エコシステムにとりこまれている話【Apple、Google、Amazon、楽天、マキタ】
ビジネス界隈ではよく耳にする「エコシステム」ということば。
直訳すれば生態系という意味ですが、ようするに一社によるあらゆるサービスが連携していて使いやすいということだと思います。
そういわれると皆さんもあらゆるエコシステムに取り込まれていることのではないでしょうか?
このエコシステム自体には光と闇があると思うのですが、ぼくがとりこまれているエコシステムを紹介したいと思います。
「Apple」 最強エコシステムを構築したデザイナー集団
言わずと知れた最強エコシステムを構築したApple。
そのエコシステムは非常に強固です。
一番有名なプロダクトはiPhoneだと思いますが、iPhoneはiPhone単体ではその実力を60パーセントくらいしか発揮できません。
Apple Watchを使うと、体調管理、通知などあらゆる機能が身体と直接連携します。
Air podsはふたを開くだけでスムーズに接続でき、他のAppleデバイス間の接続もOSレベルでスムーズにできます。
iPadとmacがあれば、完璧なアップルワールド(中古車は関係ない)が完成し、iPhoneの高性能カメラをmacのWebカメラにしながら、iPadをmacのサブディスプレイにするというもはや変態的な連携機能を使うことができます。
しかもそれらは全て無線接続でスムーズに連携できるのです。
まったく信じられない。
さらにアプリケーションの連携も素晴らしい。
そして素晴らしいが故にAppleに依存してしまいます。
ということで、一度Appleに深入りするとそこから出ることは非常に難しいのいです。
ただ、もとAndroidのスマホを使っていた筆者からすると、Appleに入信することは余計な決断を減らすことで、確実にストレスは減ります。
エコシステムは選択肢が多すぎて辟易している現代人にとって、その負担を減らしてくれる便利なものなのかもしれません。
「Google」 気がついたら入信しているIT王者
先ほどのAppleは最強のエコシステムを構築しましたが、このエコシステムの外で暮らしているひとは結構います。
日本では半分くらいはiPhoneを使用していますが、もう半分のAndroidユーザーはAppleエコシステムに所属していない人たちだと思います。
なぜならiPhoneを使わないで他のApple製品を使う人はほとんど存在しないからです。
その理由はiPhoneがすべてのAppleエコシステムのハブになっているため、iPhoneを使わないと他のApple製品を使うメリットがなくなるからです。
ちなみにApple Watchに関してはiPhoneがなければ、使うことすらできません。
その点Googleはどうでしょう。
現代人でGoogleから完全に切り離されて生活している人なんて、ほとんどいないのではないでしょうか。
スマホは、Android。
検索は、Google検索。
動画は、YouTube。
マップは、Googleマップ。
ブラウザは、Chrome。
メールは、Gmail。
ぼくはGoogle keepでメモをとっているし、カレンダーはGoogleカレンダーを使っています。
これだけApple信者であっても、Googleを切り離すことは無理なのです。
というより、ぼくは意図的にAppleに依存しすぎないようにGoogleのサービスを使っているという側面があります。
今の時代は、エコシステムをうまく使っていきつつ、リスク分散で他のサービスも並行して使うことで、便利にうまく生きていくことが大切だと思っています。
ぼくはいつでもAndroidに乗り換える準備はできているのですが、iPhoneが便利なので当分は使い続けることになるとは思います。
「Amazon」 買い物だけではない便利すぎるサービスたち
ぼくはAmazonのない生活を想像するのが難しいです。
Amazonプライムの会費は現代の税金だとおもって毎年粛々と収めています。
このプライム会員はAmazonでお得に買い物するだけではなく、何千とある映画が見放題になったり、音楽の聴き放題、写真アップロードし放題など他の企業が逆立しても追いつけないサービスなのです。
それにKindleという最強の電子書籍。
オーディブルという本朗読サービス。
AWS(Amazon Web Service)ではビジネスでつかえるWebサービスがそろっています。
そしてAmazonカードを作れば、それらの決済までお得にできます。
現代人でAmazonを使わないことは、経済合理性という観点からいうと非常に難しいです。
なぜなら普通にお店にならんでいる商品より安く買えてしまうからです。
なんで家まで届く商品が、わざわざ足を運んで購入するものより安くなるのかはまったくもって意味不明なのですが、僕たちはそんな世界に生きているということなんですよね。
また余談ですが、KeepaとサクラチェッカーはAmazon使うなら必須アイテムなので、取りこぼしなく!
