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素材にふれて、つながっているだけで幸せ

体調不良から少しずつ回復し、新しい予定を入れる元気も、子どもたちに怒る元気も出てまいりました!

そして、大雪降るぞ宣言が出ていた昨日。こんなことがありました。

一年生の授業を終えて、次のクラスまで15分ほどぽっかり空き時間ができたときのことです。わたしはスピンドルを出してきて、綿の糸紡ぎをはじめました。

一年生の子たちは、こういう仕事をみるのが大好きです。そして、綿や羊毛などの素材に触っているだけでも心地よく・幸せなので、大人ならちょっと面倒に感じるゴミ取りなどの作業も、すすんでやりたがってくれます。

子どもたちが綿のゴミをとってくれている間、わたしはキリのいいところまで糸が紡げたので、今度はいつも愛用している大判ストールの毛玉取りをはじめました。

毛玉ができる前の図

素材は、ウール100%です。端っこから毛玉をとって、まとめて置いていると「もうこんなに取れたの?」「触らせて」「気持ちい〜〜〜」と言って楽しそう。

「気持ちいいよね、これは羊さんにもらった毛だから」

そうこうしているうちに、次の三年生クラスの授業時間になりました。

すると一年生たちが、

「先生、つづきはわたしたちがやっていい?」

ということで、わたしが授業を終える頃には、一年生たちがすっかりきれいに仕上げてくれていました!!貴重な休み時間を毛玉取りに捧げてくれて、ありがたや〜。

放課後、ふと棚をみてみると、小さなざるにこんもりと毛玉の山が。

「これ、どうするの?」(捨てちゃうぞ〜という意味で)

「先生、もらっていいよ!」

「いや、いらんわ(笑)」

「じゃあ、うちがもらう!」

ということで、かわいい一年生女子が、毛玉の山を鷲掴みしてポケットに押し込むという一幕がありました。大丈夫かな?おうちの人が洗濯のときにびっくりしてしまいそうですね。笑

こんな具合で、教育的なことでは、何ができるか・つくれるか、ということ以前に、素材とどう出会うか・つながるかということを大事にしています。

木工の時間なら、いろんな木と出会うためにお散歩へ行くこともするし、手仕事の時間なら、素材にまつわるお話をたくさん聞いたりします。どの先生も「キットでつくるだけ!」みたいなノリにならないよう、配慮をされています。

低学年のうちは、これくらいゆっくりでいきたいものですね。ひいては、資源を大事にすることへ、あらゆるものへリスペクトを持つことにつながるプロセスだと考えています。

サポートしていただけたら、毛糸を買って何か編みます☆彡