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エッセー

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おれが書いたエッセー
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記事一覧

20241103

きっと思ったよりせかいはつぶらな瞳さ わからないことだって怪我すれば教えてくれる 何度も…

十年そこらの孤独

10年、10年描かなくなったらおれは畑を耕して植物のことに詳しくなりたい 土のことだって雨の…

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どこかでガラスの星屑になる

死んでしまおうか ずっと遠くの町からやって来たのに まだそんな燻り方をする 冬につっかけ履…

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虫の羽ばたき、スピード、ブルー

この季節でも羽虫がいることに驚く 届いた手紙に付着していた卵から孵ったのか それとも長く続…

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今日から詩人の名を借りて

詩人になりたかった 10代の初め頃から詩を書き続けて やっと自分を納得させられるものが作れる…

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犬の名前を内緒にしたままに

いつか死んだ犬が生まれ変わり 鉄の塊になり 川の流れのひとつになり 音楽のなかのひとつの記…

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機械願望者

機械のように描き、機械のように眠る。 死んだひとを想うには早過ぎる。 おれは冷たい部屋の中、巨大なものを描きたいと思った。 圧倒的なもの、量は質を超える。異形の祈りだ。宇宙人の信仰だ。 それをするにあたっておれは何を買って何を準備すればいいのか。 ノートやペンはもう買ってある。 酒、煙草の類いは逆に歩みを遅くさせる。 だから特に何も買わない。 必要なのは徹底して機械になれるかどうかなんだ。 旧共産圏の巨大な建物。シンボルのようだ。 あれを目指して作りたい。 朝に飲むコーヒ

夜食のハヤシライス

ハヤシライスが晩飯に出た、それをおれは食った。 それから数時間後、銀色の車がそう、高速道…

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