#遺伝子組み換え無し って何?
今日も数ある投稿の中で私の投稿をご覧いただきましてありがとうございます。ちょっとシリーズでご紹介している「お醤油」についてです。
お醤油に限らならいですが、購入した商品の原料を見た時に
遺伝子組み換え無し
という表示を見ますね。そういうの気にしますか?気にしませんか?
今日は醤油(大豆)を中心にこの表示について掘り下げたいと思います。
遺伝子組み換え作物
日本で使用が認められている遺伝子組み換え農産物は以下の8種類です。
大豆
とうもろこし
じゃがいも(ばれいしょ)
なたね
綿実
てん菜
アルファルア
パパイヤ
醤油の表示義務は?
気にしている方にとってはどのよう基準で表示されているか気になるところかもしれません。JAS法と食品衛生法に基づき、表示義務がある、無い食品があります。豆腐、納豆、味噌には表示義務があります。
しかしながら、醤油の成分表示ではこの「遺伝子組み換え無し」は表示義務はありません。
ただし、「遺伝子組み換え無し」という表示をする時は、一定の基準を満たす必要があるそうです。この一定基準については”ズバリ”そのもの基準は発見できなかったのですが、ネットで調べた限りでは「遺伝子組み換え無し」の大豆である証拠(エビデンス)が必要なようでした。
現在、醤油づくりに使用されている大豆は過去の投稿の通り、「丸大豆」と「脱脂加工大豆」です。
その中で
「遺伝子組み換えではない」大豆
と
「不分別」
があります。どちらを使うかはメーカーや製品によって異なります。
醤油は長い製造工程の間に、原料大豆のたんぱく質はアルミ酸やペプチドに分解されます。
遺伝子組み換え大豆のたんぱく質も分解されて、しょうゆの中には残らないため表示の意味がないそうですが・・・・・
公平性を期すために【遺伝子組み換えの作物のメリット】を共有したいと思います。
組み換えのメリット
・病気に強い作物になる
病気に強い遺伝子を組み込むことで、病気に強い作物にすることができる
・農薬(除草剤)に強い作物になる
作物を取るにあたり雑草除去が重要ですが、除草剤に強い遺伝子を組み込むことで、除草剤を使用しても枯れない作物になります。
・収穫量が増える
上記、病気に強く農薬にも強い作物にすることで、収穫量が増やすことができます。
遺伝子組み換え作物のデメリット
・自然の生態系を壊す可能性
遺伝子を組み換えることで、もともと自然界にいなかった植物を生み出すことになります。自然の生態系や環境を壊してしまう危険性があります。
・健康被害につながる可能性
安全性については認めている国が多いようですが、自然の摂理に照らし合わせると遺伝子を組み込むことは、不自然なものです。
また科学的な根拠はないものの、遺伝子組み換え作物を摂取することで、ガンや白血病、アレルギーや不妊などの健康被害が出る可能性があるという指摘もあるので、過剰に摂取することは避けたほうがいいかもしれません。
30年、40年、50年と継続的に食べられていないので、まだまだ未知の領域と言えるかもしれません。
国内メーカーの対応
自分の使っているお醤油が遺伝子組み換えになっているかどうか気になるかもしれません。Wikipediaによると日本の醤油メーカーは1,141社(2018年現在)もあり対応は様々だと思いますし、調べるのは困難かもしれません。
ただ、大手メーカー6社で醤油の国内流通の60%を生産しています。
さらに準大手メーカー9社を入れると76.5%ととなります。
その中の大手6社(キッコーマン、ヤマサ醤油、正田醤油、ヒゲタ醤油、
マルキン醤油、ヒガシマル醤油)と準大手5社(イチビキ、ワダカン、ヤマモリ、フンドーキン、富士甚醤油)に少々古いですが2017年に遺伝子組み換えに関する調査とその回答の記載されたサイトを見つけました。
如何だったでしょうか?
醤油に遺伝子組み換え表示義務がないのは意外でした。
海外情報
遺伝子組み換えについてトルコの用に厳しく規制している国もあります。EUで遺伝子組み換え農産物が生産されていましたが、今は規制が厳しくなり栽培しているのはスペインとポルトガルのみだそうです。
ただ欧州の規制は安全性が基準になっておらず、過去の法律に対して合致しているかどうかを見ているみたいで、法律自体が現在の技術追い付けていないようです。
ただ、私も以前海外に取り扱っている味噌を輸出しようとした時に、”遺伝子組み換えでないもの”という条件を確認されたことがあります。
米国は世界最大の遺伝子組み換え作物の作付国で大豆・とうもろこしの90%は遺伝子組み換え商品です。ちなみに日本の大豆の輸入量の72%は米国からの輸入です。
知らず知らずに食べている
牛肉、豚肉、鶏肉、養殖魚の飼料にも大豆は使われていますが、遺伝子組み換え表示義務もなく我々も知らず知らずに食べているかもしれません。
ちなみに商品の原材料の上位3位かつ5%以上でなければ表示不要となります。
安全性は各国で確認されていますが、私が以前、バイオ系ビジネスで大学の研究室とお付き合いしていた時は、そのもの関連性がある、有意であると評価期間は3年~5年程度でした。
そのため我々がこれから20年、30年・・・と死ぬまで大豆をずっと食べ続けた時に今まで分からなかったリスクが顕在する可能性はあると思います。
本当に遺伝子組み換えの食品の安全性が担保されるのは、今の幼稚園生や小学生が我々ぐらいの年代になった時に初めて本当の姿がわかるのではないかと感じています。
そう考えるとあくまで確率論ですが、長い歴史を持つ手法で天然で作られた素材の方が安全性が高いと言えると思うので、なるべくそういう食べ物を食べていきたいなと思いました。でも、そちらの方が少々高値なんですよねぇ~。
さらに日本ももっと大豆の自給率を上げた方が良いのになっとも思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今日の冒頭の画像もフォトACを使用しました。いつもありがとうございます。
過去の醤油については投稿はこちらのマガジンをご覧ください。
参考データは以下の通りです。
「しょうゆの不思議」(日本醤油協会)
また次の記事でお会いしましょう!
皆様、引き続き良い週末をお過ごしください!
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