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【終了】古典としてのねじまき鳥クロニクル。ねじまき鳥クロニクルを英語版wikiで読む #22

英語版wikiでねじまき鳥クロニクルを読む!もいよいよ今回でラストとなります。

それではTranslation(翻訳)の項目にいきましょう。

The English translation of the novel was carried out by Jay Rubin.

carry out
実施する
仕事をやり遂げる的な意味での実施するらしいです。

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小説の英語へ翻訳は、ジェイ・ルービンによって実施されました。
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In addition to notable differences between the Japanese and English versions, there are also differences between the original Japanese hardcover and paperback editions.

notable
【形】目を引く 注目に値する
note(書き留める)べきもの→ 目を引く

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日本語版と英語版の間の目を引く違いに加えて(In addition )、最初の日本語版ハードカバーとペーパーバック版の間もまた違いがある。
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Further differences exist between the American and British editions, but these are much more superficial.

Further
【副】さらに
【形】さらに遠くの
【動】を進める
far(遠く)の比較級

superficial
【形】表面的な

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アメリカ版とイギリス版に間にもさらに違いが存在するが、それらはより多く(much more)表面的です。
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The German translation by Giovanni and Ditte Bandini is based on the English translation, not on the Japanese original.

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ジョバンニとディッテ・バンディーニによるドイツ語翻訳は、日本オリジナル版ではなく、英語翻訳をベースにしている。
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Nearly 20 years after the first translation Ursula Gräfe translated the book from the Japanese original, including also the missing chapters. 'Die Chroniken des Aufziehvogels'.

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最初の翻訳からだいたい(Nearly)20年後、ウルズラ・グレーフは、失っている章を含めた日本語オリジナル版から翻訳した。
「ねじまき鳥クロニクル」(ドイツ語)
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The Dutch translation by Jacques Westerhoven was translated directly from the Japanese original, therefore includes the missing parts and chapters, and follows the same order as the Japanese version.

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ジャック・ウェスターホーフェンによるオランダ語翻訳は、直接日本語オリジナル版から翻訳され、それゆえに(therefore)失っている部分と章を含んでいて、日本版と同じ順番を追っている。
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以上でtranslationについて終わりとなります。あと少しなので駆け足で実施(carry out)していきましょう。

Legacy
Many regard The Wind-Up Bird Chronicle as Murakami's masterpiece, and it appeared in The Telegraph's 2014 list of the 10 all-time greatest Asian novels.


Telegraph's
デイリー・テレグラフ(The Daily Telegraph)は、1855年に創刊されたイギリスの一般紙サイズの新聞。姉妹紙のサンデー・テレグラフ (The Sunday Telegraph) は、1961年に創刊。イギリスの一般紙サイズの新聞では発行部数は1位。wikiより

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伝承されるもの
多くがねじまき鳥クロニクルを村上春樹の名作(masterpiece)とみなしていて(regard)、それはテレグラフ紙の2014年に発表した「歴代アジア小説10選」に載っている(appeared
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Adaptation
An adaptation of the novel was created by Stephen Earnhart, a live production of it premiered in 2011 at the Edinburgh International Festival.[16]

Adaptation
【名】脚色 外界への順応
今回は、小説を脚色 → 脚本化(映画、舞台用に改変する)という意味でとらえました。

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脚本化
小説の脚本化はスティーブン・アーンハートによって作られ、2011年に舞台作品としてエジンバラ国際フェスティバルで初公演した。
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ということで、ねじまき鳥クロニクルの英語wikiも無事読み切りました。

海外で舞台化されたり、新聞で歴代(!?)アジア小説10選に取り上げられるなど、やはり多くの影響を残した作品であることが再確認できました。

日本でも昨年舞台化されるなど、発表から20年以上たった今日でさえ、その魅力は衰えるところか、古典といっていいほどの作品として認知された感さえあります。

「ノルウェイの森」の中にとても印象的な言葉があります。

俺は時の洗礼を受けてないものを読んで貴重な時間を無駄に費やしたくないんだ。人生は短い。

世の中には、毎日毎日、湯水のように新刊が出ています。それらすべてを読むには、僕らの人生の時間はあまりにも限られています。

そこで取捨選択をすることになるのですが、それこそ膨大な数の本の中から「良書」を見つけ出すのは至難の技です。

しかし、僕らには「時の流れ」という素敵な味方がいるのです。

時の流れは、まるで卵を水に浮かべるかのように、それが本物(新鮮な卵)なのか、偽物(腐った卵)なのかを選別してくれます。

偽物は水底に沈んでいき、本物は水面に顔を出します。

僕らは、わざわざすべての卵を割って中身を確かめる必要なんてないのです。

ただ、水面に浮かんだそれを、丁寧にすくって、味わえばいいのです。

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僕は今までこの長編小説を3回通読しています。

そして、いつもそこに新しい発見があり、驚きがあり、感動がありました

これは単に僕の記憶力の欠如によるものだけではないと思っています。

古典とは何度読んでもおもしろいのです。

だからこそ、僕はこれからも村上春樹の過去作品を読み続けるし、それだけでなく、時の洗礼を受けた本を読み続けることでしょう。

それはなぜかって?

人生は短いからですかね。


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