「楽天」 ・・・とはいえ楽天経済圏はお得
ぼくはAmazonが好きなのですが、実は楽天も同じくらい活用しているんですよね。
商品を購入するときは、Amazonでまず調べて、その後楽天で相見積もりをとります。
価格コムをつかえれば、いっぺんに見積もりをとれるので便利ですよね。
楽天で購入した方が安い場合が40%くらいあるので、そういった場合は積極的に楽天を使用しています。
ふるさと納税なんて確実に楽天スーパーセールを使用したほうがお得になります。
しかし、楽天はUIが絶望的に使いにくいです。
検索しても同じ製品が絶望的に羅列されるので、一瞬で頭痛がしてきます。
それに令和のこの時代に購入画面で一番下までスクロールしないとメールマガジン地獄が待っているというトラップつきです。
一体いつまでこんなこと続けるのかわかりませんが、こんなことで利用者が増えるわけないとぼくは思います。
それでもぼくは頑張って楽天を使い続けるのには、やはり楽天経済圏のお得さがあるからです。
楽天証券を使ってインデックス投資の積み立てNISAをすることは、やはり現代の資金運用の最適解のひとつになっていますし、楽天カードはなんだかんだ使いやすいです。
楽天ペイは、いまではどこでも使えます。
サブ回線で楽天モバイルを契約していますが、それほど悪くはないと思います。
しかし現状ではこの楽天モバイルの不振で、楽天経済圏崩壊か?なんて話題がよくあがることも事実です。
そうなることもいちおう想定しながら、お得に使えるうちはこれからも楽天経済圏の一員でいることにしています。
「マキタ」 工具から電子レンジまで。無限に広がるバッテリーの輪
ぼくが以前マキタに入信したことはNote記事でも書かせていただきました。
18Vのバッテリーというひとつのプロダクトから、無限にひろがる製品の輪。
まさにバッテリーのエコシステムを構築しているのが、世界のマキタです。
このバッテリーさえあれば、ロボット掃除機から電動ドライバー。
ラジオから電子レンジまで、じつに多様な製品とつながることができます。
対抗勢力はHiKOKI(ハイコーキ)だと思いますが、マキタのほうが製品ラインナップはやはり充実しています。
バッテリーという製品は、規格が世界的に統一されていません。
USBのように規格化されればよいのですが、現状では各社それぞれのシステムで運用しているので、やはり巨大企業の寡占状態になるのは必然だと思います。
これが健全な状態なのかはわかりませんが、ぼくは今後マキタ以外のコードレス工具を購入することはないと思います。
エコシステムは信者ビジネスなのか?
今回ぼくはあえて入信という言葉を時折使いました。
それはエコシステムはやはり、宗教のような信仰心によって成り立っている部分が多分にあるような気がするからです。
とくにAppleは便利であるという枠を超えて、もはやその企業の製品を使うことが社会的な意味を持っているという側面があります。
そしてそれらは信者ビジネスと言われても仕方がない部分もあるとは思います。
しかし、選択肢が多すぎて疲れている現代人にとって、選択肢を絞ってくれる役割も同時にはたしてくれています。
そしてそれは生活の質の向上に寄与している部分は多分にあるのではないでしょうか?
しかし、そのような業態の寡占化は長い目でみると多様性がなくなり、全体として質の低下につながる可能性があることも認識しておいた方がいいように思えます。
いずれにせよ、僕たちは数ある製品のなかから、自分が幸せになる製品に一票を投じ続けていくことが大切なのではないかと思っています。
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