京錠
・最後のシャワーで使うボディーソープ&シャンプー等

カンパーイ。サウナに入って乾杯できる友達が欲しいです

施設の情報や日本語の感想が少ない施設だったので、スウェーデンにいらっしゃるサウナーの皆様への覚書のためにノートを書いてみました。
ローカルでワイルドで現世忘れさせてくれる施設で私は大好きです。
旅行swこちらにくる機会や、近くに住んでいるけれどまだ行かれていないサウナーの皆様はぜひ。

Saltsjobadens Friluftsbad
http://www.saltisbadet.se/

おまけ
ストックホルムで撮影の仕事をぼちぼち始めました。
旅行の記録に私に撮られてもいいかなという方は以下リンクからでもSNSからでも連絡ください!

https://igarina-tokyo.tumblr.com/


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