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【2025年度対応】国際基督教大学ICU入試対策法・勉強法まとめ

以下はICU生の有志一同がまとめた国際基督教大学(ICU)入試対策です。以下ICU入試試科目、科目別対策、入試日程、入試倍率、ICU入試の時間割等を掲載しています。このまとめは2014年「Yahooノート」、2017年より「NAVERまとめ」で公開していた情報を最新年度対応し、2020年より「note」に移転して公開しています。

ICU入試試科目、科目別対策、入試日程、入試倍率、ICU入試の時間割等を掲載しています。
ICU入試は特殊であることで有名です。ここではICU国際基督教大学大学一般入試対策に関して説明したいと思います。

国際基督教大学(ICU)の一般選抜入試(A方式)の実施科目は以下の3教科です。

1.総合教養(ATLAS)(70分80点)
2.「人文・社会科学」または「自然科学」(70分80点)
3.英語(リスニングを含む)(約70分80点)



1. 総合教養(ATLAS) 

<傾向>
15分程度の日本語の放送講義を聴いた上で、40問程度の問に答えます。日本語リスニングとも言える試験です。分野は人文・社会・自然科学と多岐に渡ります。幅広い教養が問われる試験です。

<対策>

未知の問題に対する対応力が問われています。まずは日本語リスニング試験であることを意識して、大学の各学問の入門レベルの新書などを読んでおくとよいでしょう。

また、ICU入試の人文、社会科学の問題はICU教授によって入試のために書き下ろされた論文が中心となっていますので、ICU入試の過去問を読み込んでおくと、多くの学問分野をカバーできます。

2. 人文・社会科学

<傾向>
人文・社会科学分野の10,000文字程度の論文を読み、約40問の問に答えます。文学や音楽といった人文分野、政治や経済、国際関係といった社会科学の分野まで、幅広く出題されます。問題は例年約40問です。

Part分けがされておらず、長い論文1つに対して40問の小問があるという、超長文ならではの出題方式です。

<対策>
10,000文字という論文の分量を考えると、素早く読み、問題解いていく必要があります。

まずはICU入試の過去問で問題形式を確認した上で、長文の専門分野の論文を読みこなす能力を身につけていく必要があります。普段から新聞や書籍を読む習慣を付け、時には読んだ論文などを要約してノートにまとめるなど、意識して普段から論文を読み、内容を把握する能力を身に付けてく必要があります。また、論文の内容理解を問う、読解の要素もありますので、現代文などのテキストも活用して、文中から問題で問われている箇所を素早く探し出す訓練などを行うとよいでしょう。

受験勉強に入る高校3年生の段階では、ICUの過去問をたくさん読み込み、過去の論文の傾向を把握すると同時に、諸分野の理解を深めていくと良いでしょう。

特に1つの長い論文に対し、40問もの問題に答える必要がありますので、出題される分野や、論文の内容によって、出来不出来が出てくる可能性があります。得意な分野を増やし、最終的にはどのような論文が出題されても高得点を狙えるようにしていくことが大切です。

(選択制の「自然科学」については別の記事で紹介しています)。

3. 英語(リスニングを含む)

英語は前半がリスニング、後半がリスニングで、全体で約70分です。試験時間はリスニングが約25分、リーディングが約45分となっています。リスニングは年度ごとに若干放送時間及び試験時間の長さが異なります。

3-1. 英語リスニング

Part I,II,IIIの3部構成で、Part Iは50 words程度の短い会話、PartIIは150-200 words程度のやや長い会話、Part IIIは500 words程度の講義を聴きます。問題数はPart Iが10問(短い会話10個)、Part IIが5問(長い会話2個)、Part IIIが15問(講義3個)です。

<対策>
まずは比較的簡単な会話パート(Part I,II)で確実に得点することが大切です。特に最初の方の問題は、ウォーミングアップ問題とも言える簡単な問題が出題されることもあります。

最大のポイントは問題数が多く、難度も高いPart IIIです。

近年は各500 wordsを超える長さの講義の出題が続いており、難化傾向にあります。リスニングは特定の時間に特定の問題を答える、反応の早さが問われる試験です。普段から計画的にリスニングの練習をし、英語のリスニングに慣れていく必要があります。ここでも過去問等を活用して、まずは形式に慣れ、たくさんの問題をこなしていく必要があります。

