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日本🇯🇵マッチョ化計画

「マッスル星の襲来」という話を考えてる。結局、最後まで書けなかった。今のところ未完。サイエンスの知識がないし、思いつかない。

ある日、天空からゴムまりみたいな人間が続々と雨のように降ってきた。

ゴムマリ人間はパラシュートを必要とせず、緩やかな速度で地上に降り立った。足からの着地に失敗し者もいたが、何度もバウンドして、やがて立ち上がった。

ゴムマリに見えたのは、彼らの異常に発達した胸筋、背筋、腹筋で、それを緩めるとボディビルダーの世界チャンピオンも土下座してしまう筋骨隆々のマッチョメン(複数系だからメン。笑)だった。彼らには地球人のような骨格はなく、正しくは筋肉隆々。

マッチョメンはきちんとブーメランパンツを履いている。真冬なのにパンツ一丁なのは全身を厚い筋肉で鎧っているからで、寒さを全く感じないらしい。

マッチョの軍団は街ですれ違う人たちに相撲を申し込んだ。

怖くて逃げ出す者が大半だったが、彼らの綺麗に並んだ歯列と、太陽光を反射して鏡のように真っ白く光るスマイルに、友好のサインを読み取り、ぶつかり稽古に応じる者もいた。

マッチョはチョイチョイと人差し指で相手を挑発すると、衝突のタイミングでゴムマリのように膨らんだ。初めははね飛ばされてしまうが、何度もぶつかるうちに挑戦者は浸透圧でゴムマリの中に、取り込まれてしまった。

マッチョの筋肉の中でもがく挑戦者。彼らが暴れることでゴムマリが伸びたり縮んだり、手のひらや足の裏が透けて見える。

マッチョの筋肉の中はプロテインの羊水(プロテインのプール)になっていて、胎児のように挑戦者は筋肉を発育され、どんどん筋肉の密度が上昇していき、今度は浸透圧が逆に作用して、マッチョの体から飛び出した。

プロテインの羊水でびしょ濡れの挑戦者たちは、筋肉の盛り上がりでビリビリに破れた服の中から立ち上がると、産まれたままの姿でいることよりも、急にマッチョになった自分の姿にびっくり仰天した。

あまりに驚いて、この日、近くのバス停の標識🚏をダンベルのように片手で持ち上げて走り回る者が全国で続出したそうだ。

日本中のバスの運行に支障が出たらしい。

どんなひ弱な若者もゴリラよりマッチョになり、天空からのマッチョメンに破壊や侵略の意志がないとわかると、誰もがストリートで挑戦者を求めているマッチョと相撲を取った。

特に寝たきりの老人や、杖や車椅子での生活を余儀なくしている人たちには効果絶大で、彼らは以前のように走り回れるようになり、事故で身体の一部を欠損したものも、マッチョの羊水の中で、失われた手足を取り戻した上に、筋肉ムキムキになって復活した。

こうして肉体的に貧弱な日本人の体格に革命が起こり、世界一のマッチョの国、筋肉大国、ニッポンとして世界から尊敬され、アメリカ人のボディビルダーも星条旗のブーメランパンツ🇺🇸を脱ぎ、日の丸🇯🇵パンツに履き替えた。

天空からのマッチョメンは何者なのか。彼らのコミュニケーションは主に胸筋をビクビクと振動させることで行われるが、急にマッチョになった者も彼らの筋肉言語を理解した。

ビクビクビクビク ビクビクビクビク

どうやら彼らは、マッチョ星からやって来た地球外の生命体らしい。

地球にやって来た彼らが手始めに日本人の筋肉を作ってみせたのは、地球人を観察してみて、日本人の筋肉がとても貧弱に見えたからだった。

そして、マッスル星がその軌道を変えて地球にぶつかろうとしているらしい。これから地球環境が激変するから、その変化に耐えられるように、地球人の肉体改造が急務ということだった。

まず日本人が一億総マッチョになることで、世界中の人間がマッチョを目指し、来るべきマッチョの日に備えるのだ。

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マッスル星は計算通りに地球に接近して、衝突。地球はマッスル星とドッキングして、ダンベル型の惑星になった。

という話にしたいけど、どう書けばいいか思いつかない。北極のシロクマがダンベルを持ち上げてたり、ゴリラがバーベルで鍛えてるシーンとかを入れたい。







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