「幸福のジレンマ」満たされないことが幸せ

人生には上手くいっている時と、 上手くいっていない時がある。

もちろん上手くいっている時の方が、悩みも少なく毎日が楽しいように感じる。

ただし、こういった満たされた状態にいると、なぜか心が空虚になり、生きている実感がないと思うことがある。

一方で、劣等感やコンプレックスなどネガティブな感情を持ちながら、苦悩している満たされない状況にいると、なぜか生きた心地がする。

ネガティブな感情は大きな原動力となる。私自身、何かに打ち込んでいた時は、ネガティブな感情がモチベーションになっていた。
負の感情は、諸刃の剣であり、自分も傷つけるが、外に向けることで大きなことを成し遂げられる。

だけど皮肉なことに、負の感情によって動き、欲しかったものを手に入れても、大した達成感も幸せもない

苦悩し、ただひたすらにその状況を打開しようと夢中になっているときこそが、生き生きとして、心躍っているのだ。

「幸せとは」という問いに、現時点の自分が答えるとすると、
「いつまでも幸せになれないことが幸せ」だ

満たされないことを決して悲観的にならずに生きていきたい。数年後、この問への答えが変わっていたら面白い。