小説 1月だがクリスマスが楽しみだ
俺は1月だが今年のクリスマスが楽しみなんだよ。
知り合いとこんなやり取りになった。
「おい、このやろう。俺は今年のクリスマスが楽しみなんだけどよう。お前もだろ?」
「何を言ってるんですか?」
「何を言ってるんですか?じゃねーんだよ。今年のクリスマスが楽しみだろって言ってんだよ。」
「まだ早いですよ。一月ですよ。」
「早くねーよ。どんなに先でも、楽しみなことは楽しみだろ、このやろう。お前は楽しみなことはねーのかよ。」
「ないですよ。」
「そんな寂しいこと言うんじゃないよ。だったらよ、俺が今から、なんでそんなにクリスマスが楽しみなのか、語ってやるから聞け、このやろう。まずな、街がきれいだよ。あとよ、ケーキを食べるのも楽しみなんだよ。毎年、違ったケーキを食べるんだよ。あとよ、クリスマスツリーの飾りつけも楽しいじゃないかよ。」
知り合いはいなくなっていた。
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