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なぜ鹿肉を食べるのか?|「こどもの森のレストラン」レポート

iDのデアイ|株式会社iD

こんにちは。iDのとうじゅしおりです。

今日は、iDの仕事納めの日です。
みなさん、今年はどんな1年でしたか? iDにとっては、数々の新たなチャレンジがあった2022年でした。

そのうちの一つが、「こどもの森のレストラン」です。

「小学生と鹿肉の出会い」をつくる

私が小学生の頃、鹿肉を食べた経験はなかったように思います。食べられるんだ、ということさえ知らなかったかもしれません。おそらく、それは今の大多数の小学生も同じではないでしょうか。

ですが、野生の鹿は国内で分布域を広げ、実はとても身近な存在になっているんです。都市ではなかなか目にすることはないかもしれませんが、山道に入ると、道路の中央に鹿が佇んでいて驚くことも……。突然飛び出してくる鹿との衝突事故も問題になっています。

環境省によると、本州以南に生息するニホンジカの個体数(中央値)は、2019年時点で約189万頭と推定されるそうです(参考までに、肉用牛の飼育頭数は2021年時点で260万5,000頭とのこと)。それだけの数の鹿が、今この時も全国各地の山林で暮らしていると思うと、なんだか不思議な気がしますね。

鹿による農作物への被害などが深刻化する中で、捕獲した鹿を食肉として活用する取り組みが全国各地で進んでいます。iDが支社を置く広島県安芸高田市も、鹿肉の活用に力を入れている地域の一つ。熟練のハンターのもと、加工と保存のプロセスにこだわった鹿肉「Premium DEER 安芸高田鹿」を、全国の飲食店に扱っていただいています。

野生の鹿を取り巻く現状と、捕獲した後の活用について知ることは、「いのちをいただくこと」についての学び、すなわち食育につながります。こどものうちから、鹿肉を通じて「いのちの大切さ」に触れてほしい。そんな想いを胸に、iDは、立派な角を持つ鹿が時折ひょっこりと姿を見せる「DEER LABO 安芸高田」にて食育イベント「こどもの森のレストラン」を開催することにしました。

「なんだか、鹿がかわいそう……」

小学生を対象とした「こどもの森のレストラン」には、地元である安芸高田市や広島市のみなさんを中心に、14名の小学生と、その保護者が申し込みをしてくださいました。

「こどもの森のレストラン」は、こどもたちが「レストランのスタッフ」になって、料理のお手伝いや「DEER LABO 安芸高田」内の飾り付けを行い、保護者の方々に鹿肉料理を振る舞うイベントです。

こどもたちが鹿肉と対面するのはイベント当日ですが、その前に「予習」として、Zoomを使用したオンライン勉強会を開催しました。鹿肉のこと、安芸高田市のことを動画を用いながら説明し、イベント参加予定のこどもたちに知識を深めてもらう内容です。

画面の向こうで、どこか緊張した面持ちのこどもたち。最初の挨拶の際には、「食べちゃうなんて、鹿がかわいそう」という声もあがりました。広島の人気観光地「宮島」では、人に慣れた鹿を間近で見ることができます。その姿を思い浮かべると、食べる、ということに抵抗が出てくる子もいるようです。

勉強会でこどもたちに伝えたのは、増えすぎてしまった鹿によって、農家さんをはじめとする地域の方々に被害が出ていること。そして、そんな鹿をただ駆除して終わらせるのではなく、「いのちに感謝しながらいただく」ことに取り組んでいる人々がいるということです。

頭ではわかっても、気持ちは複雑。一部のこどもたちにとっては、そんな話だったかもしれません。今後は、話を聞いて、「やっぱり食べたくない」と言う子が現れる可能性もあります。食べるか食べないかの選択は自由であり、嫌なものを無理やり食べることに意味はありません。

大事なのは、食べもののこと、動物のいのちのことを改めて考える機会ができる、ということだと思います。勉強会のあと、家族に鹿肉のことを話したというお子さんもいらっしゃいました。「こどもの森のレストラン」をきっかけにそんな時間が生まれたのであれば、iDがやりたかったことは一つ達成できたと言ってもいいかもしれません。

"森の中"で味わう鹿肉料理

イベント当日の朝はどんよりとした雲に覆われていましたが、参加者のみなさんが来場される頃には、なんと晴天に。11月20日の安芸高田は非常に寒かったのですが、こどもたちと保護者の方々が集まるにつれて、熱気で会場内もぽかぽかになりました。

安芸高田市の凄腕ハンター、古門さんに、安芸高田鹿についてお話いただくところからイベントがスタートしました。

その後、こどもたちは「装飾チーム」と「調理チーム」にわかれてレストランの準備を始めます。

装飾は、広島でウェディングのプランニングを行なうKnotさんの監修のもと進んでいきました。花や葉、実のついた枝などを、こどもたちが思い思いに飾りつけます。気づけば室内は、まるで鹿の暮らす森のよう。

調理チームは、鹿肉のハンバーグ作りに挑戦しました。初めて触る鹿肉ですが、みんなで協力し合いながら、たくさんのハンバーグを成形できました。

ハンバーグ作りのあとは、盛り付けです。鹿肉カレーとハンバーグを1つのプレートに乗せて、地元の農家さんのお野菜や、エディブルフラワーで思い思いに彩りを加えていきます。

森のような空間で、親子でいただく鹿肉料理。こどもたちからは、「味が濃くておいしい」「肉々しくておいしい」「大好きになった」といった言葉をもらいました。

大半のこどもたちにとって、鹿肉を食べることは初めての経験だったそうです。未知の食材に触れて味わうという経験を通して、何か新しい発見を持って帰ってもらえていたら、それほど嬉しいことはありません。

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2023年の3月18日(土)には、「こどもの森のレストラン」第2回の開催も予定しています。詳細が決まりましたら参加者の募集も開始しますので、ぜひチェックしてくださいね!

次回も、安芸高田でみなさんとお会いできることを楽しみにしています!

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■ Premium DEER 安芸高田鹿

■ 株式会社iD

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