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質を落とさずアウトプットのスピードが爆速な人がやっていること(前編)

こんにちは、イデトモタカ(@idetomotaka)です。

シン・フリーランスになって、新しい時代を生き抜いていく。そのために重要な6つの要素、「サバイバル・スター」の今回は「スピード」についてです。

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「サバイバル・スター」の解説は、こちらをご覧ください。

■5秒で読みたい人向け(まとめ)

・フリーランスにとって「遅い」は命取り
・アウトプット価値の高さ ≒ 情報率の高さ
・物理アウトプットの速さは「習熟」による
・情報アウトプットの速さは「処理済み」がどうか
・「能力の輪」を出るとスピードは極端に落ちる
・初めての挑戦や取り組みはもちろん時間がかかる

■質×スピードを実現する

あなたの周りにもいませんか。仕事が速くて質も高い人。フリーランスにとって、仕事のスピードが速いことは、控え目にいってかなり重要です。

雇われとしての保証がない分、スピードが速ければそれだけ多くの仕事に対応でき、好きなことをする時間が増え、逆にスピードが遅ければ、プライベートだけでなく、睡眠時間まで犠牲になります。

だからといって、アウトプットの質を落としては本末転倒。中長期的に単価が下がり、より多くの仕事をすることになります。ではどうすれば、仕事の質を落とさないどころか、高めながらスピードアップがはかれるのか……。

この難題と向き合う前に、仕事の「スピード」について、掘り下げておきます。

■情報率と物理率で考える

アウトプット(仕事)には、物理的なアウトプットと、情報的なアウトプットがあります。具体と抽象と変換いただいても構いません。明確にどちらと分けられるものではなく、どちらの濃度が高いかというグラデーションです。

例えば、ぼくのような「書く」という仕事の場合、発生する金銭の99%はキーボードをタイプする指の物理運動ではなく、その結果書かれた文章という情報部分に支払われています。

そのため、アウトプットの物理部分、タイピング速度もある程度までは重要ですが、一定スピード以上になれば、その先は関係ありません。いかに書かれる情報(内容)に価値があるかが問題になります。あなたの仕事も、およそ似たような状況ではないかと思います。

■結論:アウトプットの速め方

アウトプットの「スピード」を、「物理(具体)」部分と「情報(抽象)」部分とに分けて考えてみると、「物理(具体)」アウトプットの速度は、単純に「習熟」しているかどうかです。

伝統工芸や編み物などの職人のおばあちゃんは、精確に、美しく、そして驚くほどの速さで手先を動かします。動作そのものに習熟しているからです。しかし、現代の多くの仕事は、こういった物理(運動)スピードよりも、情報(処理)スピードが求められています。

では、情報(抽象)アウトプットのスピードを高めるためにはどうすればいいのか。端的に言えば、それが「処理済み」であればいいわけです。すでにやった(提案した)ことがある、すでに考えた(結論を出した)ことがある、すでに準備が終わっている場合、秒でアウトプットできます。これが答えです。

■そういえば…な人たち

ぼくの周囲を見渡しても、質が高いアウトプットを爆速で出す人というのは、十中八九、ある時期に圧倒的な量のインプットをしていたり、常日頃からテーマを持って(思考)実験をしていたり、もしくは膨大な経験値を持っていたりします。

なかでも、超爆速な人は、きちんと自分の過去のアウトプットとインプットのデータベースを整理しています。

極端に言えば、彼ら彼女らは、仕事を依頼されたとき、一所懸命にアウトプットするよりも、抽斗(ひきだし)からさっと取り出すようなことを、多くの場合(程度の差こそあれ)しているのです。

もちろん物理的な限界はありますが、プロフェッショナルになるほど、期待されるアウトプットの情報率は高まりますから、スピードの差は雲泥です。

■でも、すべてが爆速なわけではない

しかしながら、彼ら彼女らも、あらゆる面で爆速なわけではありません。同じ人でも、とても遅い場合もあります。それは(後半で詳しく述べますが)自分の「能力の輪」の外のことをするときです。

言ってしまえば、守備範囲外のことをやるときです。

だからこそ、「能力の輪を出ない」ことは、爆速アウトプットには決定的に重要な条件になります。ボトルネックだらけになるだけでなく、どこがボトルネックになるのかさえわかりません。

加えて、まったく新しい取り組みや挑戦の場合には、もちろんそれなりの時間を要します。

■前半のまとめ

・フリーランスにとって「遅い」は命取り
・アウトプット価値の高さ ≒ 情報率の高さ
・物理アウトプットの速さは「習熟」による
・情報アウトプットの速さは「処理済み」がどうか
・「能力の輪」を出るとスピードは極端に落ちる
・初めての挑戦や取り組みはもちろん時間がかかる

最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。また書きます。
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