なお近年は国際基督教大学ICU過去問集に赤本にスクリプトや解説が一切掲載されていない点に注意が必要です。

3-2. 英語リーディング

<傾向>
Part I,IIの2部構成で、Part Iは長文の読解問題、Part IIは空所補充問題です。

Part Iは3つの長文問題が出題されます。設問は長文1つにつき各8問です。長文1つのの長さはおよそ600-700 words程度です。年度によっては、3つの長文合計で2,500 wordsを超えてきますので、速読力が求められます。

Part IIは200-300 words程度の長文の中に12個の空所がある、空所補充問題です。比較的短い文章に多数の空所補充がある英語の出題は珍しく、文法や語法だけではなく、ライティングのセンスが求められる箇所と言えます。

<対策>
まずは多数の英文を読んで、リーディングの力を付けるべきでしょう。同時に、参考書等を用いて、単語や文法、語法を修得し、同時に、速読力を付けていく必要があります。

英語の問題は語彙などの面において、極端には難しくありませんが、ICUは英語力が高い受験生が多く受験するため、結果的に高得点が期待されます。

近年のICU入試は特に英文の分量が増えているため、対策としてスピードを意識した演習をしておきたいところです。

Part IIに関してはやや特殊とも言える出題であるので、ここでも過去問はしっかりと確認しておくべきでしょう。特に文法、語法に関しては参考書で確認しておきたいところです。

4. 全教科中央値補正による得点調整

一般に中央値補正は選択科目に適用されますが、国際基督教大学(ICU)の一般選抜では全ての科目で中央値補正による得点調整が適用されます。ICU入試対策においては独自の科目に対応するだけではなく、他の受験生の得点の中に自分の得点を位置づけるという考え方が大切になります。

ICUの問題は一つの大問が大きく、年度による難度の振り幅が大きめです。例えば人文・社会科学が簡単な年の年度の過去問で高得点をとっても、中央値補正によって得点が伸びないということがよくあります。このような点からも過去問で過去の合格者や受験者がどの程度得点を取っているか、平均点が何点であるかを把握する事が重要ではあるのですが、この点は独学では限界があります。ICUを第一志望とする人は、ATLASや英語リスニングなどICU独自科目ごとの偏差値が算出されるICU専門対策講座は一考に値すると言えます(別項にICUに対応した予備校もまとめています)。


<国際基督教大学ICU入試の時間割>

*2024年度は試験時間が変わります!詳細が分かったらUPします。
(2023年度ICU入試の例)
集合時間9:00まで
(1)9 :30 〜10:50
人文・社会科学または自然科学 
(2)11:20 〜13:00
総合教養
(3)14:15 〜16:05
英  語
*国際基督教大学ICU入試では、3限目の「英語」はリスニング→リーディングの順で行われます。

<ICU入試倍率>
3.05倍(2019年度入試)

<入試日程>
国際基督教大学ICUの一般選抜入試は2月の第一週の土曜日の実施が定着しています。

2024年度のICU一般選抜は2025年2月1日(土)に実施されます。
合格発表は2025年2月7日(月)です。

<国際基督教大学ICUの編入学入試に関して>

国際基督教大学ICUの編入学入試は、一般入試と同じ入試問題で同時に行われます。大学間の移動が頻繁に行われているアメリカの大学のように、二年時から編入が可能。学部ごとの欠員募集ではなく大学として毎年募集しています。入学後に先行を決めるICUの特性上、どの学問分野の学生も編入試験を受けやすい事が特徴です。

<このページについて>
ICU生有志により2014年よりYahooノート、2017年よりNAVERまとめでICU入試対策情報を公開し、2020年からNoteに掲載しています。

<参考サイト>

ICU公式Webサイト
入試日程や各形式の詳細等が掲載されています。

国際基督教大学 (2023年版大学入試シリーズ)
ICUの赤本です。以前は入試内容を網羅しており便利でしたが、近年は重要科目のリスニングと総合教養が掲載されていません。

(参考)国際基督教大学ICU赤本の掲載範囲
○人文・社会科学科学、英語リーディング-問題あり、解答あり
×総合教養-解答非掲載
×英語リスニング-解答非掲載

BUCHOのICU受験対策/国際基督教大学入試情報
ICUの膨大な合格体験記や過去問が掲載されています。
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